(posted on Oct 7, 2004)
タミヤRC製品・即買いカタログ
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チューニングTips(4)



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写真はあとで! <23>メカ積み

ここからは04年10月のタミヤ全日本東京大会・TRFチャレンジクラスでの仕様をご紹介します。

今回のメカ積みのハイライトは最新のESC「KO・VFS-1」の搭載と、ウエイトを兼ねた「Eagle Tree社製データロガー」の標準装備です。アンプの下に「台」になってるのがロガーです。Evo4はちょっと努力すれば1400gを切ってしまうほど軽量なので、規定重量を満たすには鬼のような量の重りが必要になります。筆者の場合はアンプが従来のVFS2000から5gくらい軽くなったり、キャパシタを省略したせいもあって、データロガーを積んだ状態でなお80gもウエイトが必要でした。こうなったらオンボードカメラも積んでしまおうかしら。
写真はあとで! ところで、近年はアンプの低抵抗化が進み、また消費電流もバッテリーの容量拡大とともに増加傾向にあるので、配線用ケーブルへの要求が厳しさを増しています。太くないと、アンプよりもむしろケーブルが抵抗になってしまうからです。走行中に平均20〜30Aを消費する現在のツーリングカーでは12〜13GAのケーブルが普通です。

ケーブルは極力短くしないといけません。電気抵抗やフライバック電流の問題もあるんですが(ケーブルの体積が増すと静電容量が増えキャパシタ的な影響が出てきます)、直接的には「重量」が問題になるからです。12GAケーブル10cmは5gくらいあります。しかし、太くて短いケーブルは取り回しやハンダ付けが大変です。さてどうするか。

そこで今回は、KO製(写真)やGeneral Silicone製よりも被覆の薄い、KCM製の12GAシリコンコードを使ってみました。銅線が太くて硬めなのですが、見た目はスッキリするので。またハンダには、「RCTバザー」でおなじみの高純度無鉛ハンダを使用。もともとは低抵抗に着目していたこのハンダ、実は融点が高いスズ+銀のみの構成ということでハンダがピンポイントに留まる、という点でもポイント高いんです。ハンダの流れが悪ければ通常のハンダを少し添加してやれば改善します。通常のハンダだと、流れ過ぎて短いケーブルだと芯までコチコチに固めてしまいがちです。そういう方はぜひお試しあれ。
写真はあとで!
写真のとおり、今回使ったケーブル全長はわずか105mm!(目盛りの1マス=10mm) 究極的な短かさを追求してみました。もちろんコネクターはイーグル製の金メッキ品です。バッテリー側は規定により無改造ですが、アンプ側を金メッキにするだけでも相当に抵抗を下げることができますからね。

仕上がりは下の写真のとおりです。+側ケーブルは取り回しを考えると2本に切断してターミナルにハンダ付けしたくなりますが、意味もなく抵抗が増加してしまうので、1本を折り返してバッテリーからモーターまでストレートに接続しています。+側のバッテリー〜モーター直接接続はオープンレースでは当たり前ですが、タミヤコネクターの場合はまだまだ一般的ではありません。上位クラスになると最後はこういう細かいところで差が出てきますから、「上」を目指す方はぜひ真似してみてください。
写真はあとで! ところでここ数年、筆者はKO製アンプを愛用しています。これはひとえに「安くて高性能」だからで、特にえこひいきではありません。どんどん陳腐化する「生鮮品」と割り切っていますから、もっと良いモノが出てくればさっさと乗り換えます。タイム差にならない程度の違いしかない消耗品に何千円もプレミアム払う意味はないんです。2〜3000円程度の価格差なら許せますけどね。例えば5000円なんてとんでもないです。1$=110円の現在、外国製アンプは割高ですから、まったく関心持てません。実は90年代半ばの円高時代は、割安だったテキンやノバックの愛用者でした。その後は、円安で国産アンプが割安になったのと、画期的な低抵抗を実現したということでキーエンスA-01へ変更。その後、GMやロビトロニックなども試しながら、現在はKOに落ち着いてるわけです。
写真はあとで! VFSシリーズにはセッティングアダプタもあるんですが、今回はPC用の接続キットを購入。KOサイトで無料配布してるソフトのインストールだけで、従来のVFS2000や将来の新型アンプ、さらにはヘリオスなどの送信機やKOのICS規格サーボにも対応しますから結局おトクです。

そもそも、アンプのセッティングをレース中に変更することはまずありません。こういう重要な設定はテスト走行で決めておくもの。レース中にドタバタやっていては勝利なんておぼつきません。実際、セッティングアダプターを持ち運んでもレースで使った試しがありません。ならばソフトで設定し、自宅で決め打ちしたセッティングで持ち込めばいいじゃん、と。
なお、04年10月10日のタミヤ全日本・東京大会(ROX3)のために用意したVFS1の設定データはこちら。写真の「No.1」をプリセットして臨みます。KOサイトで無償配布している「VFS1マネージャー2.2」をインストールすれば誰でも見られますよ。(右クリックでダウンロードしてね)


気がついたことがあったら随時更新します。
何か新しい発見があれば、ぜひ RCTシャシー研究室「TB分会」までカキコお願いします!


このページは、タミヤRCカー専門サイト「RC_Car_Trend」が提供しています