第1回京商ミニッツカップ ファイナルチャンピオンシップ
レースレポート



2004年2月15日、東京 お台場メガウエブにて、

ミニッツカップ 第一回ファイナルチャンピオンシップが行われました。

 

これまで2002年11月〜2003年11月にかけ、

4回のミニッツカップ(台場、大阪、岐阜、池袋)が行われてきました。

この各4クラス、上位3名が今回のファイナル代表権を獲得しています。

 

さらに前日2/14に行なわれた「特別選考レース」でクラス毎2名が選出され、

当日は、各クラス14名(辞退者もおられたが)での争いとなりました。

 

予選は周回レースが2回行なわれ、

この予選上位4名はファイナル(6名で行われる)にシード。

予選5位以下の選手は、残る2つのグリッドを狙い、「勝ち上がりレース」を戦います。

 

●コンパクトカークラスは、2003年のタミヤGP・ワールドチャンピオン決定戦でも表彰台をキメている浅場選手が、貫禄の走りでポールtoウイン。このクラスはどの車種もモーターをハイマウント(リア車軸上)するため、転倒しやすくなりますが、決勝はさすがにレベルが高く、転倒シーンは非常に少ない印象。車種はヴィッツ、ビートル、フィットの3種類、現状ではどれも古いボディでやや淋しいですが、マーチやコルトが出れば・・・。

 

RCTでもお馴染みの77大塚も参戦しましたが、セッティングに迷い、上位進出はなりませんでした。

 

GT300クラスはまずボディが豊富。MR-01シャシーにXSPEEDモーターを使用します。

BMW Z8を使用する矢崎選手とAE86の西村選手の戦いとなり、激しいバトルの末、西村選手が優勝を飾りました。

 

MR-01を使用し、タイヤ幅もセミワイドまでに制限されるコンパクト/GT300クラスでは、

ハイグリップなタイヤを履かせると、やはり転倒しやすくなります。

ウエイトの使用などもポイントになっているようです。

 

※タミヤGP大阪大会GTジャパンクラスで優勝経験のある、RCT常連の「toshi」さんも、ダッジ・バイパーを駆って、まさかの予選最下位から鮮やかなファイナル進出を決めました。

 

GT500クラスはワイドタイヤを使用して安定感が高い走りを披露。

新型「MR-02」で参加可能。MR-01勢がどこまで来るかも興味深いポイントですが、

MR-02のなかでも、ミッドモーターの「MM」とリアモーター「RM」の争いに注目が集まりました。

エンツォ等「MM」はややリアトラクションが抜けやすい様で、練習ではスピンシーンも。

このエンツォを上手く操った竹下選手がポールtoウイン。

 

F-1クラスは車体も大きく更に安定感があります。ラップタイムはGT500とほぼ同等。

しかしスタックに弱いのでミスが怖い。ハコと異なり、どの選手も「ボディはF-1」であるため、

各選手セット方法や走り方にも、あまり大きな違いはないようです。

美しく仕上げたルノーを持ち込んだ笠原選手が安定した走りで8分間を逃げ切りました。

 

●電池は、東芝製アルカリがヒート分支給されます。

4回、池袋大会から採用されたレギュレーションです。

 

●ハコ車のタイヤ径は23mm以上。これも第4回大会(予選大会)から採用。

 

8分間の決勝というのは、今回が初めての試みでした。

傍から観て完全にバッテリーがダウンしてしまうシーンはなかったようですが、

レース前の情報交換では、この心配が最大の焦点になっていました。

 

●ピットはきっちり参加人数分用意されていましたが、参加者はやや窮屈だったようです。

 

●アナウンスは、京商カップではお馴染みの方のようで、なかなかノリの良い感じですが、

ミニッツカップでは、アンテナ先に付けた小さな旗の色をアナウンスするため、ギャラリーとしては、ボディの「色」と混同しがちでした。もっと広い会場でイベントを行っている香港ではどうしてるんでしょうね?

 

●選手も見られる位置にラップモニターが設置されていました。

会場内には、多目的な大型ビジョンがあり、決勝レースの模様がリアルタイムで放映されていました。

 

●参加者のほぼ全てがハイエンドプロポを使用。

これまで各大会ではノーマルも見受けられたものの、今回ばかりは様子が違います。

認定プロポは比較的新しいものばかりであるため、これでもかというほどに、ヘリオスや3PKが並んでいます。

 

いずれにせよ、2002年末から始まったミニッツカップも一つの区切りを迎え、各クラスともそれに相応しいハイレベルなバトルを展開。シビアなRCレースではボディの種類が偏りがちですが、ミニッツカップ・ファイナルでは、ボディバリエーションを活かしたバラエティある景色となっていました。

特に決勝ではまさに固唾を飲む争い、気軽に楽しめるだけでなく、これだけのレースも出来るんだ、そんな魅力を充分にアピールしたのではないでしょうか。

 

(おわり)





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