(posted on Jun 1, 2007)
タミヤRC製品・即買いカタログ
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M1025ハマー
(Item 58154、1995年6月15日発送、定価18,800円)>


タミヤHPの商品説明はこちら(ESC仕様XBモデル)


ギヤ比一覧表

TA01シャシーをベースに、 実感あふれるABS樹脂製インジェクション成型の「M1025ハマー(後に「ハンビー」の商標が付きました)」 ボディを架装したキットです。

組み完のXBシリーズでも2サーボのスピコン仕様とアンプ仕様の2度にわたってモデル化されたところを見ると、 RCカーとしては数少ないミリタリーモデルでもありますし、国内外を問わず、派手さはないものの着実な人気が あることを感じます。とはいえその設計は、無理やりな処理を感じる部分が結構目立ちます。 特に、サスがストロークするとタイヤがフェンダーに当たるのはいただけません。プラボディなので仕方ないとはいえ、 重心も高いので転倒しやすいです。重量もかなりのもので、全備重量は1800gくらいになるはずです。 到底、540パワーではマトモな「走り」は期待できません。XBとしてはちょうど良いかもですが。
にもかかわらず、XBでの人気が高い理由は、ズバリ、「ボディ」にあると思います。ミリタリーモデル独特の雰囲気とか、 プラボディならではの精密感とか。 現実の走行には何かとムリのあるクルマですが、飾って眺めてる分にはサイコーですものね! XB買う人にとっては走りを吟味する以前にまず「見た目」が重要でしょうしね。

キットでは「塗装の面倒臭さ」も問題でしたが、XBだとありがたいことに、迷彩までやってくれてます。筆者もそうでしたが、 ポリカボディの裏塗りに慣れてしまうと、この、プラモデル同様の「表塗り」がどうにも面倒で しょうがないんですよね〜。最近はコクピット等を塗る機会もなくなったので、RCしかやってないと、道具が揃ってなくて、 ライト部品の筆塗りひとつとっても、わざわざ 筆とか薄め液とか用意しなきゃならないし・・・。結局、買ってから完成するまで何ヶ月もかかったりして・・・。
ランチボックスやワイルドウイリー2では、表塗り塗装の生産性の悪さや走行によるキズなどを考慮したのでしょう、 成型色のまま無塗装でいきなりステッカー貼って製品化していましたが、上述の通り、 ハマーのXBモデルでは迷彩「塗装」になっています。その分、コストアップしているはずなんですが、 07年2月に出たばかりのESC仕様のXBセットは 税抜き24,800円。キット定価に対してわずか6,000円のプラスでRCメカ&バッテリーとボディ塗装を含めた組み立て工賃を 吸収している格好です。石油価格はアップしてるのに・・・。そういう点ではXBはかなりの「お買い得」ではないかと。

作例のボディは、初代XBが出る前、確か1996年頃というはるか昔にカスタマーからバラで入手してあったボディを組んでおり、 自分でペイントしています。実は塗装したのは確か3年くらい前の2004年頃だったと思います。機会がなかったので、 陽の目を見るまで随分と「悠久の時間」が過ぎてしまいましたね<苦笑>
色は現用車両ということで TS-28「オリーブドラブ2」を選んだんですが、どうも成型色は TS-5オリーブドラブに合わせてあったようで、裏を見れば分かりますが、ペイント部分と成型色の色味が食い違ってます、トホホ。

今回ご紹介する作例は、あえてキットの通りではなく、シャシーを TA01/マンタレイ系バギー用の「マンタレイFRPシャーシコンバージョンセット」 (op.99)にコンバートしたダブルデッキ仕様としています。ぶっちゃけ、中古の「トップフォース」からのコンバートです。 サスアームとボディ回りのパーツさえ手に入れば、ドライブシャフトとかは手持ちの42mmを使い回せば良いわけだし、 タイヤ&ホイールもクロカン系のクルマを何か持ってれば使い回せるわけで(もちろんカスタマーからも入手可能)、 走行を前提に、キット買って後からFRPやカーボンにコンバートするくらいなら最初からオークションで中古のトップフォース買う っていうのもひとつの考え方かなと。
詳細なパーツ確認については、タミヤHPに行けば、ボディ違いの姉妹モデル 軽装甲機動車の取り説がダウンロードできます。ハマーのボディ部品はカスタマーで聞けばその場で対応してくれますよ。

ちなみに、ボディ一式(本体、ハッチ部品、窓)とD部品(850円、サスアーム/ボディマウント:カスタマーでの販売は1枚単位ですが2枚必要)をまとめてカスタマーから 取り寄せると、約7000円かかります。参考までに軽装甲機動車のポリカ製ボディも単体(塗装済ステッカーなし)で5000円かかります。 まぁキット定価が18800円ですから、これだけで済むなら半値以下ですけどね。

