(posted on July 25, 2006)
(updated on Aug 8, 2007)
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タムテックギア・RCTチューン

06年7月22日開催のタミヤバギーチャレンジ@ROX3に出走し、
ふぇら〜り伊藤のドライブでTQ&決勝2位をケットした仕様をご紹介します



ギヤ比一覧表/ 標準セットの紹介ページはこちら

筆者は、「バギーチャレンジ」への出走はこれが初めて。土曜日開催ということもあり、参加人数は80名と 通常のタミヤGPの1/3程度。しかし、主催者側の見込みよりも多かったようで、 ダブルエントリーはキャンセル。全員、1クラスのみの出走となりました。 催事課・大畑さん考案?の「バギーチャレンジのポーズ」も徐々に定着を見せるなど、 回数を重ねるごとに盛り上がってきているようです。何よりも、いつものタミヤGPにはない、 和やかなムードが何ともいい感じです。ただし、だからレース内容がナァナァ、ということはなく、 日頃、谷田部アリーナなどで練習を重ねているバギー慣れしたドライバーがお約束どおり上位に進出し、 各クラスのAメインでは華麗なジャンプとハイレベルなバトルが多々見られました。 練習走行も2回あったので、セッティングのデータ取りとして参加するには好都合なイベントだったと思います。
今回、筆者が参加したタムテックギアクラスは、関東エリアでは初めての開催。 出走台数は23台と決して多くはありませんでしたが、当日の開催クラスのなかでは、全体の 1/3を占めていたので、まぁまぁの開催規模だったと言えそうです。写真のとおり、デレガンスにも 17台が参加していました。

タイヤだけでなく、バッテリー、モーター、アンプ、サーボという 走りの要となる要素が全部縛られているだけに、上位陣のタイムは拮抗。ミスの数がそのまま 2分間の周回後のタイム差となる形で明暗を分けました。
当日のコースは、ストレート中央に低めのテーブルトップが置かれたほか、 180度ターンの第3コーナーの先に、高さ80cmという非常に高いテーブルトップが置かれ、さらに その先の180度ターンはコーナーマーカーがバラ播かれ・・・という趣向でした(写真は1/10バギー用に 80cmテーブルトップが撤去された状態)。80cmテーブルトップは、非力なタムテックギアにとっては 難関そのもので、躊躇すると登り切ることすら危うい、という難所。また見切りが悪いとコースから落っこちて 大きくタイムロスしてしまいます。下りも次のコーナーへのアプローチが迫っているので上手く処理しないと タイムロスにつながります。このセクションの攻略が最大のポイントになったと思います。
レースが始まるまで分からなかったことなのですが、タムテックギアの「計測には、従来のAMBの標準的な トランスポンダーに代わって、同じくAMB製ですが、個人向けに市販されている「マイポンダー」が採用されました。 「マイポンダー」はBEC電源が供給されている受信機の余剰チャンネルから電源を取る方式で、 内臓電池がないので従来のAMBポンダーより小型軽量化されています。タミヤでは今後、徐々に、 通常の1/10車両でもマイポンダーへの移行を図っていきたいようなことをアナウンスしていました。 しかし、ヒートごとにマイポンダー配ってコネクタ抜き挿ししてると、 あっという間にコネクタがダメになりそうなんですが・・・。参加者全員にマイポンダ持参強制、とかになれば 話は別なんですが・・・。それってかなり厳しいですよね・・・。。
「マイポンダー」は、電波が強くて一部の受信機ではノーコンを招くことがありますが、 タムテックギア標準のTRU-02受信機はノートラブルでした。見直したぞTRU-02。
ちなみに今回、 受信機は何を使っても良かったのですが、TRU-02のフィールドテストをしたかったので、 愛用のKO・マーズRにミニッツレーサー用AMモジュールをセットして使用。 念のため、セット標準プロポも持参したんですが、参加者全体の2/3程度という思いのほか大多数が、ミニッツ用モジュール付けた お気に入りのプロポで出走していました。

タムテックギアへのマイポンダー搭載方法はご覧のとおり。単にシャシー脇の穴に突っ込んで、ボディをかぶせて 脱落防止しただけです。まぁこんなもんで特に支障はありませんでした。でも受信機コネクタに毎回、 逆接しないよう注意して差し込むのはちょっと面倒でしたね・・・。
タムテックギアクラスでは、ゼッケンシールも特別サイズが用意されました。タミヤ世界戦で 配られるゼッケンシールと同様に、プリンターでワンオフ制作されたもの。 「余分はないので枚数に注意して持ってってくださいネ!」と注意がありました。 厚みがあるのでボディの曲面にフィットしにくくて、剥がれないかちょっと心配でしたが、 何とか間に合ったようです。ゼッケンの視認性は悪くありませんでした。
今回、筆者は幸運にもTQをゲットできました。予選1ヒート目は、最適ギヤ比が見切れておらず、 押さえのタイムを出すことを狙って、無難に16Tピニオンで走ったのですが、実は上位陣は皆さん 1ヒート目から最もハイギヤードな18Tピニオンで走ったらしく、一生懸命攻めて走ったにもかかわらず 8周2分10秒979と、平凡なタイムに沈んでしまいました。そこで2ヒート目は、イチかバチかのつもりで 「迷ったらギヤは上げて走れ」の掟に従い、18Tピニオンに上げて走りました。予選スタートの直前、 その話を周りに口走ったら、「え、18Tにしてなかったの??」との反応。そうなの? と 思いつつ、走ってみると、意外にも加速感はほとんど変わらず、直線の伸びが良くなって大幅にタイムアップ。 途中、「駆け引き」の範疇とは思いますがあからさまな走路妨害やわずかなミスもあり、 夢の「9周」には届きませんでしたが、8周を2分2秒173でフィニッシュしてめでたくTQをゲットしたのでした。
しかし、2番手の選手は2分3秒001、3番手も2分3秒726と、決勝はまったく予想がつかない大接戦。 クルマを信じ、スタートでしのぎ切ってミスなく走ればきっと勝てる、との 確信をもって、決勝スタート。2周目にテーブルトップからまさかの転落を喫するまでは、順調にコトは進んでいたのですが・・・。 まぁコレがレースですよね(苦笑)。

