(posted on Jan 31, 2003)
(updated on Jan 9, 2007)
タミヤRC製品・即買いカタログ
<モバイル版> <PC版>
powered by Amazon



TA-03でリヤ2駆ツーリングカーを楽しもう!
(TA-03RR<仮称>)


カーボンWデッキバージョン"TA-03RR Evolution"
RCTシャシー研究室「TA-03分会」もよろしく!

今回は、既に時代遅れとなってしまったTA-03シリーズに 新しい楽しみ方を再発見しようということで作例をご紹介します。
ズバリ、最近注目の「リヤ二駆ツーリング」です。

ボディは暫定的に、オン/オフどちらでもイケる手軽なものを、 ということで、塗り完のインプレッサを利用しています。
実はこのマシン、知り合いの小学生にプレゼントしようということで 思いっきりジャンクの寄せ集めで作ったモノなんです。

ボディとタイヤは中古。RCメカはXB・TT-01からの廃品利用。ネジもしっかり「鉄」。 ノーマルの超重いカウンターシャフトも、「心を鬼にして(笑)」採用。 シャシーパーツはすべて新品ですが、レース活動のためにストックしてあったものを放出。 唯一、TA-03F用のバスタブだけ、新たに買い求めました。
リヤ2駆にこだわったのは、やはり、RCを操るうえで「基本」だと思ったからです。
もちろん、四駆のほうが走る場所を選ばず、ストレスなく楽しめるのですが、 重いし、アクセルワークによる挙動変化が積極的に使えない。クルマというものの挙動の基本を 覚えるには、やはり2駆に分がありますし、だいいち軽くて燃費がよく、メンテナンスもラク。
こういう点も、入門者にとっては重要な点です。

入門者が砂の浮いた路面で走行することを念頭に置いているので、リヤのトラクションを確保するため、 当初の仕様ではCPRユニットをリヤ最後端に積んでみました。また、車高もノーマルスリックで10mm程度と、 ラリーブロックタイヤに交換すればフラットダートも楽しめる程度に設定。タイヤグリップが低いので、 多少、車高を上げても、操縦性に悪影響はないと判断しました。
なお、タイヤは、「前後とも同じ銘柄・インナー」の使用を前提に調整しました。

ダンパーは前後とも、TL-01・Bパーツのあり余ってるフリクションダンパーユニットを使用。 適当な長さの丸ビスを組み合わせています。ビスのネジ山がダンパーの穴と擦れますが気にしない気にしない。通常はCVAミニ(II)とか、スーパーローフリクションないしTRFダンパーなどを使えばいいわけで、 特に問題になる箇所ではないでしょう。フリクションダンパーですが、メンテナンスの簡略化を考えて ゴムは入れていません。思いっきりビヨンビヨンのサスです。まあ入門用だし(笑)
作例では、とにかくメカオンチの入門者用、ということで、徹底的にトラブルフリーを期しています。 脱落する恐れのあるアウタースペーサーを使わずに前後の車高を合わせているのもそのひとつです。 通常のRCユーザーにはどうでもいいコトなんですが・・・。

注意したいのは、前後ダンパーに組み込むバネの固さ。リヤ2駆ではトラクションを確保するために 重心がリヤ寄りになります。路面にもよりますが、ハイグリップ路面で4:6、滑る路面で2:8くらいかな? この範囲で調整します。いずれにせよ、荷重がかかるリヤ側のバネはフロントより固くしないと、 ロールバランスが取れません。注意。








TL-01・Bパーツのダンパーエンドは、本来は段つきビス止めなんですが、TA-03ではダンパーエンド横の クリアランスが不足するため、2mm程度のスペーサーをかませてクリアランスを確保しています。 ガタを取るため、ハトメを追加し、20mmの3mmタッピングビスで止めています。
サーボは、量販店で山積で売ってる、入門用のフタバS3003を使用。あぁ、そういえばコレもわざわざ買ったんですねぇ。制作コストの半分以上を占めてます(笑)。結構、バラで買うと高いです。入門用なんて1個1000円くらいにならんのかいな・・・。
とりあえず、最初の段階ではCPRユニットをシャシー最後端に積んでみました。トラクション対策です。 しかし、これは「ヤリ過ぎ」であることが判明。意外に、フツーのメカ積みで問題ないです。 通常は、アンプの搭載位置で重量バランスを調整するといいでしょう。
アンプ&受信機は、XB・TT-01から取り外して行き場を失っていたCPRユニットを活用
CPRユニットには、モーターケーブルを直ハンダしています。これだけでも、バッテリーを 1300ないし1400から2400にグレードアップするのと同じくらいのパワーアップ効果があります。 (回路の途中の電気抵抗が下がるので、これまで回路内の抵抗で食われていた電圧がモーターに回り、パワーアップするのです)
ん〜コレは540SHですね。ここぞとばかりに使う機会がなく腐りかけてる540を消費(笑)

