(posted on Jan 28, 2009)
(updated on Feb 2, 2009)
タミヤRC製品・即買いカタログ
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DF-03Ra・RCTチューン
スバル インプレッサ WRC モンテカルロ '07
(Item 58417)


09年1月24日浅草・ROX3で開催された
「タミヤGPイン東京」スーパーラリークラスでの仕様をご紹介します。

タミヤ公式サイトの商品説明はこちら


DF-03/DF-03Raギヤ比一覧表

先週の静岡に続き、2009年のタミグラシーズンがいよいよ東京でも開幕しました。 土曜日開催、しかもカテゴリーがDF-03Ra縛りの「スーパーラリー」クラスとタムテックギア(バギー)のみ ということで、当日の参加者は少なめでしたが、それでもスーパーラリークラスにはTRFチャレンジャーや 遠征組を含めて70名を超えるエントリーがあり、Gメインまで全員決勝で大いに盛り上がりました。
当日はあまり日が照らず、気温は比較的安定していて11度前後、湿度は40%弱というあたりでした。 例年と比べて少し暖かかったですが、タイヤグリップには大きく影響するような違いではなかったと思います。 指定のラリーブロックはブロックの引っかかりで食うタイヤだし、コンパウンド的には5〜8度くらいを割り込まないと 本格的には硬化しないので、十分普通に走りました。特に今回は、DF-03Raキットにインナーが同梱されていない関係で 「インナーなしタイヤ」がOKになったため、グリップレベルが一段とアップしており、GTチューンという比較的 パワフルなモーターを使いながら、マシンコントロールは容易でした。
ラリークラスは、過去にもときどき、思い出したように開催されてきており、ルールはその都度、 「ご都合」で決められているものですから、一貫性がありません。今回のルールの骨子は、 「DF-03Raのみ」「ラリー走ったことのあるボディを使用」「ラリーブロックタイヤ指定」 「ギヤ比はDF-03Raキット取り説にある中から選択(そしたら一番ハイギヤード選ぶしかないじゃん)」、 「GTチューン+2400ザップドまで」「車重1500g以上」「optウイング使用OK」という感じでした。

まさに「DF-03Ra買ってYo!」というルールで、シャシーの縛りはキツかったのですが (筆者のように「このレースのためだけに買った」という人も多かったようですが、まぁソレが TRFサポーターならびにタミヲタを自称するファンの義務なわけで<笑>)、 逆に、ボディの選択はかなり幅広く行われていました。だってDF-03に絞ったらインプレッサ07しかないわけですもんね!
具体的には、過去の塗り完ボディ(軽量の設定があったりなかったり)やランチアデルタ(標準で素材が薄くて軽量)、 さらには1/8GP用のミニクーパーレーシングを持ち出す人まで。ちょっとミニは反則っぽいような気もしましたが、 とりあえず誰も文句言う人はいなかったようです。まぁ言うだけヤボだと思いますが・・・。でも、ホントのこと言うと、 1/8ミニを使えばオフセット6mmのホイールを付けてもタイヤがハミ出さないので、すげー曲がるクルマに仕上げる ことは可能になるんですよね・・・「だからどうした?」と言われればそれまでなんですが、ハイ。

閑話休題。筆者としては、このクラスが開催されることを期待して、昨年のDF-03Ra発売前後に インプレッサ07軽量ボディを仕入れてあったので、「キタ〜!」という感じで大喜びでボディを新調。 でも、「軽量」のアドバンテージはあえて封印して、電飾による重量増を相殺する目的で軽量ボディを 使うことにしました。結局、ボディ重量は180gくらいになったので、ノーマルよりむしろ重いです。 それでも、ノーマルを電飾すると200gを超えるので、軽量ボディのご利益は十分ありました。
DF-03Raは、もともとバギー用のシャシーをツーリングカー用に転用したものです。 TA01の誕生とまったくと同じ経緯です。 したがって、サスアームの設計などにTA01と同様、かなり ムリが見受けられます。そのムリから来るさまざまな問題をどうクリアするのかが組み立てやチューニング上の ポイントになります(詳しくは後ほど)。久々にマニア魂をくすぐられるキットです。 最近は3D-CADの普及でこのようなクルマが少なくなったので、ある意味、イマどきの ユーザーには新鮮に写るかも知れませんね。かつてはこういう「ムリムリ車」ばっかだったんですけど・・・(笑)。

