(posted on Mar 19, 2002)
(updated on Dec 7, 2007)
タミヤRC製品・即買いカタログ
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フェラーリF2001
(F-201シャシー)

<組み立てガイド編・その2>

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コメントは追って追加します
次は7mmピロボール8個。これはアップライトに使うものです。さすがにかさばるので重い!19gナリ。
ぜひチタンパーツで出して欲しいです。無理かー?

※05年6月にop.838「TG10-Mk.2 8mmチタンサスボール」(2個入り2000円)が出ました!<高い〜>
タッピングビス(主に3×16mm皿タップ)が入ったビス袋詰めをまとめて計測。これだけで42.5gもあるよ〜オイオイ。
積極的にチタン化することで20gはイケそうです。
ちなみに、3×16mm皿タッピングビスは3×15mmタッピングビス(丸ネジ)で代用してしまってもほとんど問題ありません。 最初は、ネジ頭が当たってサスストローク規制しちゃうんじゃないか、と思いましたが、実際には大丈夫でした。 特に、アッパーアームの取り付けにはガタの観点からも全く問題ないので、どんどんイっちゃいましょう!
ロッカーアーム。4mmピロボールをねじ込む、という昔ながらの組み方。
結果として部品点数が増えて面倒ですが、これが一番確実堅牢ガタ極小なので、 しょうがないですよね。
(12/25/2002update)このロッカーアームについては、樹脂ゆえにすぐ擦れてガタついてしまいます。M-01/02のステアリングワイパーと同じ問題ですね。また、レバー比が小さい(というかほとんど1:1)のでダンパーがきちんと仕事できません。このため、高価ですがoptのアルミロッカーアーム(op.519、2500円)がレースには必須装備です。前後につけるとなると2セット5000円ナリ! 余裕がなければノーマル仕様だとダンパーエンドがアッパーアームと干渉しているフロントサスへの装着を優先しましょう。
ロッカーアームはダンパー側とプッシュロッド側の長さの違いに気をつけて、 左右と前後を間違えないように組みましょう。
ロッカーアームを止める6.5×5mm段付きナットはプッシュロッドの作動で緩む恐れがあります。 できれば、少量でいいので、 ネジロック剤を塗布してからネジ締めしておけば、トラブルを防止できます。
さて、その段付きナット、実は、写真の通り、ロッカーアームとの間に少々すき間があり、 そこから発生するガタが、気になる人は気になります。
しかし、段付きナットの径が5mmなので、ここにうまく適合するシムが社外品しかありません。
社外品は、ローカルレースではOKかも知れませんが、タミヤGPでは基本的に認められません。シムのようなパーツならOKになる場合もありますが、できれば避けておいたほうが自分の気分もスッキリします。さて、どうするか。気がつけば簡単ですが、段付きナットを削って高さを落とすと良いのです。 これで、ガタは大幅に減ります。ただし、削りすぎに注意!ロッカーアームの回転が渋くなってしまいます。 少しずつ削って、試行錯誤しましょう。見た感じでは0.1〜0.2mmも削れば十分でしょう。

次にデフとカウンターシャフトの組み込みです。
ここで、セラミックグリスが登場します。
その名の通り、セラミック粒子が含まれたグリスなんですが、 珪素系の硬いセラミック粒子ではなくボロンナイトライド(窒化ホウ素)という柔らかい素材です。実は、考え方としてはモリブデンを使った潤滑(柔らかい材料で表面の凸凹を埋めて平滑化する)に通じるアプローチなんです。 ボロン(ホウ素)は摩擦係数が低い素材で、TA03〜04の頃のアルミプーリーの表面処理にも採用されています。

このセラミックグリス、古いし安い商品と思って侮ってはいけません!プラギヤに塗布すると大変具合が良くなります。私も10年以上前から知ってはいましたが、 何しろ「保守的」なもので、実際に使うようになったのは、2000年以降です。ワイルドウイリー2の 静かで滑らかなギヤケースを分解したところ、そこに塗布してあったのがセラミックグリスだったので、 ようやく納得したのです。
TB系のキットでは、ベベルギヤへの塗布が指定になっています。F201もそうなんですが、注意したいのはその量。つけすぎるとギヤケースとの間に粘性抵抗が発生して逆効果。写真の程度の量をギヤ全周に塗りましょう。
上記のグリスを塗ったギヤを空回しして、全体にグリスをなじませるとこのようにちょうどいい感じになります。 何日も時間が経過すると、プラスチックにグリス成分が浸含してさらに良くなります。

