(posted on Feb 28, 2002)
タミヤRC製品・即買いカタログ
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タミヤ・ランチア037ラリー
(オリジナル版再販ボディ+復刻版仕様TA-03RSシャシー)


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1999年に「復刻ボディ」第2弾としてモデラーズギャラリーで発売された037ラリー。当時、ネットオークションなどで特別に人気があった、というわけではなかったのですが、たまたまTA-02/03のショートホイールベース仕様に合うボディ、ということで再販が決まったようです。モデラーズギャラリーでも、前年に第1弾として取り上げられたカウンタックのように、爆発的にバカスカ売れた、という印象はありませんでしたが、欲しかった人は間違いなくいた、という感じのボディでした。私も2枚買いましたね(笑)。
2001年夏にはTA-03RSと組み合わせてキットとしても再販されたので、ボディマウントやバンパーも入手できるようになり、ますます気軽に搭載して走らせやすくなりました(写真では撮影のためバンパーを外しています)。前から作ろう作ろうと思いながら、塗装までで気力が尽きてしまい、なかなか進みませんでしたが、このたびようやくステッカー貼りと電飾の作業が終わり、3年がかりで晴れてデビュ〜! めでたしめでたし!!

復刻ボディ(注1)では、現行のツーリングカーシャシーに合ったボディマウント穴は開いていません。 「自分でシコシコやってね〜」というスタンスなので、自分で開けます。要は、ポリカボディと同じように、 裏からボディマウントを見ながら適当に「えいやっ」と印をつけて、テーパーリーマーで穴を開けていくのです。もっと賢い印のつけ方としては、ボディマウントの先にパテかグリスをつけて、その上にボディをかぶせる方法。これだと跡が残るので簡単です。ただし位置決めに慎重さと馴れを要するのはどんなやり方でも変わりません。失敗を前提として経験を積むのみ!
なお、作例では、リヤのボディマウントには再販キットに同梱の037専用プラパーツ(バンパー部品)に付いてくるリヤボディマウントを使用していますので、穴位置がTA-03シリーズの標準より後に下がっています。だいたいこんな感じの位置です。
<注1>
便宜上、復刻キット同梱のボディと区別してモデギャラで99年に再販されたものを指します。復刻ボディは、その昔、マイティフロッグ系シャシーとの組み合わせで販売されていたオリジナルのまんまのものです。オリジナルボディが欲しい方にはこの方が良いでしょう。復刻キットでは、金型が改修され、ボディマウントやバンパー用のオリジナルの穴が塞がれ、ホイールアーチが修正され(これがディテール上、大変ウレしい修正)、TA-03RSに合わせたボディマウント穴が設けられています。また、ワイパーやバックミラー部品も付属するようになり、ボディ側にはこのための取り付け用穴も新たに空けられているはずです(未確認ですが)。現状、TA-03RSに載せてブイブイ遊ぶにはこちらが好適です。ただし、入手はカスタマーサービス扱いのみで、スペアボディキットの発売はありません。
こちらはフロントのマウント穴です。ちょうど、金型の合わせ目のライン(パーティングライン)があるので位置決めしやすいです。ただし、この穴位置は実際のマウントより間隔が1mmくらい広すぎて、やや失敗。マウントが柔らかいので実際の搭載には問題ないですが。

余談ですが、フロントボディマウントにはいつものようにアンテナ線が渡してあります。 ベースのTA-03RSはもともとバスタブ仕様でしたが、プラボディ搭載ということで軽量化と剛性確保、それとバスタブだとバッテリーホルダー
部に小石が詰まって取り出しに難儀したのの対策として、 バッテリーホルダーがスリムなカーボンシャシーにコンバートしました(単に余ってた、という説もあり)。 モーターがダイナラン・ストックということもあり、特にノーコンの心配もなかったのでカーボンシャシーに換装後もこのままの状態でイケてます。なお、ダンパーはありあわせのCVAミニです。前後でダンパーマウントの位置が違うので、フロントは4mmインナースペーサー、リヤは0リング1個入れでストロークを調整してあります。バネはオフロード系ツーリング標準の長めの銀バネです。余りものフル活用(笑)。
こちらは電飾の全体像です。光源は対衝撃性や光の色などを考えて白色LEDにしました。3mmのLEDのほうが組み込みは簡単なのですが、明るさが2000mcdしかありません。やはりラリーとなると「ビカー」っといきたいので、明るさ重視で4000mcdの5mm白色LEDを使っています。LEDは秋月電子の通販で買いました(初めて秋月でお買い物しましたが便利です。価格も秋葉ラジオセンターで見た価格より安めなくらいで十分リーズナブル)。
LEDの電源は、軽量化を考えて受信機(アンプからのBEC電源=6V)から取りたいのですが、LEDの定格電圧は3.0〜3.6V、ということなので、2個ずつ直列つなぎにして6Vに合わせました。

