(posted on Feb 2, 2006)
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F103GT・プレビューレプリカ (2)





ギヤ比表

リヤに関しては、Tバーのしなりによるストロークを考慮して、バッテリー非搭載時の車高はかなり高くなっています。 もっとも、コレでも車高調整式ギヤボックスを使って車軸はメいっぱい上げ(車高は下げ)ているんですけど。F103GTでは、 Cカーみたいな車高調整用スペーサーを噛ませてマウントすることになるのかも知れませんね。フリクションプレート側に使っている スペーサーの厚み分だけはギヤボックスをカサ上げする余地がありますからね。

現時点の仕様では、バッテリー搭載時の リヤ車高は8mmくらいです。それでもフルバンプするとTバーは路面に底つきしてしまいます。実際の走行ではそんなに極端なバンプは 起こりませんけど。
車軸調整は1/12DDカーと同じ構造のカムを交換・上下入れ替えして中心から最大2mm(上下計4mm)の移動ができます。 ベアリングは専用の1060という薄手のサイズで、耐久性はオリジナルF10x系標準の1260より落ちますので要注意。

GT仕様では、車重がむしろ軽すぎてタイヤ面圧が低くなることのほうが問題なので、車重はあえて重くする方向で、 ビス類も新たに組んだ部分は全てノーマルのスチール製にしています。

D-DriveさんのDDTホイールは、もう3年くらい前から販売されているものですが、筆者はこれまでなかなか手が回らず、 ご紹介する機会がありませんでした。実際に装着してみると、ホイールとしての精度はなかなかグーです。
フロントホイールの ベアリング部分の強度がイマイチですけど、これも「当て方」次第で評価は人によりけりです。 問題はトレッド。DD・F1のトレッド「200mm」の前提で作られているため、 厳密に190mm幅のボディだとタイヤがハミ出てしまうことがあるようです。作例のZは、何とか格好がついたので 採用しましたが、フロントは実車チューニングカー「VIP系」よろしくネガキャンで帳尻が合ってるだけです。リヤは フルバンプするとカットラインに触ってしまうのでホイールアーチを開けてマウントしています。 逆に言うと、190mmボディにはF103GTの足回り+ツーリングタイヤ、200mmボディにはDDTホイールが良いです。

なお、DDTホイールはMナロー幅なのですが、作例ではあえてF103GTの仕様である「スーパースリック+インナースポンジ・ハード」 で組んでいます。F103GTではMナローホイールにあえてナロー幅タイヤを履いて、ショルダー形状の改善を図りながらベルトなしタイヤの 利点を上手く拾おうとしています。ただ、作例をテストした際は路面温度が5〜6度程度と猛烈に寒くてさすがにスーパースリックは食わず、 MナローA+モールドインナー・ミディアムのほうが良く走りました。
作例では古い23Tストック(ヨコモT-Max)を使っていますが、ややオーバーパワー気味のようです。 確かにストレートスピードは通常のツーリングで10ターン位を積んだように猛烈に速いんですが、 ひとたびステアリングを切ると、横Gでシャシーが瞬間的にスパッとヨレてしまうので、 非常にデリケートなステアリングワークを要求されます(@Oリング仕様)。シャシーのヨレを改善するため、 F103GTではF103系optのボールリンクサスにツイックスクリュー追加で対処しようとしているようですが、 作例では前ページで触れたとおり、Oリングを3mmワッシャに置換して対処してみました。それでもロールは 抑え切れませんし、コーナリングに神経を使うようではツマラないので、思い切ってスポチュンや540に落としたほうが 良さげです。06年シーズンからタミヤGPでも始まりそうなF103GTのワンメイクレースでも、モーターパワーは 控えめになるはずですが、そのほうが一般にはF103GTの良さをより良く楽しめると思います。
そうそう、書きそびれましたが、スパーは黒染めしたoptの04モジュール104Tに25Tピニオンで4.16のギヤ比を得ています。04モジュールの 104Tスパー(通称「デカスパ」)はなかなか使う機会がないので、こういう時に消費してしまおうと。 タイヤ径がCカーと同等、ないしそれ以上に大きいですから、これでもまだ23Tストックには高いくらいです。540ならこのくらいで ちょうど良さそうですけどね。

リヤのボディマウントは、F103GTに倣って、ご覧のとおり、F1と同じ場所に3mm皿ビスでストレートマウントを固定しています。 作例では秋葉原チャンプで売っていたパーマ社製を使いましたが、別に何だって構いません。ただ、単純に長さが必要なだけです。TA04 レーシングボディマウントだとちょっと短いと思います(フロント用には使えますヨ)。 タミヤからF103GTの純正spパーツが出ればグッと製作しやすくなりますから、間もなくマウントの問題に頭を悩ませる必要はなくなります。
ただ、アッパーデッキはF1用に最適化された厚みのため、ボディマウント回りの形状はこのままではツーリングボディでのクラッシュには ちょっと不安があります。クラッシュが多い方は、2枚重ねして使うとといいかも。
マウント穴は現物合わせで慎重に位置決めしてリーマーで穴開け。キレイに一発で決まっていますが、こんなもん慣れです、慣れ。
フロント側はこんな感じです、F103LMのマウント位置はツーリングカー標準位置よりも幅が狭いので、定規で測って 正確に両穴の幅を出しておきましょう。ボディが斜めに付くと、片側のタイヤがハミ出てしまいますから、ここは慎重に・・・。
まだ2パック分しか試走できていないので詰めが足りませんが、ちょっと走った感触としては、 先のCカーと同様「ロールが急激」という点を強く感じます。どうやらF103GTのセッティングのキモは 「ロール制御」になりそうです。緩やかにハンドルを切るというドラテクと合わせて、ロールを上手く御した 人が「F103GT使い」として頭角を現すのかなぁと感じます。落とし所を上手くバランスできれば素性は悪くありません。 冬場は厳しいのかと思ってたら意外にMナローAで走りましたし、これから暖かくなってくればますますグリップして 良く走るようになると思います。4セルや5セルでまったり走るのも悪くありません。06年はDDツーリングがブレイクする!?




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