(posted on Apr 17, 2003)
タミヤRC製品・即買いカタログ
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TL-01LA・タミヤ世界戦2002ラリークラス仕様




フロントの6角ハブはスクラブ半径の短縮を狙ってoptの薄型タイプをチョイスしたのですが、 薄すぎてそのままナロータイヤを取り付けるとホイールのハブ回りがナックルと擦れてしまいます。 そこで、1mm厚のワッシャでクリアランスを調整。このワッシャはホイールにくっついてよく取れてしまうので、ゴム系接着剤で六角ハブに仮止めしてあります。









サーボはフタバのローハイトデジタル、S9550を採用。
コード取り回しも両面テープでの固定など配慮
サーボの取り付けはスペーサーを追加して回転軸をシャシー中心線に合わせるよう配慮

アンテナは、ふぇら〜り伊藤コダわりの「ボディ内収納アンテナ」。写真左側、センターシャフトの上あたりにアンテナパイプが渡されているでしょう? 広大、かつインドアのタミヤ世界戦特設コースでも、3日間を通じて特に問題は起きませんでした。

TLはシャシーが樹脂製なので、ノイズ的には安心です。プロポがマーズRなので、受信機には最新の高感度・ハイレスポンス機、KO-R301Fを採用していますが、この受信機、感度アップを図りながらもアンテナが従来品より短縮されているので、取り回しは非常にラクチンでした。


モーター端子についてる大きな部品は、KOの「VFSハイパーブースター」というヤツです。定価5000円もするくせに負荷にあまり強くない素子ですし、取り付けも面倒なので、筆者はこれまで使ったことはありませんでした。本大会でも、最終日の予選第4ヒート以降からようやく投入したくらいです。慌てて付けたので、あまりまとまりがありませんね。一応、フルバンプしても擦らないことはチェックしましたが、横から当てられたらいかにもヤバそうな付き方でした。結局、最後まで問題なくて良かったー。
「VFSハイパーブースター」の原理ですが、
通常のショットキーダイオードは正転時の順方向の電流を受け止める際にどうしても漏洩があり、100%の効率はあり得ません。ならば、電流の向きを感知し、FETを駆動して積極的に順方向・逆方向の電流を制御することで見かけ上の「理想ダイオード」を実現しちゃおう、という、結構ややこしいモノです。ホントにできんのー?というのが最大の問題だったわけですが、ケータイの進歩で素子の小型化・大容量化が進み実現した、というわけです。ホビーショーなどでKOが実演しているとおり、回転数によっては実測で20%程度の効率アップが確認できるモノだけに、付ければ付けただけの効果は見込めます。が、筆者はその恩恵をフルに受けるヒマもなく、最終日はリヤタイヤのグリップ不足に悩まされつづけてフルスロットルでほとんど走れなかったのが残念です(涙)




バッテリー、アンプ、モーターを一直線に配し、さらに+側コードをモーターまで1本で配線するという、究極の効率を追求した配線処理に注目。コレはこのマシンでちょっと自慢できる部分かな。もちろんハンダ付けもオーディオマニア向けの鉛フリー(すず99.9999%)ハンダで通常の銀入りハンダのおおよそ2/3程度の抵抗に減らしています。



次のページでも触れているとおり、パワーソース系は究極のロス低減と出力電圧アップを狙った作りこみを行っているだけに、非常に高いギヤ比、タイヤ径の大きいラリーブロックタイヤの使用と相まって、モーターの発熱は常識を超えたものになることが容易に想像できました。いくら供給する電気の量が多くても、電気を仕事に変えるモーターが性能低下を起こしては話になりません。入り口を考えたら出口も考えろ、ということです。したがって、モーターにはオフィシャルが装着を認めているTB-01用のノーマルヒートシンクを使用しています。optのヒートシンクはサイズが小さい分、熱容量が少ないのでダメです。これだけでは他の人と同じですが、筆者は、放熱効率をアップさせるために、モーターとの接合面にPC用の放熱グリスを塗布しています。このグリスについての詳細はこちらの「001」に書いてあります。
支給モーターは1個しか使いませんでした。2個ともほとんど違いはありませんでしたが、ダイノを持ち込み、実地計測したところ、RCT「モーター研究室」で基準とする計測条件で最高出力95Wと96Wでした。1日目は95Wのほうを使っていたのですが、向かいに座っていた方の支給モーターが予選中に2個とも死んでしまったので、手持ちの96Wのほうを差し上げてしまいました。それでも自分の方は十分決勝まで持つと踏んだので、その判断自体を悔んでいるわけではありません。結果、モーターをもらったひらしたさんも大会をフイにすることなく、総合4位(でしたよね?)に食い込むことができて良かったです。
というわけで、予選4回、決勝3回(ただし、うち予選2回、決勝1回はあまり走ってません)を走行したブラシは、スピードチューン+23T=4.9にラリーブロックタイヤという超ハイギヤードのせいもあって、ごらんのように減りまくりです。もう全然ダメ(笑)。後でダイノで計測したら、2割くらいパワー落ちてました。こんなに出力が下がるなんて思ってませんでしたからヒート間はまったくノーメンテでした。 ヒート間にちょっとでもコミュのメンテをしといたほうが良かったな。
TLはモーター冷却が命、ということで大穴。






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