・・・というわけで決勝はRCT-TVでご覧のとおり、序盤に一瞬、周回遅れまで転落したにもかかわらず、 猛烈な追い上げで最終ラップのゴール直前で2位まで浮上、トップとわずか1.26秒の僅差まで詰め寄りました。 その割にはアナウンスで全然注目してもらえなかったのが残念!(笑) あまりの展開の目まぐるしさに アナウンスも大変だったろうとは思いますけど・・・。練習不足で走りが不安定なのはどうしようもないんですが、 次回はもうちょっと安定したレース運びができたら、と思います。
ではこのレースで使用した車両の解説をしていきましょう。まずボディは、「フロッグ」のスペアボディセットを 使用して「お約束カラー」に塗装。タムテックギアはボディが安くていいですね〜(笑)。

ホイールは、通常は蛍光イエローに塗装したものを使っているわけですが、タムテックギアの場合、 セット標準品がタイヤと接着済みになっており、塗装が面倒です。そこで、スペアで購入して塗装してあった ホイールは「後回し」にして、まずはセット同梱タイヤ&ホイールを消費することに。 ホイールの色違いの2バージョンの写真が混ざっているのはそういう理由です。 白いホイールの仕様が実際にレースを走ったバージョンです。
フロント側のボディマウントは、標準のボディピンに代えて、Oリングを積み重ねてストッパーに。 ボディを脱着するたびに、ボディピンの先がボディに当たって塗膜に傷がつくのが気になっていたんですが、 コレなら傷はつきません。ボディの固定もしっかりするので一石二鳥です。
モーターは、「タミグラ御用達」のOG-14スポチュンに換装。1/10の540SHと同様、エンドベルに逆進角が付いているので、 正回転では新品のほうが性能が良い(単に回転数ではなく、出力として)、と思われます。サイズの都合で モーターダイノにかけられないのが何とも残念です・・・。

ちなみにOG-14の正式名称はマブチRK-370-SD-3265、つまり0.32mm線のシングル65ターンというスペックです。この後に出た OG-37のスポーツチューンSPT(スプリント)は4045=0.40mm線シングル45ターンですが、パワー感としては、バッテリー性能や モーターマグネット性能の制約があって、スペックの差から感じられるほどの違いはありません。もちろんSPTのほうがパワフルですけど。
OG-14スポチュンはシャフトにDカットがあるので樹脂製の圧入式ピニオンは使えず、 OG.2〜5のアルミピニオンギヤが必要となります。

狭い室内で遊び用ならば、加速が良いほうがジャンプもこなしやすいのでOG-2の12Tが良いですが、 レースにはOG-5(18T)しか使わない、と考えて良さそうです。10m以上の直線があるコースなら、 高速の伸びで差が付いてしまうので、ギヤを落とすのは得策ではありません。今回のレースでも、2回チャンスがあった 練習走行を含めて、14T〜18Tまで3段階試しましたが、ジャンプ前の加速感に差は全くなくて、ただ単純に ピニオンを落とすと直線が遅くなるだけ、という感じでした。
スリッパークラッチの調整に関しては、今回はノータッチ。買ってからの走行暦が浅かったこともありますが、 何しろモータートルクが細くてクルマが軽いので、「ホントに効いてんのかなコレ?」という感じ(もともと締め込みがキツめ?)なので。

スリッパーは、タイヤの空転防止というよりは、スロットルを開けた状態でビッグジャンプから着地した際の衝撃など から駆動系を守る意味のほうが大きそうですね。 「なくていい」と思ってはいません。むしろあって嬉しい装備ですが、過度に期待するものではないと。
今回は、セット同梱品と別売のItem55090バッテリーとの性能差を実地で検証する余裕はありませんでしたが、 ただでさえ1/10用の広いコースで、Item55090バッテリーでもパワー不足を感じることしきりでしたので、 セット同梱バッテリーだと、1周遅れになってしまうくらいの差はついてしまったのではないかと思います。

今回のレースでは、昔、マイクロRS-4用として購入していたOrionのニッケル水素7.2V1100mAhパックを 自分でストレートに組み直したものを練習走行に使い、セット同梱バッテリーは予備として、予選・決勝は Item55090バッテリー1本を追い充で3回使い回しました。充電器にもよりますが、充電レートについては「1.5Aまでカマせるようになった」 と豪語する選手もおられましたが、自分はそこまでリスクを冒したくないので、0.5Aでやめておきました。ただし、0.5A充電だと バッテリー温度がまったく上がらないので、タイヤウォーマーでレース呼び出しギリギリまで50℃程度に暖めていました。 ポンダー積みも面倒くさかったので、今回はレース前がかなり慌しかったです。





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