(posted on July 26, 2006)
(updated on Apr 4, 2024)
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マツダ787B 完成ボディ仕様 (4)





ギヤ比表

モーターポッド(ギヤボックス)はポリカーボネート樹脂製で、形状はF101〜2と共通です。 軽くてスチール並みに高強度というPC樹脂の特性がフルに活かされています。 耐熱性も十分で、モーターマウントが溶けることはまずありません。 放熱性が悪いのは難点ですけど・・・。

Cカーはタイヤ径に合わせて70Tに歯数が増やされた白い成型色のナイロン製スパーが標準となっています。 F10x系のスパーは64Tで黒い成型色で、すぐ見分けが付くようになっているわけですね。モジュールはいずれも ポルシェ934から連綿と受け継がれている、伝統の06モジュールです。optの04モジュールスパーには93Tと104Tの スパーがセットされていますが、Cカーではもちろん、104Tが標準です。タイヤ径が58mmくらいまで減ってきたら 93T(06モジュールだと64T)を使いたくなりますが・・・。
Cカーのホイールハブおよびデフの構造は、後年、ほぼそのまま F103GTに受け継がれることになりました。スパーギヤやデフ用の樹脂ハブ、デフ用パーツは F101〜2/F103GTとまったく共通です(ただしスパーはF101/2用としてはやや大き過ぎますが)。

紛らわしいのは樹脂製ハブの形状なんですが、Cカー用はご覧のとおり「2点止め」でホイールを固定するのが特徴です。 これに対してF103GTでは「3点止め」となり、しかも直接ホイールを組みつけるのではなくて、六角ハブが削り出された アルミ製のカバーを装着するようになっています (リンク先参照)。
この樹脂製ホイールハブ、何でわざわざF1と異なる仕様で、こんな重くてまどろっこしい構造を取るんだろう、と 不思議な気もします。純粋に速さを追求する観点からはナンセンスにしか思えない設計なんですが、 先述の「スペースフレーム」といい、このシャシーの全体設計に込められている「遊びの要素」を考えると、 やはりココも、「ホイールをハブに組み付ける」という要素を盛り込みたかったんだろうな、と感じるわけです。 耐久レースのピットでのタイヤ交換作業をイメージして欲しかったんだろうな、と。 つまり、ホイールはあくまでハブに組み付けられるものであると。
また、入門者にとっては、この構造であれば デフ調整を切り離して考えることができるので、タイヤ交換しても常に安定したデフの効きが得られるメリットが あることも確かです。もとい、F1より200gも重くて、カツカツは走りを追求するクルマじゃないんで、この程度の 「遊び」はあっていいのかなと。でも、それなら、ハブにブレーキディスク風のモールドとかも入れて欲しかったよぅ〜、と いうツッコミを入れたくなるのは筆者だけでしょうか・・・?

ちょっと見えにくいですが、ネジ穴の裏側には回り止めナットがカシメ込まれています。 一度付けると簡単には落ちないので便利です。F103のハブの回り止めナットは簡単にポロポロと落ちてしまうので要注意ですけど・・・。
左側のハブは、F1と共通のアルミ六角ハブに樹脂製ハブをかぶせただけです。

デフ側もそうなんですが、 この樹脂製ハブを取り去ってしまえば、まんまF101〜2の駆動系になりますから、F10x用のホイールが装着できるわけです。 ホイールが小径でタイヤハイトが高くなってしまうので、見た目カッコ悪くなりますけど・・・。
余談ですが、初版のハブやスペースフレームの樹脂パーツは、モデルごとに成型色が異なっているというのも「遊び」の要素 だったと思います。例えば787Bは緑、ニッサンR91CPやジャガーは青、F40やNSXは赤、ベンツC11だけ黒、という按配。 残念ながら復刻版では合理化の意味でこの「作り分け」は割愛されてしまいました。 個人的には黒が好きなので、このほうが良かったんですけど、「あの色」を復刻版で期待していた方々には残念なことになってしまいました。
Cカーシリーズでは、ホイールもそれぞれ専用品が用意されていたのが特徴です。787B用は、フロントがエアロディッシュタイプに なっているのが特徴でした。

実はカタログ写真を見ると、ホイールにシルバー塗装が施してあるんですが(実車ファンなら常識!?すみません!)、 ホイール素材が軟質ナイロンなので、塗料を選ばないと食い付きが悪くてすぐ剥がれそうです。そんなわけでとりあえず 今回の写真では「白」のままで撮影しちゃいました。モデラーの皆様には申し訳ないです。どっちみち、コックピットセットの塗装も まだなので、「完璧スケールモデル仕上げバージョン」はまた別の機会に準備して撮影したいと思います! (この塗り完ボディとホイールはディスプレイ用に保管しときますので・・・)
Cカーに付属のタイヤは、並行して発売されたF1用よりもコンパウンドが柔らかいのが特徴で、当時、ホイールごとF1用に転用する人も 結構いたと思います(クロスやカワダ等のハイグリップタイヤが使えない場合)。フロント用が sp.397「RD4428 前輪スポンジタイヤセット」(750円)、リヤ用が sp.398「RD4445 後輪スポンジタイヤセット」(950円)となっています。数字の見方ですが、最初の2ケタが「適合ホイール径」、 後ろの2ケタが「タイヤ幅」で、外径の表示はありませんので注意(おおよそ65mm前後です)。

Cカー用タイヤは、2005年8月に再販されたので、今ならフツーに新品が店頭に並んでいるはずです。 初版の時よりそれぞれ100円ずつ値上がりしてますけど。リヤのほうがかなり幅広なので、磨耗のペースが違うかなと思っていたのですが、実際に走ってみると、前後タイヤがほぼ同じようなペースで減っていきます。 これなら前後とも同じ本数を買っておけばいいでしょう。

なお、いくらソフトめのコンパウンド、と言っても、 しょせんはノーマルタイヤですから、磨耗も早いし、路面温度が15度を割り込むとキツいです!でも、「DDカーは夏に楽しむもの」と割り切れば、 モーターをGTチューン以下程度のパワーに抑えておく限り、タイヤグリップに悩むこともなく、爽快な走りを満喫できます。また、新品タイヤは本来はタイヤサンダーでトレッド面を「面取り」しておくものです。さもないと、グリップが不安定で特にオーバーステアになりやすいので要注意。1パック走れば本来のグリップバランスを得られるようになるので、無理にタイヤサンダーを買う必要はありませんけど。
以上の注意点を抑えて、ぜひこの夏はCカーを走らせてみましょう〜!
そういえば、復刻版Cカーでのタミグラって、ないですね。
グスン・・・。

今なら、ドリフト用のライトユニットもあるし、ヘッドライトやテールランプ点灯してのレースもカッコ良さげですけど
ね〜。どうでしょう!? ローカルでも、もしやってるところがあったら、ウレしいですネ・・・。




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