今なら、ボディについてはXB用の完成ボディセットを買ったほうが、パーツ欠品の心配や組み立ての手間がなくていいかも知れません。
フロント側のボディマウントなんですが、ツーリングカー用とは違って、このようにフック式になっています。 プラボディのハマー独特の方式なので注意(サスアームのD部品に付属)

シャシー側のマウント部品はショックタワーみたいなブリッジ形状で、ここに引っかけます

リヤ側のマウントも専用品です(D部品に付属)。これに対し、軽装甲機動車の前後ボディマウントは sp.744「TA03・L部品(ボディマウント)」の流用になってます。TA03用のマウントは、取り付け部分の形状が TA01/02と共通なので流用できるわけです。ただし長さの問題があるので、リヤ用はsp744が必ず必要でしょう。

形状からすると、リヤのボディマウントはハマーもTA03のL部品でイケそうですね。 フロントのマウントについても、専用パーツにコダわらず、ランチア037ラリー のように、ポリカボディと同様の マウント穴をボディに開けてしまえば、L部品を流用できることはできます。でも、どっちみちハマーのボディマウントは サスアームのD部品を買えば付いてくるので、そんなことをする意味はないと思うんですが・・・。念のためコメントしときます。
ルーフはハードトップ仕様でハッチが付いています。面白いことに、このハッチは別部品です。なぜ? RC専用で考えるなら、わざわざこのようなパーツ割にするのはコストアップにしかなりませんし、 ハッチ部分の立体感を表現するにしても、ルーフ側はベタでいいわけで、ハッチ用の穴を設ける必要性がまるで不明です。

ハッチの代わりに銃座を設けた仕様をリリースするとかいった「拡張性」という意味では、 最初からこのようにリアルに作っておいたほうがいいことは確かですが、そこまでタミヤでやる気があったとも思えないんですけど・・・。 ライト部品の安っぽい作りなんかを見ると、「ポルシェ934」のようなスケールモデル化は考えてなかったハズですし。 どうにも不可解です。でも、ハッチ部分の交換用パーツとか「兵士セット」とかがあったら、ミリタリーモデラーには楽しいでしょうね。
ハッチ部品はネジ止め式

作例のシャシーは、単に「マンタレイFRPシャーシコンバージョンセット」 (op.99)を組み込んだスケルトンシャシーのサスアームとドライブシャフト、ダンパー、タイヤ&ホイール、ボディマウントを ハマー用にコンバートしただけです。コンバート自体は超簡単です。


作例では、走行用を前提に中古のメカ付きトップフォースをベースにレストア&コンバートしているので、 いろいろoptにアップグレードされている部分はあります。センターシャフトやジョイントカップはoptの強化品ですし、 キングピンも軽量タイプ(TA01/バギー用アップライト対応のスチール製op.141)です。 また、RCメカも、90年代前半当時のタミヤ標準のRCメカ (初期のアドスペックに付属のCPR-100など)が付いています。
なお、フロントアップライトや前後のギヤケースは、TA01では赤の成型色ですが、ハマー/軽装甲機動車は黒の成型色で、 TA01用とは別部品として管理されています。特定すればカスタマーから取り寄せ可です。 フロント用が部品番号0005574で570円、リヤ用が0005575、620円、Fアップライト(黒)は0445572、450円です。 形状はTA01用と共通なので、TA01用を染める、というテもあります。

前後ギヤボックスの成型色は、マンタレイ系バギー用も黒です。TA01/02の全盛期にはよく交換して使ったものですが、 今はお奨めしません。ダンパーステー形状が異なるためです。 opt含めてTA01/02用ダンパーステーの手持ちがないなら、単なるTA01/02用ギヤボックスの色違い版である「ハマー用」を 素直に買えばいいと思います。カスタマーからしか入手できませんけど。
ご覧のとおり、マンタレイのシャシーをベースにしながら、 トレッドを拡大し、リヤのアクスル位置もサスアームで 後ろに延ばしているので、全体のサイズは一般のツーリングカーよりもひと回り大型化しています。 細かい寸法諸元は調べてないので分かりませんが、 全長396mmというのでホイールベースはたぶん280mmくらい、全幅もCカーやF103より幅広で205mmもあるそうです。 これでスケールサイズは「1/12」というのですから、 実物のハマーはかなりデカいのでしょうね。一般市民用にひと回り小型化した「H2」なら見たことありますが、 アレでもかなりデカいですものね。 まぁアメリカの白人サイズを基準にするならデカくないとダメなんでしょうが・・・。ほとんど戦車ですな(笑)









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