(posted on Feb 16, 2006)


KYOSHYO OMOTESANDO
開店記念レポート


「SUPER AGURI F1」の事務所がある青山のすぐ隣、
原宿・表参道の「表参道ヒルズ」に誕生した、京商の直営ショップを
オープン初日に突撃取材してきました!! ビデオはこちら


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2006年2月11日、いよいよ「表参道ヒルズ」がグランドオープンしました!!
得意客には事前に内覧会をやっていたので、初日にありがちな大混雑もなく (それでも開店直前は地下鉄出口付近まで列が延びたようですが)、 昼過ぎ頃に到着した筆者は20mくらい並んだだけであまり待たずに入れました。 さすがに午後はオバちゃん大出動があったらしく、筆者が帰途に着いた 午後3時前には100m以上の待ち列が発生してましたけど・・・。
この表参道ヒルズ、ご存知ない方のためにご紹介しておくと、あの「六本木ヒルズ」 と同じ「森ビル」が主体となって同潤会青山アパートを再開発したものです。 「原宿の同潤会青山アパート」といえば、建築デザインに携わる方で知らない人はあり得ないくらい有名で、 昭和の建築デザインの金字塔的な存在だったわけですが、その精神を後世に残そうと、このように、 その一部がそっくり再現される形で建て替えられています(窓枠などは当時のモノですが躯体は新品です)。 中には旧アパートと同様に、ブティックなどが入っています。

ちなみに、手前の水色のガラス張り建物は渋谷区の誇る「公衆便所」です。こんな場所に堂々と「便所」なんて表示を掲げる 渋谷区役所って何なんだろう・・・。
ちょっと脱線ですが、地下鉄を降りてすぐ目に付いたのがこの垂れ幕。地下鉄出口でも お姉さんがSUPER AGURIのトークイベントがあるということで配りモノをしていました。 午後3時スタートとのこと。全然知らなかったのでちょっと得した気分でひとまず表参道ヒルズへ。
そのトークショーの模様はご覧のとおり。わずか15分程度のものでしたが、表参道ヒルズのオープンにぶつけて SAF1の地元での旗揚げ儀式をするというのはなかなかニクい演出でした。ざっと200人くらいが集まっていたように思います。
SAF1実現の背景は未発表の部分も多く、不勉強もあってよく分かりませんが、 プロストの2の舞だけは避けて欲しいし、きっと亜久利代表もそう願っておられるでしょう。 ワークス一辺倒の現代F1にあって、実質はともあれ、立場としてはプライベーターなわけで、 いろいろ大変だと思いますが、ぜひ頑張って欲しいと願ってますよ〜! 日本の売上高トップ10の大企業(除く自動車)が寄ってたかってスポンサードすりゃぁ、フェラーリの2倍くらいの軍資金だって 集まりそうな気がするんですけど・・・。ダメ?
さて、表参道ヒルズ(本館)の内部はご覧のとおり。中庭があったとはいえ、もともとアパートの敷地ですから そんなに大きくはありません。しかも、青山・原宿という場所柄、ブティックばっかりです(笑)。飲食店は最上階がメインで、 京商のショップもある地下3Fに新生銀行とデロンギがジョイントしているカフェがある程度。しかも内容の割に妙に高い。 高級路線はいいんですが、スタバやタリーズといった一般的なチェーン店がないのはちょっと調子が狂います。 ショバ代の問題か、飲食というか「休憩場所」の確保が弱いなぁという印象。自販機コーナーなんてヤボなものがないのは正解ですが。

ちなみに、カメラが立っているこのフロアが地下3F(最下層)。階段左側にデロンギのカフェがあり、右側通路の奥、ちょうど この写真で階段の真裏くらいの場所に、我らがKYOSHYO OMOTESANDOがあります。
階段の下の空間は待ち合いスペース。飲食をするような雰囲気ではありません。 もちろん、ミニッツのメンテなんてココでやっちゃ、ダメですよきっと!!(笑) お店に苦情が来そうです。
お店の中はこんな按配です。写真に撮れていない入り口周辺(写真左側の緑色の衝立の先)はミニカーと大型RC(空・水ほか)の展示スペースです。 手元のテーブルは1/64トレーラーRCなどの体験走行スペースです。速度が遅いからでしょうか、 案外、女性客が面白がって積極的に触っているのが目につきました。ミニッツのレンタカーは、 店を見渡していた親がコースを見つけて子供を引っ張ってくるケースが目につきました (子供の目線だと棚に遮られて気付きにくいようです)。

商品陳列スペースの奥半分(写真のエリア)は、完全にミニッツ関連で埋め尽くされています。場所柄、 行きずりの一見客が多いので、オーバーランドやモンスター系のほうがウケが良いようです。販売は定価 (ポイントバック制度あり)ですが、新製品は確実に入荷するはずですし、 一般のお店で品切れを起こしている商品が在庫されているケースも多そうなので、 首都圏のミニッツファンには、ボディやパーツ調達の「穴場」としても利用できそうですね。
さていよいよ店舗の最も奥まった部分にあるバー&ミニッツサーキットの紹介です。 走行はすべて予約制で、15分を1クールとして入れ替えるため、「バンド独占」は不可。 入れ替えに1分程度かかるので実走行時間は13分程度です。メンテナンスとかセッティングをやってる 余地はありません。基本的に、家で決め打ちした車両を持ち込むか、 レンタカーで楽しむのが作法、と言えそうです。