実は、製作途中で間違えて並列つなぎにして6VをかけてしまったLEDが、青白い異様な光を放った後、ほんの2〜3秒で異臭とともに「ブシュブシュ」っと火を噴き始めたのであわてて電気を切りました(笑)。ヘタするとアンプやバッテリーまでダメになりそうで危なかったです。いや〜6Vで逝ってしまうとは思いませんでした。皆さん気をつけませう。
そんなわけで、ヘッドライト2灯を1セット、4連補助灯を2個ずつ2セット、という配線をしました。LEDには入力電源を3.6Vに落とすレギュレーター用ダイオードが付いていましたが、使いませんでした。後で走らせて分かりましたが、ゼロ発進時に一瞬、電飾が消えます。RCメカのノーコンは出ない範囲です・・・ということは、1素子あたり2.5Vくらいの電圧で点灯しなくなるようです、ご参考まで。

最終的に、受信機につなぐ電源用コネクターに接続して配線完了です。
受信機(フタバ113F)は、防塵対策としてコネクター部がタイヤにモロに向き合わないよう、立ててあります。 この写真でアンテナの取り回しがお分かりいただけると思います。
アンテナ線は、テイクオフ製のアンテナ巻き取りプレートを使用し、まとめています。 こういうプレートは、大昔から自作されていたものですが、キレイに型抜きされたヤツを見つけたので 最近、たま〜に使います。でも、この製品、なくても困らないモノだし、結構高価(3枚280円だったかな?)なので、なかなかお店では見かけませんね。もっと安くすればいいのに。
ギヤケース回りの写真。拡大表示すれば分かりますが、パーツ合わせ目に土埃が筋状に付着しています。 これは継ぎ目にシリコンオイル(無限精機のエンジンカーギヤデフ固め用の3万番、という固いヤツ)を塗ってあるためです。シリコンオイルは、番手が超大きくても、グリスと違って流れ出してしまうため、防塵用の 封止剤としてはどうかな?と思っていたのですが、ホコリが付着することでイイ感じで機能を発揮しています。もともと流れやすいので、複雑な形状でも塗布しやすいのは助かります。以前は余りモノ活用でタミヤのフリクションダンパー用グリスを使っていましたが、あれは塗ったり、後でふき取るのがちょっと大変でした。
パワートレイン系の概観。モーターにベルトが擦れていますが、気にしません。本来はモーター後方上部にガイドドーラーとしてベアリングを装着するのですが、ダート走行でベアリングが痛むのがイヤなので擦れるに任せています。実用上は特に問題ありません。遊び用だし(^_^;

カーボンシャシーはバッテリーホルダーがスリムなので小石が詰まりずらく、 ダート走行には好適です。なお、写真はスペアパーツでも販売されているTA-03F用ホルダーパーツを使っていますが、R/RS用のバッテリーホルダーは本来はFRPシャシーコンバージョンセット付属の専用プラパーツで、カスタマーサービス扱いの部品です。
作例では、たまたま廃品利用ということで、ギヤケース先端部(シャシーとの接合部)をリューターでカットしてしまっていたので、03F用のバッテリーホルダーが使えました。 逆に言うと、R/RS専用バッテリーホルダーパーツが入手できなくなっても、リヤのギヤケース先端部を切り取ってやりさえすれば(バスタブに戻せなくなりますが)、03F用のバッテリーホルダーが付けられる、ということです。もしパーツの入手が面倒で困っている方がいたら、そういう対応はどうでしょう?

左の写真は、バッテリーホルダー右側の様子。本来はホルダーのプラ部品が入りますが、小石が噛むのがイヤなのと、軽量化を目的にグラステープを張って「飛び出し防止」としています。もちろん、テープ裏側もテープを張り合わせて粘着部がバッテリーに当たらないようにしてますよ。単なるテープ止めでバッテリーが飛び出したりしないの?と思われる方がいるかも知れませんが、私はこの細工を施したバリバリ12ターン仕様のTA-02でかれこれ3年くらい遊んできており、信頼性は十分確認済みです。
アンプ、バッテリー、モーターの配線は最短距離になるよう、かつ重心が高くならないよう、またベルトとの干渉にも配慮して位置決めしてあります。余計な配線の取り回しが少ないことにお気付きでしょうが、サーボはナイロンストラップで余計な配線を縛ってあります。また、アンプは受信機につなぐリード線や電源スイッチの配線を途中でカットし、ハンダ付けし直して短縮してあります。KO・KSC-1000FR/1100FRはとりわけリード線が長いので、こうしないとメカ回りが余計なコードでヒッチャカメッチャカになってしまいます。
そんなこんなで、ようやく完成にこぎ着けた037ラリー。万歳!
近所の神社をバックに写真撮影。レトロな雰囲気が意外にマッチしてる!?
今年はコイツを近所の公園遊びのメインマシンに供する予定です。さすがにレースには使いませんが・・・。


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