なお、グリスに関しては、さらなるフリクション低減を目指すため、「ミニ四駆用のチタングリス」 を好んで使われている方もいらっしゃるようです。チタングリス?何じゃそりゃ!?と言うなかれ、 純チタンも柔らかく馴染みやすい素材なので、ある程度の表面硬度を得ながら摩擦面の平滑を得るにはもっといいらしい、というだけです。でも、そんなこと言うなら、 熱研の「カーボンダイヤトニック」でも 塗りつけたらどうだー、80オングストロームのダイヤモンドカーボンがめくるめくフリクション低減をもたらすぞー!(でも高価だけど)(ちなみにヨコモの「ナノカーボン」は同商品のOEMです)
・・・とまあ、キリがないので、こーゆーのはコストとの兼ね合いを考えてホドホドにしときましょう。
ギヤケースのフタは、タッピングビスの締めすぎに注意!
完全に締め上げてしまうと、ベアリングが締め付けられて回転が渋くなってしまいます。 トップスピードや加速、燃費、モーターの発熱が明らかに違ってきますので要注意です。 3×8mmタッピングビスは、完全に締め上げたところから「1/4〜1/2戻し」のところで、ちょうど良くなります。
  (ということは、走行中のネジの緩みに要注意、です)
締め上げる前に、ジョイントカップをスナップして回してみて、その回転具合を覚えておいたうえで フタのビスを締めていくと、回転が渋くなる様子が分かります。

とはいえ、言葉だけではなかなか伝わりませんので、MPEG1ビデオを用意しました。どうぞ見てください。(MPEG1形式、770KB)
リヤのギヤケース完成!
同様に、フロントのギヤケースも組み立てます
次は、サスアームの組み立てです。
サスアームのうち、特にロワアームは、前後左右4つとも専用の形状になっていて、 入れ替えはできません。絶対に間違えないよう、パーツ番号をよく見て組み立てましょう!
ちなみに、アッパーアームは左右の区別だけで、前後は共通です。

また、「6mmボールカラー」を挿入する向きにも注意!
取説では、アッパーアームとロワアームでボールカラー挿入の向きが逆さになってますからね。 ボールカラーは、一度挿入したら最後、基本的に取り出せないと考えましょう。やってやれないことはありませんが、取り出すとサスアームの穴が広がってしまいます。サスアーム交換のとき以外はやりたくありません。 組み立て全工程のなかでも、最も神経を集中させて取り組みましょう。
ボールカラーは、ラジオペンチ等で押し込みます。
押し込みはかなりキツく、子供の握力では無理でしょう。小学生の方はお父さんに手伝ってもらいましょう。 こういうパーツは、モタモタと組んでいるとプラ部品が歪んでガタガタになってしまいます。 サスアーム側のボールエンドの変形を防ぐには、「えいやっ!」という勢いで瞬間的に「パチン!」とハメていく必要が あります。しかも、できるだけ正確に垂直に挿入しないといけません。ハンマーを使ってもいいですが、いずれにしろ 中途半端な力で恐る恐るやっていると、どんどんダメになってしまいますので注意しましょう。
なお、ハンマーで挿入するときには、「台」にも注意。ほぼ間違いなく、へこんで跡がつきますから、 差し支えない場所でやりましょう。
ラジオペンチで握る場合にも、ボールカラーにキズがつかないように、左の写真のようにティッシュなどでカバーします。 ただし、写真はあくまでも「イメージ」だと思ってください。この程度では全然ダメで、挿入後、ティッシュは完全に切れて、ボールカラーに キズ跡がついてしまいました。ティッシュ4重まで試しましたが、挿入圧が従来の電動タミヤRC キットではかつてなかったほど猛烈なので、全然効果ナシ。無傷で挿入するには、ハンカチ布くらいの丈夫なものを かぶせないと効果がないようです。

ただ、ボールカラー先端にラジオペンチの跡が多少ついても、作動には支障ありません。 もともと、サスアームのピロボールは非常にガタを嫌う部分ですから、このぐらいキツいのは歓迎です。 ヘタに組み立てやすさに迎合してガタを増やすのを良しとしなかった開発スタッフに感謝
ところで、どうしてサスアーム支持にボールカラーを使っているのか? というと、 「皿ビスで割れ目を押し広げてガタの調整ができるから」ということのようです。
その皿ビスがコレ。3×16mm皿タッピングビス。
なぜ16mm?(謎)なんだか中途半端な長さだなあ・・・。
皿タッピングでこのように長いチタンビスは未発売ですが、 実際には、optの3×15mmチタンタッピングビス(丸ネジ)が使えます。ただしこれを使うのは アッパーアームだけにしておきましょう。アッパーアームより硬い素材を使っている ロワアームは、アッパーアームに比べてボールエンドのガタが目立つため、 素直にキットの皿タッピングビスを使ったほうがよさそうです。 重心の面からみても、ロワアームに鉄ネジ、というのに違和感はありません。 鉄ネジだとナメやすいので、整備には気を使いますが・・・。
組みあがったサスアームは、ボールエンドの動きが渋くならない範囲で皿ネジを締めこんで調整します。 サスアームの動き具合についても、参考用のビデオを用意していますのでぜひご活用ください。(MPEG1形式、849KB)
ところで、上記の6mmボールカラーですが、op.388「ターンバックルタイロッドセット」(Item:53388) に入っている6×6.5mmアルミボールナット(4個入り)に置き換えると若干ですが軽量化できます。 価格は450円ですが量販店での実売は320円程度です。


















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