そもそも750以上のバッテリーを付けてれば、 3クールくらい走れちゃいますから、充電器はおろか、交換用バッテリーすら不要、という感じです。 店内には椅子もありませんし、何時間も立ちっ放しで店内に居座る、というのは ハナから想定していないと思われます。そういう意味でも、充放電器やら替えバッテリー、スペアパーツを わんさか持ち込んでどうのこうのする場所ではないでしょう。

気になる料金ですが、15分を1クールとして、車両持ち込みの場合は300円、レンタカーは500円です。 ただし、06年2月いっぱいは100円引きで持ち込み200円、レンタカー400円となっているそうですので この機会に奮ってトライしてみてはいかがでしょうか。
受付のPC画面上に予約状況がリアルタイムで表示されています。 通常は1番上の行が現在の利用状況表示で、2段目以降が「予約」の表示です。 同時走行は6名分の枠があります。

受付は、バーの一番手前(陳列スペースとの境目)になります。エントリーカードが置いてありますので、 「走行希望時刻」と「ハンドルネーム」を記入します。ハンドルネーム? そうなんです、予約画面上に 走行する人の本名を出すと支障があるので、「仮名」を記入するんです。

バーカウンターを反対側から見るとこんな状態です。 メニューはドリンク類(各種瓶ビールおよびソフトドリンク)が中心で、 食べ物はイタリア式のプレッツェル(グリッシーニ)とチョコレートだけですので、 ココで腹を満たすことはできないと考えておきましょう。ただ、コーヒーはエスプレッソメーカーの一杯出しで、 甘味として単品メニューにはないビスコッティ(イタリア風クッキー)が添えられたりとか、ビールは ちょっとコダわりの銘柄とか、それなりにヒネリがあるのはウレしいです。
ミニッツサーキットはバーの正面に位置しています。店舗の最も奥まった場所です。「隠れ家風」で 面白いと思います。操縦ブースの通路は人がすれ違うのにギリギリの幅で、 太っている方にはちょっとツラいかも、という感じです。まぁよくこの狭いスペースに詰め込んだもんだ、と 感心してしまうくらい、ギリギリに設計されています。まさに「ミニッツ精神あふれる店舗設計」という感じです。

照明は自動的に明るさが変化し、走行時間が終了する頃にうまく消灯して、目立たずに入れ替えできるようになっています。 照明の関係でコースが紫色になっていますが、実際にはタミヤ世界戦で使われているのと同じようなグレーのパンチカーペット が敷かれています。ブルーのフェンスはゴム製で、クラッシュのダメージが軽減されて良い感じです。
このコース、モーターデチューンされた標準のレンタカーで5秒台、ノーマルモーターで4秒台、 optのEXSPEEDモーターで3秒台で周回する、非常に短いミッキーマウスサーキットなんですが、 水平な場所が操縦ブース手前にしかなく、あとはすべて傾斜が付いているので、 走行速度やシャシーによってクルマの動きが大きく変わり、意外に難しくて飽きません。 ある程度のペースを維持できないと、「重力」が悪さをして、直進すらおぼつかないんです。

初心者の方には、特に写真手前のバンク部分が難所になるでしょう。 ある程度の速度を維持して縦Gで車両をコースに押し付けるようにして走らないと、 走行しながら重力でズルズルと進路が変わってしまいます。 速度を乗せて一気に抜けられるようになると、リズミカルに楽しく走れるようになりますよ。 個人的には、バンクを抜けた後の坂を上がって左ヘアピンに切り返していくセクションが好きです。 クルマが最も安定して走るセクションだからでしょうか。
バーカウンターのさらに奥の部分、上の写真で人が立っている裏側のところに、このような 持ち込み車両のメンテナンス&待機スペースがあります。・・・が、実際には持ち込みで走らせている人は 皆無、という感じです(これから増えるのかもですが)。座る場所がない、コートを預ける場所もない、 15分ごとに次の人に明け渡さなきゃいけない、となると、 このスペースで充電とかメンテは考えられないです。カバンからプロポとクルマを引っ張り出して一息ついて店員さんとお喋りするくらいで 15分なんてあっという間に過ぎてしまいますし、テーブル上に上着やカバンやドリンクなんぞを乗せるとミニッツを置く場所自体がなくなってしまう状態に(笑)。

結局、今のところはこのスペースは「バーカウンターの補助テーブル」として使われることが多いようです。 先述のとおり、「休憩できる店」がほとんどないので、 案外、ここで瓶ビールやらコーヒーを注文するお客がいるようです。
コースがちょうどくびれている場所に、ARCシステムのラップ表示用モニターが置いてあります。 「え、ラップ計るんですか?」「そのうちレースも考えてます」だそうです。どういった方法でやるかは今後の課題でしょうけど・・・。

六本木ヒルズや丸ビルの状況をみても、オープン後しばらく(半年〜1,2年?)は見物客で賑わうでしょうから、すぐに イベントをやるのはなかなか難しいとは思いますが、焦ることもないでしょうし、 いろいろ工夫して「大人向けの企画」を提供して頂けたらなぁと気長に期待してま〜す!

ちなみに車両持ち込みの場合は、筆者の感じとしては、モーターに関係なくタイヤは 前・30〜40度スリック(お好みで)、後・20度ラジアルと通常より若干アンダー気味のバランスにして、 ピニオンはノーマルで7〜8T(上げ気味)、EXSPEEDで6〜7T、が いいかな、という感じですのでご参考まで。要するにオーバーパワー気味なんでアンダー気味のタイヤセットで帳尻を合わせようというわけです。 タイヤについては、お店に常駐している開発の方とも意見交換しましたが、 結論としては同じあたりに収斂しちゃうようです。なお10度まで設定がある「MTラジアル」については、 「カーペットが傷むので禁止」だそうです。通常のラジアルを使いましょう。


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