(posted on July 24, 2009)
(updated on Aug 1, 2009)
タミヤRC製品・即買いカタログ
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〜 これだけは作ってみよう 〜

エンツォ・フェラーリボディのCカーシャシー搭載例


ツーリングカーボディとしては「デカい・重い・ノーズ長い」で敬遠されがちなエンツォ。
しかし、考えてみると、実車ってCカーそのものなんですよね。
・・・ってコトは、Cカーシャシーに乗るんじゃないか?
ボディもオフセット+4mmホイール前提でかなりワイドだしー。
・・・というわけでやってみました。実は、ものすごく良く走りました。
ダウンフォースがCカーより多いのかも知れません。
ノーズの長さと重さが切り始めの適度なマイルド感を作っているのかも知れません。
とにかく、純正のCカーボディより確実に良く走ります。超お勧めの作例です!



ギヤ比一覧表

そもそもの発端は、Cカーシャシーを心置きなく走らせるのに必要な「入手が容易な現役ボディ」の選定を していたところ、「そういえばエンツォだって実車のシャシーはCカーもどきじゃん」と閃いたことでした。 RCでもオフセット+4oホイールが標準ですから、200o近い全幅があるわけで、ならCカーに載るんじゃん? という 実に単純な発想でした。で、案ずるより産むが安しの精神で、とにかく載っけてみたわけです。

実際に乗せてみると、タイヤはちょっぴりボディからハミ出てますが、走行に支障はありません。 ホイールベースは一番短い260oにセットすれば、基本的にはツーリングカーボディにフィットしますので問題ありません。 作例では、ボディマウントの穴開け位置にやや問題があり、ホイールアーチがタイヤと干渉しかけていますが、 これは製作時に注意すれば改善できる問題です。
使用したボディは、2003年頃にタミヤGP・TRFチャレンジクラス(当時、現在のGTビクトリー相当)でTB-Evo3とTT-01の比較テストを 行った際に、Evo3と組み合わせて予選1回目を走り、TT-01+NSX03軽量ボディで走った2回目とまったく同タイムを記録 (あり得ね〜)した時のモノで、あれ以来使う機会がなく、眠っていたのでした。 写真映りで感じられるほど仕上げはキレイでないので、ディスプレイ用にするツモリもなく、何か使い潰すチャンスないかな〜、と 思っていたので、Cカーボディへの転用はナイスアイデアだったわけです。

実際に走ってみると、ツーリングシャシーに搭載した時よりもよっぽどカッコイイ感じです。車高の低さも影響しているんでしょうか・・・。とにかく、存在感タップリで見ているだけでもシビれます! そりゃミニッツレーサーとは比較にならない迫力ですもんね(笑)。
搭載したシャシーは、一時期、ヨメさんに捨てられたー! と忘れていた初版モノのCカーシャシー。 実は、引っ込みがつかなくなったヨメが、自分が気付かない間に、隠していたところから戻していたのでした。 自分は「あれ?」という感じで発見して、めでたく復活したのが昨年の話。でも純正のCカーボディは フロントのマウント付近がヤワなうえに重くてデカいと、あんまりロクなことがないので、 もっと手軽で良く走るボディを探しつつ、走行を見合わせていたのでした。
ボディマウントは、行き当たりバッタリでこしらえてあります。 フロント用は、パーマ製のマウント部品を使っていますが、皆さんがマネする場合にはTA04レーシングボディマウントセットや TA05ないしTB-Evo5用のマウント部品が使えます。リヤも同様です。ポイントは、いかに適切な位置にマウント穴を開けるかで、 コレばっかりは経験といいますか、数をこなして上手くなるしかありません。
ボディマウントは、取り付けスパンが広いほうがボディが安定するので、今回はフロントサスアームに 開いている穴を活用してマウントを設置してみました。代替案としては、フロントバンパー上のキット標準マウント位置を 利用する、というのもアリだと思います。そのほうがバタつきは多くなるかも知れませんが、 ボディは破損しにくくなると思います。


