(posted on Aug 3, 2004)
(updated on Aug 23, 2004)
タミヤRC製品・即買いカタログ
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TB Evolution IV


TRF414とTB-EvoIIの発展形として2002年12月に発売、世界的に大ヒットした
「TB Evolution III」の後継モデルが「Evo IV」として1年半ぶりに登場。
EvoIIIの大ヒットとスリカーン・レプリカの投入で
「毎年モデルチェンジ」が崩れた格好ですが、
2004年のISTC(電動ツーリング世界選手権)でチャンピオン防衛を果たすべく、
ほとんどのパーツを新設計。タミヤとしては異例に攻めたデザインです。
なのに、あえて「定番商品のItem番号」で出してきたところにも要注目です!
「タミヤ/TRFの本気」と「ワークスレプリカの真髄」を
皆さん自身の手で感じ取ってください!



ユーザー必見!(1)チューニングTips (2)ギヤ比一覧表
セッティング例(pdf) タミヤGP用その1 /

<1>パッケージ

まぁこのへんはEvo3と同じなんですが・・・。








<2>開封すると

Evo系では毎度お馴染みの中身です。ただしEvo3と共通するパーツはネジも含めてほとんどない、ホントにサスシャフトと一部ベアリングとスパー/ピニオンとワンウェイユニットと・・・くらいしかないほど、何から何まで生まれ変わりました。





<3>タイヤ

タイプAとモールドインナー・ハード(黒)、オフセット0ディッシュホイールという、いわゆる「TB-Evo系標準タイヤセット」が今回も付いてきます。

「10数年ぶりにRC復活」とかでゴムタイヤの処理が分からない方は、とりあえずそのままタイヤとホイールを接着しても構いませんが、基本的にはいったんバラすのが「お約束」。ホイールのランナー部分が無造作に折り取って突起した状態で組まれているので、走行中に突起と擦れてモールドインナーが破損しないよう、ニッパーやカッターで処理したいですし、タイヤの接着性を上げるため、アルコール系溶剤(またはプライマー)で油分をふき取っておいたほうがベターです。というか23T以上で走るなら「必須」です。
また、インナーは発泡時のバラ付きが大きいので、最善を期すなら硬度チェックも欠かせません。インナーの硬度チェックについては「組み立てTips」のページで。

念のため「タミヤキット初心者」向けの情報ですが、ご覧のとおりコンパウンド表記はタイヤ裏面にあります。ですから、接着する前に確認してホイールの内側にでもメモっておかないと、分からなくなってしまいます!ご注意を。コンパウンドの表記は「A」「B」「BB(=B2)」となっています。B3は・・・やっぱり「BBB」でした(笑)。右側の数字は金型番号で、少なくとも1〜14までは存在が確認されています。
(Bコンパウンドは初版と再販版があります。詳しくはタイヤ研究室BBSの「Mナロータイヤ・タイプBが復刻 2003/07/29 (Tue) 01:12:49 [投稿者: ふぇら〜り伊藤] 」で始まるスレッド参照)
<4>汎用シムが付属

5mm、6mm、10mmのシムが標準で付いてきます。ワンウェイのカップジョイントとかでは従来にもありましたが、タミヤキットで汎用シム標準添付、というのは初めてです。最初に組むときはいいんですが、いったんバラしちゃうと、ハテ、ここは0.1tだったっけ0.3tだったっけ?などとかなり混乱しそうでヤバい雰囲気(笑)。既にこの段階で、従来のタミヤキットとは一線を画している風を強く匂わせます。しかしこんなキットが定番(58***番台)モデル扱いでいいのかよ!? と思わずツッコミたくなるくらいカツカツな趣向です。
<5>新設計サスアーム

細身になり、長くなり、そして、ものすごく精度にコダわった感のあるNewサスアーム。カーボン混入ナイロン(PA-CF樹脂)なんですが、使っているナイロンが414WCRやEvo3などいわゆる「04足系」のカーボン混サスアームより柔らかいようです。04足系のカーボンサスアームはタップが立たないくらいカチンコチンでしたよね。この足はそんな心配は皆無です。

