posted on Sep 26, 2003
(updated on Jan 14, 2005)
タミヤRC製品・即買いカタログ
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TT-01でフラットダート!






リヤのサスホルダーですが、ギヤカバーとサスホルダーをブリッジしている部品を最初から外してあります。シャシー剛性がちょっと落ちるかな〜、とは思ったのですが、タミヤGPでは車検でモーターを見るため、あらかじめモーターを外して持っていかなければなりません。車検後の組み立てに要する時間を少しでも短縮したいので、ブリッジ部品を撤去し、ブリッジ部品を挟み込む形でサスホルダーに組みつけているタッピングビス2本を回さずに済むようにしたのです。特に今回はダブルエントリーで忙しくなることが目に見えていたので。こんな変哲もないマシンにも、こういった細かな配慮が随所に積み上げられていることを、特に初心者の方にはぜひ知っておいてもらいたいです(笑)。
ギヤボックスの接合部には、京商の1万番のシリコンオイルを塗布してあります。別に、もっと低粘度のものでも構わないんですが、余りモノ大活用ということで。要するに、万一ギヤ等に付着してもあまり抵抗にならないようなもので、だけど流れ出さずに適当に「すき間」に残留してくれるような流動性のあるもので接合部を充填しておいてやると、ダート走行でホコリの侵入が防げるのでグー、というわけです。タミヤではTGSのA部品にアンチウェアグリスを添付していますが、あんなの全然ダメ(苦笑)。だってアンチウェアグリスってクリーナースプレーに溶けないんですよ!メンテのときにどうやって洗浄しろってんだ・・・。というわけでちゃんとクリーナーで流せるモノで封止するのが正解。
リヤダンパーについては、今回、とりあえず撮影時に装着していたのはop.636ウルトラハードスプリング(パープル)。前回の「RCTチューン@5月のタミヤGP」仕様で採用したTA-04白スプリング(エクストラハード)ではTT-01にはちょっとまだ柔らかすぎたようだったので、ということでの選択です。しかし、今回のレース路面では硬すぎました。結局、レース中にノーマルの銀スプリング(TA-04イエロー並みのようです)まで戻して落ち着きました。もっとも、最適なバネは路面によって変わります。特にオフロードでは、例え同じ場所でも、雨上がりと乾燥時にはベストのバネ硬さはまったく変わってきますので、あくまで参考程度に考えてください。
サスアームが伸びきった0G状態。サスアームの角度に注意してください
1Gの状態





フルバンプ状態



実はこのop.636ウルトラハードスプリングと、ひとつ下のop.635スーパーハードスプリングというのは、従来のTA-04用optとして出ていた4種セットのバネよりも長さが1mm程度短くなっています。
硬くなって、プリロードが一段と少なくて済むことを考慮しているのかも知れませんが、従来と同じダンパー長を維持しようとすると、アウタースペーサーの追加が必要になってきます。TT-01のノーマルダンパーの場合、B部品にダンパー部品がありますが、ここにアウタースペーサーの代わりとなるО型のリング部品があるので、スペアパーツから余分を取ってきて追加しています。B部品のスペアを持ってないとできない技ですが(汗)。