リヤのボディマウントは、作例ではCカー用マウントをそのまま流用し、キット同梱の不要パーツである マウントスペーサーを追加してカサ上げし、高さを調整しています。TA05/Evo5用などのフロントボディマウントの流用 ももちろんアリです。
キャッチピンの止め位置が結構キツいので要注意
横から見ると、ホイールアーチとタイヤの位置関係が気になりますが、後日、穴を開け直して修正するツモリです。 まぁ走ってる限りは、見た目は支障ありません
よく見るとハミ出てますが・・・気にしない気にしない(笑)

今からやるなら、タイヤ&ホイールにはF104用のナロータイプも使えるかな?・・・と思って試してみたんですが、 F104ホイールは、F103用と比較してリヤのみが全幅が10mm詰まるようになっているので、フロントは幅がまったく詰まらず、 リヤは妙に引っ込み過ぎて、ワイドなエンツォボディと釣り合いが取れませんでした。大失敗!

F103なら、フロントセクションをそっくりF104仕様にすれば、リヤにF104用ホイール履いて、 スポンジタイヤのツーリングカー仕様が作れますが、Cカーではムリなので、 やっぱりワイドなボディを選ぶしかないようですね。
ちなみに写真のタイヤは、前後ともF103 15thアニバーサリーキット同梱の接着済みタイヤセットです。 F103シャシーに付けると、リヤグリップの不足でオーバーステア気味になりがちなアニバキット標準タイヤセットですが、 それがCカーにはプラスに作用します。もともとはリヤヘビーでアンダーステアなシャシーなので、ちょうど良いのです。 ただし摩耗は比較的早いコンパウンドなので、あくまでも遊び用です。

本格的に走るには、F1用ホイールに フロントはZEN製30〜35度ないしタミヤ・ブチルソフト、リヤにはZEN製25度スポンジを組み合わせると良いと思います。
アンプは遊び用なので、クラシックなKO KSC-1100FRを使用。受信機は、フタバ4PKとの組み合わせで 完全アンテナレス受信を実現したフタバFP-R604FS-Eを採用。面倒なアンテナの取り回しから解放されるとともに、 アンテナが突き出ない、すっきりしたボディワークを実現しました。
嬉しい嬉しい!
ダンパーバネは、TA01/02系キット標準オンロード用バネを採用(のはず)。柔らかすぎず、硬すぎず、ホドホドに。
遊び用なので、思いっきり社外品のマグネシウムヒートシンクを装着。軽いです&黒くてシブいです!
モーターは10年以上昔のHPI製23Tモーター。ちょっとカラーコーディネートにコダわって 黒&銀のモーターを選んだ、というだけの理由。

なお、当作例のその他のセッティングは、以前に紹介したとおりで、Tバーにはツイックスクリューが 装着されています。そのおかげで高速コーナーの飛び込みも非常に安定しており、安心して踏んでいけます。 ツイックがないと挙動がバタついて不安定極まりないので、作例をマネされたい方はぜひ、 以前の記事を読み返していただいて、ツイックを追加されるよう、強くお勧めしておきます。
結構リヤビューがカッコいいですね。ディフューザー作り込んだらかなりサマになりそうです! ちなみに撮影場所は、走行現場でもある吉祥寺ユザワヤ屋上です。

そういえば、CカーのベンツC11は、09年春に改めて再販されましたね。欧州からの引き合いが多いのかな? 今度の再販は、コスト削減のため、タミヤロゴにも目をつぶって赤黒の2色刷りにしたパッケージが特徴です。 定価は17800円(税別)と前回より3800円もアップしちゃいましたが、前回が安過ぎたのでコレは仕方ないかなと。 重なる再販は、パーツ供給確保の点で嬉しい話です。Cカー、まだまだイケます!・・・ってことで、 これからCカーやろうかな? と思う方は奮ってC11キット、買っちゃってください!





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