(posted on Aug 16, 2006)
(updated on July 19, 2006)
タミヤRC製品・即買いカタログ
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TA-02SW(2)





実は、今回再販された911GT2ボディ(Item 49387、定価2000円)には、成型色と翼端版の形状が異なる2種類のウイングパーツが付属しています。 Item 58172のタイサンポルシェ仕様(成型色:黒)とItem 58215のPIAAポルシェ仕様(成型色:白)です。見比べてみて初めて分かりましたが、 パーツ番号はどちらも「58172-0995179」で、番号では区別不可、となっています。なんでー!?(苦笑)

作例では、塗装色の都合で、白のPIAAポルシェ仕様をチョイスしてみました。明るい色で塗るなら、下地処理が不要な PIAAバージョンのほうが便利でしょう。逆に、メタリック系の色を塗る場合には、黒のタイサン仕様をチョイスすると良い色味に仕上がると思いますよ。 もちろん、形状にコダわる場合は下地処理すればいいんですけど・・・RCのプラパーツに サフェーサーとかペーパーがけ、しますぅ〜?(しますよね、真正モデラーさんならきっと)
ウイング本体は、イマ風に考えると、タイサン仕様の黒い成型パーツでカーボンチックに仕上げるのも カッコいいかな〜、とは思ったのですが、今回はメッキスプレーで古風に「ジュラルミン風」に仕上げてみました。

走行を前提に組んであるため、ウイングの迎角は深いほうをセレクトしています。幅の狭いウイングですけど、 ダブルウイング仕様になっていて、下側の反り返りも結構あるので、そこそこのダウンフォースは得られそうです。

911ボディのエンジンルームは、ステッカーでラジエターが表現されており、ルーバーから透かして見える仕掛けになっています。 ま、「気持ち」程度なんですけど、多少はリアルです。
このモデルで結構コダわりがあるのが、左右のバックミラー。実は「左右非対称」なんです。
特に、ミラー付け根部分の「場所」に注目。
ミラー部分は、本当はアルミテープを貼ってやればもっと鏡面になるんですが、 今回は試しにメッキスプレーしてみました。う〜ん、やっぱダメ!ですね(笑) まぁいいんですけど。
「左右非対称」というのは、こういうこと。
「左ハンドル」に合わせて、左右のバックミラー位置が微妙にズレているんです。取り付け位置の曲面が異なるため、 左右のミラーの形状(特に、ボディと当たる面)も違っています。

911は古い設計なので、ドアウインドウにもピラーがあります。このため、 ドアミラーを左右対称に配置すると、ドライバーシートとドアミラーの間を、ちょうどピラーが遮ってしまうのです。 だから左右の位置がドライバーの視界に合わせてオフセットされています。

「どーでもいいじゃんそんなの!」という感じもしますが、RCであろうと「ポルシェ」にかけてはタミヤのコダわりは ちょっと違うのかな、ってことで、コレを発見した時には感動しました。
んではいよいよシャシー側の解説を・・・。
と言ってもあまりないんですけど・・・。
一応「TA-02SW」とは書いてますが、この作例、ほとんどキット標準状態をとどめていません。 サードパーティーのパーツこそ入っていませんが、ほぼ純正optフル装備状態です。

・・・というわけで、 ダンパーステーも前後ともoptのFRP製(op.193/194)になっています(当時カーボン製ステーはサードパーティー品しかなく、高価でした)。 ダンパーの取り付け精度に関して言えば、ノーマルの樹脂製のほうが穴のガタがない分、信頼性は高かったんですが、 optに交換すると、ダンパー位置(取付角)が3段階に選べたので、実戦的ではありました。当時はバネの選択枝が非常に 限られていたので、「ダンパー取付角」は結構重要なセッティングポイントでした。
マンタレイ系シャシーに共通の特徴的なパーツの一つが、この「U字シャフト」。 フロントバンパーで止まっているだけなので、バンパーの3本の止めビスを緩め、バンパーを外すだけで スポンと引き抜けます。すると、サスアームがバラせるわけです。整備性を狙った設計なのですが、 実際には、このせいで整備性が悪くなっています(苦笑)。デフをメンテナンスするにも、いちいち サスアームが「全バラ」になってしまうからです。ドライブシャフトがユニバならまだいいんですが、 キット標準のドッグボーンだと、組み直すのも大変。通常のステンレスサスシャフトで片側ずつ止めるほうが 結局、作業も確実だし、関係ない部分はバラけないので、都合が良かったのでした。軽量化にもなりましたし。 U字シャフトをあえて使うEXPもおり、あくまでも好みの問題でしたけど・・・。
アッパーデッキのフロント側はローゼットワッシャーを介して止められています。そこまで必要かなぁと 疑問がないわけではありませんが、ネジ部の周囲の「ミミ」が少ないので、圧力分布を拡げて、 応力集中によるネジ穴の破壊を防ごうと考えたのでしょう。マンタレイ系のアッパーデッキは、 写真のとおり、プラ部品がアッパーデッキにかかる前後方向の力を受ける設計になっており、 アッパーデッキのネジ穴には破壊するほどの応力は通常かからないはずですが・・・。 まぁカッコいいし、やっといて損はないので、いいんですが。
FRPシャシーは現代の水準から見るといかにも薄手な感じですが、意外に剛性はあります。 多分、TA-02のメインシャシー部分の前後長が短いことと、ちょうどシャシー中央部で バッテリーホルダーが上下のシャシー板を2点ずつで剛結しているためでしょう。また、 アッパーデッキの取り付け位置が高い点もあるでしょう。FRPの板厚は、 アッパーデッキが1.6mm、ロワデッキが2.0mm(実測値)ですが、ネジれ剛性としては、次世代モデルである TA-03のカーボンシャシーに匹敵するくらいの水準です (ちなみにTA-01用カーボンシャシーは上下とも2mm厚)。重量を気にしなければ、 あえて高価なカーボンシャシーにしなくても十分に楽しめます。
センターシャフトのフロント側のベベル部は、駆動トルクによる振動を避けるため、 メインシャシーから延びた支柱で位置決めされています。ギヤケースの剛性が十分に高いので、 このようなシャシーのネジれに悪影響な構造は要らないようにも思えます。実際、23ターンくらいまでなら、 切り取ってしまっても特に不具合はありません。そのほうがスッキリしますしね。 ただ、さすがに10ターン未満とかのモーターを使う場合には、 ベベル収納部分がトルクでヨレる可能性が出てきます。そういう場合には、支柱があったほうがいいでしょうね。
フロントナックルには、たまたまですが、TA-03用のグレー成型色のもの(sp.705)を充当しています。 TA-02/FF-01のデフォルトでは青の成型色でした(sp.555)。形状は共通です。
アッパーアームはoptのターンバックル式(op.192)に変更されています。




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