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放電レートとは [2004/02/23 (Mon) 20:38:09]
[投稿者: ふぇら〜り伊藤]

放電できて良かったです。

充電も放電も、あらかじめ設定してある一定の電流値でもって行われています。
この電流値が「レート」です(便宜的な表現で難しい意味はありません)。
AC-90Mの場合、3000mAhの定格を持つRC3000MHを90分で充電するように設計されていたので
充電レートはおおよそ2A(2000mA)くらいのはずです
(取り説ごらんいただけました? 当方に取り説がないのでスペックを転記して欲しいのですが)

放電については、このテの、大きなヒートシンクなどを持たないタイプの機器だと、
あまり過大な放電をするのは加熱して危険なので、放電電流の大きさ(放電レート)は
充電電流(レート)の半分以下くらいかなぁと推測しました。
つまり、1A=1000mAくらいですね。推測があってるかどうか、取り説で確認してみていただけませんか?

3300mAhのバッテリーを消費するには、3300mAh=3.3Ah、つまり3.3Aで1時間かかるわけ
ですから、かりに放電レートが1Aだと、単純な逆算で「3.3時間」かかる計算になります。
もちろん実際には定格容量どおりに電気が蓄えられているわけではなく、
定格より多かったり、少なかったりしますから、その分、時間は前後しますけど。
同様に、1700なら1A放電で1.7時間、2400なら2.4時間でだいたいカラになる計算です。
放電レートが半分の0.5Aだと、放電時間は2倍かかることになります。
タミヤのオートディスチャージャーが0.4A/hですから、
さすがに0.5A/hなんて少ないことはないと思いますが。

同じ3300パックで放電時間がかなり違っていた、とのことですが、
最も考えられるのは充電ミス、それからパックの劣化度の差です。
基本的に、バッテリーは使い込むと劣化して容量は減ります。
特にニッケル水素パックでこの傾向は強まります。内部の水素吸蔵合金が熱でバラバラになる
いわゆる「砂化現象」があるからです。そうなった水素吸蔵合金は役に立ちませんから
容量減少につながります。

充電ミスは言わずもがなですが、本人がミスするんじゃなくて、充電器が誤認するんです。
キチンと放電されたセルなら、ほぼ計算どおりに充電されるはずです。
2Aの充電レートなら、3300mAhの電力量を得るには、3.3/2=1.65時間=1時間39分、ですから
充電ピークの検出に必要な時間を含め、およそ2時間弱で満充電になるはずです。
逆に、1時間半程度でストップしてしまった場合は、まだまだ充電が足りていないのに
機械が勝手に止めてしまった可能性が考えられます。
(あくまで等しく完全放電の状態からスタートして、ですよ)

ニッケル水素バッテリーでは、満充電の検出がニッカドより難しいので、
満充電の前に誤動作で充電カットされる可能性が増えます。
どうしてそうなのかは当BBSの過去ログにも詳しいので自由研究として調べてください。

というわけでAC-90Mの取説に書いてあるカタログスペックを教えてくださいネ。