(posted on Jan 30, 2007)
タミヤRC製品・即買いカタログ
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TA-03F+R ツインモーター仕様(2)





タイヤは前後ともタミヤ・タイプDを使用。 タイヤを湯煎してホイールを催事限定品の 2ピースメッキホイール(AXIAスカイラインタイプ)にハメ換えてあります。インナーは特にありません。
2ピースホイールは、リムを組み付ける向きでオフセットが変更できるのですが、初期のタイプは +0と+6になるのに、後期のタイプではデフォルトのオフセットが+2になった関係で組み換えても+4にしかなりません。 作例のホイールは初期タイプのひとつなので、+6mmを得て左右合わせて12mmもトレッドを拡大しており、 200mmボディにもバッチリとフィットしています。 その分、キングピンスクラブはかなり大きくなってハンドリングはダルくなっていますが、遊び用ですから あんまりシビアな話はないので、問題ありません。むしろ、フルにステアを切ってもリンケージや ダンパーとの干渉が防げるので、具合が良くなったくらいです。
デフはフロントにワンウェイ、リヤにギヤデフ(スルスル状態)を採用しています。通常のタイヤを付ければ普通に走るクルマにドリタイヤ履かせて強引にパワーでドリフトさせるコンセプトです。タイプDタイヤはドリ用とはいえ 比較的食うので、そのような方向性を採っています。

TA-03F用のoptバンパーは流通在庫が切れてもう数年経ち、入手が極めて困難なシロモノです。 キット標準のバンパーは「気休め」程度のものでしかないく、装着する意味が乏しいので、あえて バンパーを付けないままにしています。クラッシュでバルクヘッドが痛むリスク以外には特に問題はありません。 ドリフト車なので、フロントから激しくフェンスに当たるとか、そういうことは考えにくいので。 差し当たり、この状態で問題は生じていません。
走行を重ねるなかで、あまりバネを柔らかくし過ぎると、タイヤがストリートJPNみたいに「食って」しまうので具合が悪いことが判明。 ドリフトにはある程度硬めのバネのほうが滑りが良くていいみたいです。電飾・ツインモーター仕様車の車重は1800gくらいある ハズなので、その重量を割り引いて考える必要がありますが、この条件でフロントバネにはTT-01キット標準の銀バネくらいが いい感触でした。硬さ的にはTA-04optの「オンロードスプリング・ハードセット」の黄(ミディアム)と青(ハード)の中間くらいの レートのはずです。

CVAダンパー(ローダウン狙いでTA03RS標準のスーパーミニを使用)はごく標準的に3穴ピストン+オイル900番。 アウタースペーサーは2mmを1枚。 リバウンドストロークは3mmくらいかな。足の「粘り」を意識してリバウンド量は前後とも多めに取るイメージです。


一応、optのヒートシンクセットを装着していますが、ギヤ比をかなり落としていることもあって、 消費電流はあまり過激ではなく、3600〜3700クラスのパックをまるまる1本分走り回っても、 モーターやアンプの加熱は見るべきものがないくらい、熱くなりません。人肌程度の温もりです。
こりゃあイイや!


走行を重ねて思い立ったのが、このアップライト加工。Cハブと干渉する部分をリューターで削ぎ、 くぼみをつけることで「もうひと切れ」を実現しました(ステアワイパー側の切れ過ぎを防ぐ突起も切り落とす必要があります)。
キット標準状態よりも切れ角を増すことで、ドリフト中にステアリングを切り増ししてアクセルを開け 「フロントが引っ張る形でのドリフト開始」に持ち込むことが容易になり、格段にコントロール性が向上しました。 ブレーキを引っ掛けてテールを流す際にも、テールの流れ出しが大き過ぎてかなり無理な姿勢になっても、 フルカウンター&フルスロットルを与えると真横にブッ飛んでいってくれるので、ドリフトの成功率が上がりました。

反面、大きい舵角を得るにはキット標準のドッグボーンは使えず、ユニバーサルシャフトへの交換が必須。 筆者も、舵角を増やす加工をした後の走り初めに無理してドッグボーンを使ってみた結果、走り出してものの数秒で 見事にドッグボーン折損(苦笑)。ビックリするくらい簡単にグニャリと曲がってしまいました。ユニバ必須です。
モーターコードの配線とアンプ、受信機アンテナの取り回しをご確認ください。

アンプはKO・VSF-FRですが、ギヤ比を8.3程度とかなり低くしているせいで(と言っても1個モーター仕様で4.5相当くらいなので、 540とは言ってもかなり高めの設定)、連続走行でも加熱の兆候は見られません。ちょっと温もりを感じる程度です。 「冬場」という条件のせいかも知れませんが、 モーターコードが伸びて抵抗が大きくなり、アンプに戻ってくる逆起電流が抑えられているのが大きいように 見受けられます。ショッキーとかは特に装着していませんが、デザートゲイターで11〜15ターンのモーターを使っていた 時と比べると明らかにアンプの発熱量が違います。消費電流的にはほぼ同等だったのに。


アンプからモーターへの配線は、最短距離に詰めてしまえばもっと軽くスッキリと まとまるのですが、アンプの使い回しが難しくなるので、あえてカットしていません。


サーボは、かつてOVAがJRからOEM供給で販売し、カー用ロープロファイルサーボに先鞭をつけた傑作、OVA-001です。 もともとは飛行機のエルロン用なので、カー用サーボより幅があり、無改造で組み付けられるシャシーが ほとんどないのが難点でした。まぁ取り付け穴を伸ばせばいいんですけど。
リヤのバネは、TA-03のopt「オンロード仕様スプリングセット」の青(ハード)でフロントに対して少し 腰砕け気味のセットにしてあります。ドリフト車は、スピードが上がるとフロントの踏ん張りが利かなくなって フロントが流れていってしまうので、それを防ぐために、ある程度速度が上がったらリヤの腰が砕けて自然に流れ出しやすく 設定してあるわけです。考え方としては、仮設コースでのセッティングに通じるものです。

ダンパーはスーパーローフリクション(限定ブラックカラー)、アウタースペーサーは2mm厚×2です。 当時のままなので、ピストンはテフロン2穴で400番オイルだと思います。このへんはまだまだアバウトです。 リバウンドストロークだけは多めに(4mm程度)確保するよう留意。
FF気味というか、リヤのパワーをちょっと弱めにしてパワーオンでのテールの滑り出しをマイルドにしたかったので、 リヤには540SHよりも出力の小さ目な62227ジョンソンを配しています。モーターに付いている細い線は、 リヤのストップランプユニットに逆起電力を供給するためのものです。




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