(posted on Jun 3, 2005)
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TB-01バスタブ仕様
(2002年度タミヤGPラリークラス仕様)


2002年春にROX3(カーペット路面)で開催されたタミヤGPへ出走した際に
ラリークラス向けとして組まれたTB-01バスタブ仕様です。
この年、筆者はラリークラスでタミヤ世界戦代表を目指していたわけですが、
東京より前(8月)に行われる静岡の全日本予選では
車重とギヤ比で有利なTL-01の使用を予定しており、
このマシンは比較評価用の先行開発マシン、という位置づけでした。
狭いROX3では重い代わりに当たりには強いかも、という期待もありました。

果たせるかな、確か予選ではTQだったハズなんですが、
決勝では残念ながらアクシデントで中位に沈んでしまいました。
結果的には、この年、めでたく静岡で代表権を決めたわけですが・・・。

写真を撮影してから実に3年越しでようやく公開なったこのシャシー、
クルマ的には「重い!」「ガタが多い!」という以外は、特に問題は感じません。
入門〜中級クラス向けとしては、簡素で丈夫で走りも素直ないいクルマです。
そういう意味では「軽量化」と「ガタ取り」がこのシャシーのキモ、と言えそうです。



ギヤ比一覧表

残念ながら、このマシンは現在バラバラになって原形をとどめていないので、 当時撮影した写真のみでしかご紹介できないことをご容赦ください。

TB-01というクルマは、もともとエンジン(GP)カーとして開発されたTG-10を電動化したものです。 やはりいくら全世界に展開するタミヤといえども、GPという非常に限られた層のユーザーだけを相手にしては 金型代をペイできない、ということで金型コストを回収する「苦肉の策」として出てきたのがTB-01だった、 というのが本音なのではないでしょうか。ただし、結果的にはGPカーの血筋を引いた「丈夫で素直に走る」と いう点や、実車のメカニズムに通じるシャフト駆動のリアル感が受けて、意外なベストセラーになりました。
ただ、TB系の悲しさは、もともと「GP系」という扱いでパーツ供給がお世辞にも潤沢とは言い難かった点です。 パーツの売り方も「ボチボチ」という感じで、TA系やTL系みたいに、ランナーに付いたまんまの部品をガーっと 袋にブチ込んで・・・というノリではなく、1つ1つ丁寧にランナーから切り離して組んで袋に詰めて・・・という。 なるべくショップの棚のジャマにならないように小さい袋になるような配慮が随所に感じられるパッケージングで 数量的にも潤沢に供給された感じはありませんでした。 セットで買うべきパーツがバラになっててかえって揃えにくかったりして。 プラ製ベベルギヤやワンウェイユニット、長足セットなどは比較的入手しやすかったですが、これらが出た頃には既に十分 人気が出ていたのである意味当然でしょう。人気の割にはパーツを十分に置いてる店は少なかったように思います。
このマシンはオンロード用ということで長足セットを組み込んでいます。また、TB-01は重いことにかけてはとにかくタミヤの電動車のなかでも 群を抜く存在(苦笑)でしたので、軽量化にはそれなりに気を配りはしましたけれども、バスタブが柔らかいので肉抜きはあえて見送っていました。 またサスアームのガタに劇的に効くのでアルミサスブロックも外せません。 このため全備重量はフルチタンビス&CVAダンパー仕様でもどうしても1550gを切ることはできませんでした。ダンパーをTRFにしてたらあと 5gは重くなってると思います。
ダンパーはCVAスーパーミニを使用。バネはTA-03用「オンロードスプリングセット」標準長の青(ハード)。 当時の常識的な値として車高5mm、リバウンド2mmくらいに設定していたはずです。スタビにも注目。




















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