(posted on Feb 2, 2006)
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F103GT・プレビューレプリカ


1993年にDD・F1シャシーの決定版として大ヒットしたF103シャシーをベースに、
ツーリングカー用のボディ&タイヤを装着したのがF103GTです。
タミヤからの正式リリースは06年2月下旬ですが、
実は、既に入手可能なパーツで「F103GTみたいなの」は組めちゃいます。
新たなセッティングノウハウを先行開発するため、RCTでも
「プレビューバージョン」を製作してみました。



ギヤ比一覧表

0年11月の「タミヤフェア」で突然発表されたF103GT。謳い文句どおり、ホントに「ちゃんと走る」なら、 間違いなく従来のツーリングカーより200g以上は軽いだけに、貧弱なパワーソースでも相当にスポーティーな走りが 約束されるわけですし、何しろメンテナンスも超カンタンですから、お気楽に爽快なツーリングカーの走りを 楽しみたい向きに注目されないハズはないのです。そんなわけで、「リリースまで待てない!」筆者としては、 とりあえず「D-Drive Sports」さんからリリースされている「DDTホイール」を利用して作った 「なんちゃってF103GT」でその走りを検証 してみることにしました。
ベースにしたのは、「フェラーリ312T3(復刻版)」でご紹介した、長年使いこんできたF103です。 シャシー回りはフルカーボン、Tバーはoptのソフトタイプ、という仕様で、540仕様のF1としては、 剛性とリヤのトラクション確保にベストの組み合わせですが、車重が1200g前後とF1より200g重くなる DDツーリングの場合は、ノーマルTバーのほうが良いかも知れません。また、今回はフロントサスアームとギヤボックスを、ノーマルから F103GTの標準となる「リンクタイプのフロントサス+車高調整式ギヤボックス」に換装しました。 また、写真撮影時にはTバーはF103標準のOリング止めでしたが、ボディ重心の関係で シャシーロールが過大だったため、現在はOリングを標準的なスチール製3mmワッシャ(とりあえず2枚重ねて使用)に換装し、 ロールを抑える工夫をしています。

また、フロントのボディマウントが必要なので、バンパーをF103LM用に交換しています。
つまり、「タイヤ&ホイール」「バンパー」「フロントサスアーム」「ギヤボックス」「ボディマウント」 以上の変更でカンタンに「なんちゃってF103GT」ができちゃうわけです。ただ、言うは簡単ですが、実際に細かい設定を 試行錯誤して詰める作業は結構面倒。この作例をパクっていただければ、手軽に一定水準の走りを再現できる はずですので、興味のある方はぜひお試しください。
アライメントですが、カメラレンズの都合で映像に歪みがあって、リヤにトーインが付いてるように見えますが、 DD(ダイレクトドライブ)なので、もちろんリヤのトーインなんてありません。フロントには若干トーインを付けています。
フロントサスアームはoptのリンクタイプを使用しています。スポンジタイヤのF103だとノーマルのほうがシュアーな ハンドリングが得られて良いのですが、ゴムタイヤにはダルさのあるリンクタイプのほうが合うようです。キャンバーもネガキャンが 付いているので好都合ですし、車高調整の自由度が高いのもリンクタイプの利点です。ノーマルサスアームだと、どうしても 車高が8mm以上になってしまいますから不適当です。
舵角を増やしたいのでアップライトのピロボールはキングピンに近い側を使っています。

シャシーはF1用なので細身ですが、ツーリングボディを被せるのですからF103LM用シャシーでももちろん問題ありません。 ちなみに、F103GT用として新設計のカーボンシャシーも「F103GTカーボンロワデッキ(Item No.53903、予価4,200円(税込)」 として3月28日発送予定になっています。 このGT用のシャシー、 形状としてはLM用よりも「自然」な感じです。 LM用は「イメージ」だけで図面を引いた感じで、妙にメカを載せるフロア部分が広いくせに アッパーデッキの取り付け部分はF1と同じ寸法のまま。ポスト付け根に応力集中してシャシーの座屈を誘うアンバランスな設計でしたから。
後で説明するように、フロントの車高は、キングピンにスペーサーを入れることで5mm程度まで下がっています。 ノーマルのF1に単純にDDTホイールを装着すると、車高はタイヤにもよりますが8〜10mmくらいになってしまいます。 ちなみにF1として走る場合の車高は3mm前後でしたが、ツーリングのほうが車重が重い分、沈み込みが大きいことを 考慮すると、やはり5mm程度はあっていいと思います。カーペットだと4mmくらいまで落としたくなりますが。
DDシャシーのフロントサスは一般的なツーリングカーより動作ストロークが短いので、 スケール的にはリアルなボディワークが実現します。つまり、ボディを低く載せても、タイヤが干渉しないのです。

この写真は1G加重時の状況です。フロントサスのバネは重量増とボディのロールモーメントの大きさを考慮してoptのハード(黒) にしています。
フルバンプさせてもこの程度


ボディマウントは、その辺に転がっていた余りモノを利用。いつかDDツーリングを作ってやろうと 前々から用意いていたものですが・・・。バンパーはLM用で無改造です。もともとのボディマウント用穴を流用しています。 ボディマウントは、タミヤ純正でもTA04レーシングボディマウントやアルミボディマウントなどを使えばいいのですが、 GTが出たらもっと入手は容易になりますね。






キングピンは純正ではありません。車高を下げるためにツーリングカー用の適当な長さの Eリング式サスピンを流用し、上下に3mmスペーサーやワッシャを入れてバネの遊びと車高、ストロークを調整しています。

車高はアップライト下側のスペーサーで決定されますが、作例では3mm厚にワッシャを1枚追加しています。車高が低いので、 このワッシャ1枚のサジ加減でかなり違ってきます。そういえばDD・F1でもワッシャ1枚の有無で フロントバネの効きを調整したりしてましたよね・・・。





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