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バイク用の鉛蓄電池ないし大型のコンデンサかな [2004/03/14 (Sun) 15:12:16]
[投稿者: ふぇら〜り伊藤]

どの程度の電圧補償を期待するかによりますが、
「完璧」を期するなら鉛蓄電池でしょうね。
もともと、理想電源としての鉛蓄電池が持ち運びに不便だから
安定化電源で代用するようになったわけですから、メインとサブの考え方を入れ替えて
メインを安定化、サブとして小さ目の密閉タイプの鉛蓄電池、というのは
電源の安定性と可搬性を両立する意味で、理想的ではないでしょうか。

この際、選ぶ鉛蓄電池は、バイク用(中〜小型クラス用の5Ah程度のもの)がいいと思います。
あまり大きいと可搬性に支障が出ますし、小さすぎると意味ないし。
鉛蓄電池は、バイク用ないし自動車用を奨めます。
オルタネーターから常に充電を受けながら電気を供給する、という使用環境が
今回のような用途にもピッタリ適合するからです。寿命の点で有利だと思います。

寿命を気にしないのであれば、実はニッカド電池で十分イケます。
ニッカド電池は浅く細かい充放電を繰り返すとメモリー効果の問題が出てくるので、
そういう用途には専用の保安機器用グレードがありますが、そうそう頻繁に使うのでなければ
RC用のセルをそのまんま使って問題ないです。

電圧補償用として使った場合、ニッカドのほうが反応速度が速いので、
ニッケル水素との差は歴然です。低温使用時には一段と差が出ます。
ちなみに、モーターダイノの補助電源として安定化電源と組み合わせて使ったときには、
2400SP2個直列(定格14.4V、実質16Vくらい)ではOK、
サンヨー3000HではNG、サンヨー3300HVではOK、という状況でしたのでご賢察ください。
ただ、最近はニッケル水素も改良され、容量も増えてきたので、
メモリー効果の点ではニッケル水素のほうが有利な分、
今後はニッケル水素で対応ということもアリになってくるでしょう。

ただ、いずれにしても、12Vを作ろうとすると10セル必要で、サブCセルを10個となると
結構かさばります。ならばいっそのこと鉛蓄電池にしちゃえば・・・という感じです。
あまってるセルがあれば考えてみては? という感じです。

もうひとつの選択肢は、キャパシタ(コンデンサ)です。
寿命としてはコレがベストでしょうね。ただ、かさばりますし、入手が困難かも。
イメージとしては、DCX3000ザッパーに使われているような、10Fくらいのもの。
350ccのジュース缶くらいのサイズになります。コレに電気溜め込んで
ショートした暁には・・・というくらい物騒ではありますから、取り扱いというか
実装方法にはちょっと注意が必要かもですね。

でも、そんなデカいコンデンサを使うのは、
あくまで「理想電源」を追求しようとした場合です。
RC用の1000μF程度のキャパシタを10個くらい並列につないだものでも
いいんじゃないでしょうか。
キャパシタのほうが、電池よりも反応速度は速いので、
小さい容量で同様の効果が期待できると思います。
選別のポイントは、応答速度です。オーディオの高周波回路用がいいでしょう。
用途上、なかなか容量の大きいものがないのですが・・・。

何を選んでも言える事は、

(1)容量はなるべく大きいほうがいい
(2)応答速度が遅いと、容量が大きくても意味がないので、高周波への対応度、
   つまり内部抵抗や化学反応の速度に要注意
(3)「小刻みな繰り返し充放電」という特殊な使用条件での問題に配慮
(4)電圧変動以外のノイズ除去は別途考える必要あり(フェライトコアなど)
(5)つなぐ順番としては、「安定化〜補助電源〜使用機器」という形をとる

こんな感じでしょうか。

ノイズ対策については、その筋の方のコメントお待ちします。