(posted on Aug 17, 2005)
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デザートゲイター
チューニングTips(2)





<オフロード編(1)>タミヤ新offコースの場合

さて、オフロードに関するタミヤ関係のこの夏の話題と言えば、タミヤサーキットで実施されたオフロードコースの 大改修(05年7月〜8月上旬)でしょう。テレビ東京系「タミヤRCカーグランプリ」の放映でおなじみだった旧コースは、 「B」の字の実に単純なレイアウトで、近年の高性能化したバギーにはいささか物足りなかった感もありましたので、 今回の改修は往年のバギーファンならずとも大歓迎でしょう。お盆休みを利用して、RCTでも早速チェック! してきました。

コースの敷地面積は旧コースと同じなんですが、グリーンゾーンを削ってメいっぱいコースにしたせいで、コース全長はかなり 延び、かつ切り返しの多いテクニカルなコースになっています。また、2連ジャンプ(左写真真ん中当たり)など ジャンプの種類も増えて、テクニックの差も出る、面白いコースになっています。
それはいいんですが、閉口したのは「土質」。学校の校庭の土を さらに細粒にした感じで、雨上がりの水はけは良さそうなんですが、乾燥すると細かい砂塵が舞います。まるでF1バーレーンGPに 行ったかのように、細かい砂塵が漂い、あらゆる物に絶えず降りかかってきます。カバーに気を付けないと プロポや充電器を壊しそうですし、風向きによってはオンロードコースのグリップ(特に午前中)にも悪影響が出そうです。 保湿剤を追加するなりして砂塵の舞いにくい土に改良できないかなと思います。

レース走行なら「イコールコンディション」ということで、どんな路面でもむしろ文句は出ないはずですが、 このコースはあくまで開発テストや入門者への「場の提供」が主目的なはずですから、コントロールが苦痛なほど滑る路面だと、 いろんな意味で逆効果になってしまうような気がします。せっかくここまでやったのに、もったいない。
当日は、管理人さんが1時間おきに散水をなさっていましたが、「焼け石に水」状態で、撒いている傍から乾いてすぐに土煙。 特に、開門から最初の1時間は、マトモに直進すらできないほどの低グリップで、公園で走らせたほうがよっぽどマシ、というくらい 大変な路面状態でした。

静岡での「第3回バギーチャレンジ」が間近(8/27)ということで、まとまった数のクルマが走行していたおかげで、 昼前には路面上の小石が飛ばされ、一応、ストレートをGTチューンで全開できる程度のグリップにはなったのですが、 今度は路面の「穴」がどんどん大きくなり、まるでモグラが住んでるみたいな状態に(苦笑)。コレはコレで「自然との闘い」風で いいんですが、こんなに簡単に穴が開いてしまう路面はちょっと・・・。15名くらいが5パックずつくらい走ってコレですから、 レースで200名とか参加したら1ヒート終わった時点で路面が穴だらけになって、1コーナーを回ってる間に飛んで消えるマシン続出の予感。
まあ、そんなこと言ってもとりあえずは「現状でどうするか?」を考えるしかないので、皆さんあれこれ試行錯誤しておられたようです。 結論としては、

1)リヤタイヤはop.93 6029スパイヤースパイクタイヤ(700円)がベスト
2)バネは前後ともop.832 DT-02スプリングセット(1100円)の赤(ソフト)がベスト
3)重量配分は小細工せずにキット標準がグッド
4)ピニオンは17Tがベスト
(ジャンプ時の加速重視)

といったところです。まずはリヤグリップの確保が先決。あとはフロントタイヤの選択やダンパーオイルで細かい味付けを。 筆者はフロントタイヤのテストはやりませんでしたが、砂塵の多い滑る路面なので、SFGのリブタイプのほうが良さげです。
なお、車高については、低めの設定で大丈夫です。衝撃が緩和されやすい土の路面ですし、極端に強く腹打ちするような ジャンプがありませんから。重心をグッと落として、旋回時のロールモーメントを減らすほうがコーナリングの脱出が早くなるはずです。 路面が滑るだけに、ロールモーメントの差が如実に出てきます。何しろバネを青から赤に落とすだけで全然グリップ感が変わる(青だと上滑りする) くらいグリップの低い路面ですから。

なお、ダンパーバネ選択とタイヤグリップの関係については、最近、 こちらにメモしておきましたので必要ならご参照ください。
気が付いたことがあれば随時追加します





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