車高を上げたかったので、作例では3個づつ純正アウタースペーサーを装着しています。ちなみにフロントはキット標準の1個ずつのままです。
さてこの写真も、オフロード走行むけのモディファイの説明です。上記の要領でアウタースペーサーを追加し、車高を上げようとすると、そのままではロアサスアームがバンパー部品と干渉します。通常なら、この設計によりやたらとリバウンドストロークが発生しないようになっているわけですが、車高を上げたいときには邪魔です。そこで、適当にカッターで切り欠きを設けてしまいます。柔らかい樹脂なので簡単です。これでサスストロークが増え、車高が上がります。ただし、TT-01はあまりサスストロークを増やすと、樹脂製の極太ドッグボーンが急な角度に対応できず、ジョイントカップと干渉して駆動の抵抗になりますから「ホドホド」にしておく必要があります。
切った後はこんな感じで足(サスペンショントラベル)が伸びます。ま、あんまり大して劇的に増えるわけじゃありませんけど。
さて次に、レースに不可欠なトランスポンダー(計時用発信器)の搭載についてです。「TT-01分会」参加者の投稿記事を参考にさせていただきました。ボディの切れ端で作っています。確かに、トランスポンダーというのはどうしても外せない「ウエイト」ですから、わざわざムダな位置に積んで余計なウエイトを追加するくらいなら、最初からウエイトとして計算して搭載してやったほうが合理的です。TT-01の場合、リヤグリップを積極的に確保する必要があり、そのためにできればリヤ後端にウエイトを積みたいくらいなので、トランスポンダーをリヤバンパー上に持って来るというのは非常にスマートな手法と言えます。もっとも、レースで横並びでゴールインしたときには不利なんですけどね。まあそんなことは滅多にないので気にしない。
本当は、重心を考えると、下から上に出して止めたいところなんですが、いまいちスペース的な余裕がなく、仕方がないので上から逆さにしてかぶせる格好で止めています。このへんは今後の検討課題かな(次ページ参照)。
さて次にサスシャフトです。以前のRCTチューンでもご紹介しましたが、今回、改めて現行商品をチェックし直しましたのでご紹介しておきます。
お薦めはコレ。なんとTGX用です。このセットに、リヤロワアームにピッタリのサイズが入っています。TA-01/02用ステンレスサスシャフトセットが絶版となった今となっては、このセットでのみ入手可能です。700円という価格がタマにキズですが・・・。このほか、TL-01用も使えますが、ちょっと長いので妥協が必要です。
さて、最後に、ダート走行ということで「あったほうがいい」のがマッドガード。
ボディの切れ端を適当な大きさに切って、両面テープで貼るだけ。
作例では、気が付くのが遅れたので「塗装済み」の切れ端ですが、ホントは塗装する前にボディをカットして、「透明」の切れ端を確保しておけばもっとスマートな仕上がりになりますね。
ホイールアーチから出る切れ端は、ご欄のようにバスタブの四隅に貼り付けます。実はこちらのほうが一段と効果的です。ボディ側と組み合わせればかなりドロ跳ねを防ぐことができます。

フロント側はちょっと工夫が必要です。まず右サイドですが、バスタブ内部の「出っ張り」を避けるようにちょっと切り欠いてやります。それだけなんですけどね(笑)。
貼り付けは、フロントに関しては「内側」からが基本です。ポリカ板は真っ直ぐになろうとするので、外側から貼り付けると、最悪、両面テープが剥がれた際にタイロッドと干渉するからです。このように貼り付けておけば、常にポリカ板の反発力で両面テープが押し付けられ、はがれる心配はありません。
サーボ側については、ちょうどサーボステーとバスタブの間に1mmくらいのすき間がありますから、そこを通して・・・切り欠きを設けるのは右サイドと同じです

リヤ側に関しては、外側から貼り付けます。内側から貼り付けようとすると、ギヤカバーやバッテリーとの干渉の問題が出てきます。

というわけで完成! 昨年のランエボ7は世界戦の状態のまま「永久保存」なので、今回、撮影用にボディも新調してみました。やぁ〜、リヤアップライトにトーインがないので、タイヤが妙にネジれてなくてカッコいいですね〜!(注:その後03年12月にアジャスタブルアッパーアームとトーインアップライトが発売されました)

コレで速かったら言うことなし、だったんですが、残念ながらレースでは満足行く走りができず、Bメインに沈没。あららら・・・。原因分析は先述のとおりです。上位にも多数のTT-01がいらしたので、ダンパーをオイルダンパーにしとけば・・・と悔まれます。でも、そこんところが今回の「挑戦」だったのでしょうがない。まあリベンジは次回10月末のROX3でゼヒ!






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