センターベルトへの出力を出すカウンターシャフト部分には、スパーギヤ軸受けとあわせてボールベアリングを仕込んでます。 高速回転する部分には、やはりシャフトの磨耗を避けるためにボールベアリング必須ですよね。

なお、カウンターシャフト自体は、余りモノ活用ということで、超重いのを承知でノーマルを採用してます。コレだけで 10gは損してそうです。



リヤもTL-01流用のフリクションダンパーですが、ダンパー長が足りないので、下側のエンドのネジ込み量を2mmくらい 戻し(緩め)て、ダンパー長を確保。ダンパーエンドが緩んで脱落、というほどの緩ませ方ではないので大丈夫だとは 思いますが、いささか組み方はムリしてます。ダンパーシャフトになってる丸ビスがもっと長い物があればよかったのですが。

なお、スプリングはTG10用のoptのプログレッシブスプリングのミディアムです。「バハキング」の紹介ページに書いたとおり、 ラリークラス用にと買ってみたんですが全然使えないことが分かり、不要品として転がっていたので活用。
メンテや補修の必要性を減らすため、スタビも付けていません。
ネジ類はあえてノーマルのスチール製を全面採用。それでも2駆なので十分軽いです。 全備1450gくらいだったかな。
もちろん、ドッグボーンにジョイントカップのノーマル仕様です。軸受けもオイルレスメタルにグリスアップ、と 徹底してノーマルです。単にケチ?(笑) いやいやそういうわけじゃ・・・。
アクスル部分は、負荷が大きいですが回転数は少ないので、プレーンメタルでOKなのです。 もちろん、性能を追求するならボールベアリングですが、これはあくまで入門用ですから。

さて、そんなわけで一応の完成をみたTA-03RRでしたが、いざ走らせてみると、 これが思った以上のくそドアンダー(笑)。写真のような一般の舗装路面上だと、 まるで巻かない、というか、徹底してアンダー。

これじゃ、RCTが製作して供するマシンとしてサイテーです。いくらなんでも、 ハンドリングくらいは、入門者が触って素直に運転できる「Fun to Drive」なものに 仕上げておこうと思いました。しかし、だからといってメンテや補修が面倒になるのは避けなければなりません。受け取る子供のオトーサンはメカオンチでRCカーに触ったことがないのです。ダンパーやタイヤをいじることは避けたいところです。
そこで、ダンパーにはあえて手をつけず、メカの配置を変えて重心位置を大きく見直しました。 CPRユニットの位置に注目してください。

もともと、この配置のほうがスッキリして良いと思っていたのですが、これだとリヤの荷重が足りないだろう、と思っていたのです。実際にはどうやらそうでもなく、配置を変更した後は かなり制作者のイメージに近いハンドリングを示してくれました。これならQDやXBよりエエぞ。合格!
というわけで、ようやく「納車」に向けて品質管理本部のゴーサインが出た(笑)段階での仕様がコレ。
アンテナはいつものふぇら〜り伊藤流で、フロントダンパーポストに引っ掛けて折り返し、シャシー上部に張り渡してあります。いちいち走るたびにアンテナ立てるのって、入門者にはウザいですものね。
というわけで完成!
んん〜いつものふぇら〜り伊藤仕様だと、スケール感のまるでない「黄色ホイール」だけど、コイツは多少スケール感あるかな!? やっぱり、こういったボディだと、アンテナ内蔵のビジュアル面での効果テキメンですね。一瞬なら「実車」とダマせそうですよね。 これでもうちょっとカッコいいホイール着けたらバッチグーでしょ? 皆さんも気が向いたらマネしてみてください、内蔵アンテナ。
(ただしタミヤGPでは06年シーズンから内臓アンテナは諸般の事情で禁止になりました。念のため!)

さて、人にあげるマシンができあがったところで、次はいよいよMyマシン、「TA-03RRエボリューション」の製作です。コイツはカーボンWデッキでバラセル搭載可のサーキット走行専用、という仕様になります。お楽しみに!


このページは、タミヤRCカー専門サイト「RC_Car_Trend」が提供しています