(posted on 09/04/02)
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TB-01シャシー・GT1クラス仕様(2000年)


タミヤ世界戦への代表権を賭け、2000年8月のタミヤGP・掛川大会を戦った
ふぇら〜り伊藤製作のTB-01(GT1クラス仕様)をご紹介します。
掛川という超高速コースを安定して走れ、かつ高速の伸びも有利ということで
このレースのためだけに用意したクルマです。
ちなみに、ロングサスアームが発売されたのは翌2001年なので、
このシャシーはノーマル足仕様になっています。

レース結果自体は、モーターマウントに3mmスペーサーを噛ませる、という
今から考えると実にアホな「熱対策」に足をすくわれる結果に。
取り付け強度不足で、毎ヒートごとにちょっとしたショックで
バックラッシュズレが発生し、まともに予選を走れなかったのです。
事前に試せばすぐ分かったんでしょうが、練習不足がたたりましたね(笑)。

当日の使用ボディは、ポリカウイングのNSX2000。クルマのバランスは良好で、
ちゃんと走れていれば、トップ争いは無理としても
Aメインに残れるタイムは出せそうだったので残念です。
今さらですが、作例として写真だけでもお披露目しておこうと思い、まとめてみました。



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チタンビス、アルミセンターシャフト、プラ製リングギヤ、カーボンダブルデッキ、ボディのウイングのポリカ化(NSX2000)、などによる軽量化もあり、車重は一応、規定よりちょびっと重い1510g程度に収まっていたはずです。
バンパーの押さえは、余ったバンパーホルダーを転用して大型化。クラッシュ時にギヤボックスに突っかかり、過度のバンパーの曲がりを抑えます 限定optで出たTRFダンパーを採用。バネは前後とも付属のブルー(TA-04用ブルーと同じ)。オイルは柔らかめで400番だったと思います。ピストンは標準の2穴。ダイヤフラム上にOリングを2個乗せ、ダンパーの戻りを速くしています。車高は5mmくらいのはずですが、フロントダンパーは調整リングを1個に減らしたうえで、ほぼいっぱいまで上に上げてちょうどいい感じでした。リバウンドはフロント1mm、リヤ2mm程度です
六角ハブも限定optのOリング式のものにしてメンテナンス性をアップ。タイヤ交換時のハブの脱落がないのでラクチンです。なんで定番パーツにしないんだろ? TB最大の悩みのひとつがコレ。ステアリングロッドとセンターシャフトの干渉です ごらんのとおりのタイトな配置のため、サーボが舵を切ると舵角によってはセンターシャフトに擦れます。このため、サーボホーンをなるべく大きくしたうえで、プロポ側で舵角を減らして調整しています。高級プロポとハイトルクサーボがTBには必須です。
TBのステアリングワイパーは、センターのロッドがピロボールになっているので、この長さを調整するとアッカーマンの変更ができます。タミヤ車でアッカーマンが変更できるクルマは珍しい。ステアリングワイパーはoptのアルミ製にするとガタがぐっと減りますね フロントスタビ取り付け部 RCメカ&パワーユニット全景。当時、一世を風靡したパワーアップキャパシタ「パンチ君」を2個装着した豪華仕様。ギヤ比が異様に高い掛川で、スタートやクラッシュ後のゼロ発進加速でのアドバンテージ確保を狙いました
アンプは当時最高レベルのON抵抗を誇ったキーエンスA-01インフィニティをおごっています。全開率の高い掛川ではアンプの性能がモロに速度差となるので、ここはケチってはいけません。また、いくらアンプが良くても、コードが長ければなんの意味もありません。いまやコードはアンプ以上の「抵抗成分」なのです。モーターの直前にアンプを配置できるTBのレイアウトを最大限に生かし、コードを最短距離にするとともに、「見た目」にも気を配り、コードがまるでエンジンのエキゾーストみたいに見えるように取りまとめてみました。コードが全部「黒」だともっとカッコ良かったんですが、性能優先ということであえて今回はケーブルを交換せず、ストック状態で使用しました。 このマシン製作上、最大の失敗がこれ。モーターに3mmスペーサーをかませて取り付けました。GT1クラスで指定されていたダイナラン・ストックモーターは、エンドベルに余計な「穴」がなく、クーリングが最悪なので、エア抜けの改善を狙ってスキ間を設けたつもりだったのです。
しかしこれが、取り付け強度の低下を招き、毎レースごとにスパーがなめ、リタイヤ連発。決勝もスタート直後の1コーナーで接触、そのままモーターがズレてリタイヤ。問題を発見したのはその後でした。さすがに3回も同じコトやれば気付きますよね。このレースのためだけに旅費・マシン代含め*万円投じたことを考えると、学びの代償としてはあまりにも痛い経験でした。 リヤセクションを後から見た図。サスシャフトの固定にはoptのアルミサスブロックを使っています。地味なパーツですが、サスアームのガタが激減します。TBやるなら真っ先に買って欲しい必須アイテムのひとつです
リヤスタビ TBダブルデッキの何がいいかって、この整備性の良さはたまりません。シャシー上下のビス6本を緩めるだけでスパーが交換できる、というのは、バスタブTBとは雲泥の差です。石が噛みやすいのでしょっちゅうスパーを交換しなきゃいけないのは困るんですが・・・普段は06モジュール使ったほうがいいですね。 ロワーデッキ前端部。実は写真のシャシーは「改良前」の2mm厚のCFRPです。ぶつけなきゃ壊れないのでこれでいいのです。軽いし。
リヤはおしりの部分が割と擦れちゃいましたね。 モーター側のリヤ底部。この擦れている部分は、カットしてしまっても良さそうですが、タミヤGP規定では禁止かな? こちらはバッテリー側。世界戦予選の掛川は逆回りだったのでこちらがアウト側。おかげで擦れ方がキツくなっています。重心もこちら寄りですしね。


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