サスシャフト穴径は文字通りドンピシャ! ストレートリーマー不要!! ホーロービスのタップ立ても、取り説では下穴処理が指示されてますが実際には不要です。すんなりタップ立っちゃいます。
「こんなにちゃんとできるんなら414のときからちゃんとやりゃ良かったのに」とつい口に出てしまうくらいパーフェクトな仕上がり。これぞプラモデルのタミヤ。当たり前だろ、単にTA-01/02の頃のクオリティに戻っただけサ、という陰口もあるようなないような・・・(笑)

このサスアームの白眉がこのピロボール部の仕上げ。サスアーム部はそんなでもないのですが、ボールアジャスターが擦れる部分のパーティングライン(金型の合わせ目のバリ)は皆無です。指でなぞっても分かりません。まさにスケールモデルのクオリティ。仕上げには相当、手間かけたのでしょうね。ボールアジャスターとの擦り合わせもガタ極小でバッチリ。大満足です。この足はぜひ今後の各種タミヤキットにバンバン展開して欲しいですね。サスコンバージョンキット出してTB-02やTA-04なんかにも使用OKにしちゃえばいい。



<6>Newアップライト(前)

非常にコンパクトなアップライト。PA-CF樹脂製。単体の写真で見るとなかなか判断つきにくいですが、従来のものと並べると圧倒的なコンパクトさに感動します。スクラブ半径が史上最小(タミヤ車として)とはいっても、実車と比べるとまだまだシャレにもならないレベルなんですが、やはり一定の効果はあるでしょう。



<7>Newアップライト(後)
こちらも非常にコンパクト。ベアリングサイズ縮小が効いています。どうせならラバーシールも使える850サイズにして欲しかったのですが、耐久性の確保という意味もあって、950に落ち着いたのでしょう。

以前、TB分会BBSやダイナストームのページでアッパーアームはアップライト上面から取るべき、と書いておきました。TRF414Mがフロントにピロボールキングピンを採用するはるか以前から気にはしていたのですが、コメントする機会がなく、とりあえず「預言」しておきました。その後、HPI・Pro4などが採用、タミヤでも03年のJMRCAでの試作テストなどを経て、今回ようやく実現。エンジニアリング的に正しい方向へ進化し、長年の懸案がひとつ解決したのは喜ばしいことです。やろうと思えばもっと前からできてたはずなんだけど。
<8>ハブキャリア(Cハブ)

PC-GF(グラス混ポリカ樹脂)製に強化されました。キャスター角はキット標準の4度のほか、2度のものも別途付属しており、必要に応じて選べます。スクラブ半径が詰まり、基本的にEvo3よりクイックに曲がる素性になっていますが、それでもタミヤGPの特設コースではTA-04に敵わないことがあるでしょうから、そういうときに2度のハブキャリアが武器になるかも。


<9>ベアリングの処理

さてそれではそろそろパッケージをバラして組み立てに入っていきます。まずはベアリングの前処理です。
ベアリングの前処理には昔からいろんなノウハウがありますが、書き出すとキリがないですし、基本的に「オマケ」ということで多くを期待できないキット付属ベアリングに、どんな高度な処理をしても「筋違い」というもの。

だからといっていきなりスクワットのベアリングに換えましょう、なんてコストアップを強いる話も芸がないので、いつもの「オレ流」でCRC5-56(写真は6-66)やWD40といった潤滑スプレーをまぶしておく処理でお茶を濁しておきます。2〜3日するとグリスがふやけて一部は流れ出してきます。あとは使用しながらボールやリテーナーの削れ粉と一緒に自然に出てきてゴミの侵入を防ぎます。最初は駆動が渋めですが、1パックも走れば本来の軽い作動が得られます。タミヤGPレベルなら、特にドライベアリングなんていらないですよぉ〜。走ってメンテしてればグリスは自然に抜けるんだし・・・。
<10>アルミパーツ

キット開封時しかこういうことはできないので、試しにアルミパーツの総重量をチェック。かなり軽いです。


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