リヤサスアームは「バンザイ」しているのに、ドライブシャフトに下反角がついているのに気づいて、当初は ギョっとしましたが、DF-03Raではコレでイイのです。タイヤ径のデカいバギーの設計の名残りです。
考えてみれば、写真のような車高7〜8mmの水平状態で、フロントサスアームはほぼ水平になっているのに、 リヤサスだけ「バンザイ」してるのもどーだかな、という感じです。ロールセンターが「後ろ下がり」になってる、 ってことですからね。言葉を変えればロールセンター設定でアンダーステア傾向がビルトインされている、ってことです。 なので他の一般的なツーリングカーよりもダンパーセッティングをよりオーバーステア気味に振らないと、 「普通」にならない、ってことなんですよね。実際にセットアップしてる時には気づかなくて、 この文章書きながらようやく気づきましたが(苦笑)。
写真はレース当日の夜に撮影したものなので、 当日のベストセッティングのままですが、ダンパーのピボット位置の関係もあって、フロントにはかなり硬い バネを仕込んでいます。もう1段階硬くしても良かったくらいでしたが、当日は前後のロールセンターの関係には 考えがまだ及んでいなかったので、そこまでは踏み込めませんでした。こんなに前後でバネのバランスが違うクルマなんて これまで扱ったこともなかったですし。

08年1月から2.4GHzシステムに移行し、アンテナが極端に短くなり、フツーにアンテナを立てても ボディ外に出なくなりました。さらに今年に入っては、フタバ4PK専用ではありますが、なんと「アンテナレス受信機」 まで登場しており、これで煩わしいアンテナの取り回しから完全に開放されることが可能になりました。 まさに、かねてからRCTが提唱していた「インナーアンテナ」の究極の姿です。4PK買わねば!!
ベースとなったDF-03「ダークインパクト」のデビュー時は、3D-CAD画像が先にリークされ、 4WD車とは思えない非常にスリムなシャシー構成が大きな話題となったものです。それは ツーリングカーになったときにも変わらず、軽量化の面で非常に有利なクルマに仕上がっています。 仮にDB-01をツーリングカーにしても、こんなに軽量コンパクトにはまとまらないでしょ。
シャシー底部はポッカリ大穴が開いていますが、これはレースではバッテリーをグラステープ止めしていたためです。 バッテリーカバーはシャシー剛性にほとんど寄与していないので、取っ払って25g浮かせたのです。 ただ、予選では良かったのですが、長丁場の決勝では使用したグラステープが10mmと細すぎて衝撃に負けて切れてしまい、 レース終盤であえなくリタイヤになってしまいました。2重巻きにするとか、幅を一般的な幅(15mm程度)にしておけば 良かったなぁと反省。まぁそれも、やってみないと分かりませんからね。とりあえずレースはAメインに残れたので それだけで満足です。
今回は珍しいことに? 柄にもなく電飾をやってみました。 昨年末のタミグラマスター戦で、ヘッドライトに赤LEDを使っている方がいて、いかにも 「戦闘モード」っぽい雰囲気だったので、コレならイイかなと。タミグラの電飾は、 ストリートチャレンジですと08年度から前後2灯ずつ以上が指定、さらに09年度からは タミヤ製ライトユニット(コレが重い)と最低4灯以上のタミヤ製LEDの使用が義務付け になっていますが、今回はあくまで任意なので社外品で比較的軽量に仕上げています。

塗装は例によって、エンジンクリアーを下地に蛍光ピンクを軽く吹いて写真やビデオに映える発色を施した メタリックレッド仕上げで「いまどきのフェラーリF1風味」としています。写真や遠目ではメタリックに 見えないと思いますが、実車がそうであるように、このさりげなさがイイのです(と勝手に思ってる)。
インプレッサ'07のリヤは、ブレーキランプのLED1個分が5mm径ですが、あとはみな3mm径なので 5mmを無理やり使おうとするとリーマーで穴を広げる必要があります。

そもそも、電飾を考える余裕が生まれたのは、インプレッサ'07に 軽量ボディの設定があったおかげです。ノーマルより2割(約30g)軽くなる分を電飾に回すのは イイかな、と。実際には180g程度と、ノーマルより30g程度重くなりましたが、まぁいいです。


電飾の電源は、100円ショップで手に入る3Vリチウム電池。LEDをすべて抵抗なしで点灯できるので配線も簡単で軽量に仕上がります。
ちょっとしたことですがやはりボディ外側に電飾用スイッチがあると便利です。 こういうのはホームセンター等の電気部品コーナーで2個150円とかで手に入ります。配線用の電線もそうです。







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