ふぇら〜り伊藤コラム

当コラムは、RCT代表であるふぇら〜り伊藤によるざっくばらんな随筆です。
「賛否両論が起きて当然」「ぜんぜんRCと関係なさそうに見える」話題をあえて積極的に取り上げます。
お気に召さない方は、お願いですから読まないでください。気分を害されるのは本意ではありません。
お読みくださった方が、RCだけでは得られない何かを、このコラムから見い出してくだされば本望です。
なお、当コラムに関するご意見はこちらよりお願いします。
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タミヤ秋の耐久'06に参加して
  2006/11/6 (月) 23:46:33 - - No.1162788478
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昨日、タミヤ世界戦のエキジビジョンレース出場選考会を兼ねた
タミヤ耐久選手権に参加してきました。会場は静岡・掛川の2ヶ所でしたが
今回は東京から近い静岡でのエントリーでした。

今回の参戦はRCTとしては初めてでしたが、
クルマの用意やレース運営に関しては、バッテリーの一部を拠出した以外は
ほとんど関与せずに他メンバーに任せていたので、運転も1回のみに控えて
あまり出しゃばったコトはしないように努めていました。
作業っぷりは信頼できる仲間ばかりなので、トラブルを起こすことはないと
信じていましたし、3700パックで18分ごとに5スティントに切る作戦も
無難なピット作業で完璧にこなし、スケジュール通り走り切ることができたのは
ひとままず成功でした。
成績としての結果はダメでしたが、現時点での持てる力はすべて出し切れたと
思いますので、レース内容にはみんな満足しているのではないかと思います。

自分のスティントは、何とか1ラップでも返してやろうと「これでもか〜」と激走を
重ねたのですが、ちょうどスティントも後半に差し掛かったころ、
ちょっとインを狙いすぎ、サウスコーナーのシケイン内側の板に正面衝突→板の中に
ハマってタイムロス。ちょうどピットの目の前だったので7〜8秒くらいのロスで
済みましたが、せっかく稼いだタイムが全部台無しになったのが心残りです。

レースを振り返って残念だったのは、
クルマのセッティングも含めて、自分たちの走りが
いまひとつ低いレベルでまとまってしまっていたことでした。
RCTチームは90分を310周で終えたのですが、1〜3組までのリザルトを見ると、
決勝大会への進出は押しなべて「320周」がボーダーラインでした。組によっては
318周でトップゴールした組もありましたが、310周という私達の周回数では
どっちみちまったく届きません。

88分(4回のピット作業時間を除く)を320周すると、アベレージは16秒5。310周だと
17秒032。比較的大きなレースアクシデントでトータル30秒程度のロスを喫して
いましたが、それを加味してもトップグループとはアベレージラップが
0.3〜0.4秒程度遅かったと。
まさにこの「1周コンマ3秒の遅れ」の蓄積が「10周差」なわけで、
ここに、今回の反省と次回へのヒントが集約されているように感じました。

では、どこでラップタイムに差が出ていたのか?

こういう時、ありがちなのは、「クルマが遅かった」という安易な結論付けですが、
今回はとてもそのようには思えません。
自分が見る限り、ストレートスピードで明らかに自分たちより速いクルマ、というのは
ありませんでした。コントロールモーターですからある意味当然です。
バッテリーも、速いチームはみな3700で来ていますし、5スティント作戦を採り、
それを着実に実行していたので、ピットワークでも差は出にくかったです。
走行前にバッテリーを暖めておかなかった、という指摘はありましたが、
それをやると、パック後半の落ちが激しくなるので良し悪しです。
(1パックのトータルタイムが問われるので、最初だけ無駄に速くても意味がない)
そんなことをしなくても、少なくとも自分たちよりストレートで遅いクルマは
あっても、速いクルマはいませんでした。これは重要なポイントです。
少なくとも駆動系やパワーソースで負けていたわけではないのです。

となると、月並みな話ですが、差が出たのは「コーナー」でしかないわけです。
実際、抜かれたのは全部コーナーです。
突込みが遅く、インをキープできないので並ばれてしまう。

いかにアクセルを抜かずにインを突いて回り切れるか、という、基本的なことを
どこまで徹底できていたのか。
パワーソースがイコールコンディションなだけに、ラインが膨らんでしまえば
確実にタイムロスしてしまいます。
実際、逆バンクの日本平コーナーでアウトから抜きにかかるといった無駄な走りや、
1コーナー(通常の最終コーナー)突っ込みでアクセルを抜いてしまい、
一気に追いつかれてしまったりという局面がいくつか見られました。
1回につき0.5〜1秒はロスしそうな他車との絡みも散見されました。
そういった、1つ1つのコーナーでの小さな失敗を「まぁいいや」と見逃した結果が、
「10周差」なのです。残念ながら、これが現時点での自チームの実力です。

イコールコンディションの下、クルマにズバ抜けた速さが期待できない以上、
残る勝負はドライバーしかありません。
上位チームはどこも世界戦代表クラスのドライバーを擁して来ているだけに、
周りのクルマに惑わされず、時には順番を譲ってでも取るべきラインを確実に取り、
徹底的にムリ・ムダ・ムラを排除した走りを1周ごとに積み重ねていく「賢さ」を
備えない限り、ワンランク上の結果は望むべくもありません。
それには、メンバー1人1人が改めて厳しく自分の走りを見つめ直さないと
ダメだと感じました。その点で、今回のレース参加はいい勉強になったと思います。
来年また出られるかどうか分かりませんが、今回の経験を生かして、次回はぜひ
一段とレベルアップしたチーム力を披露できたらいいなと思います。

学習指導要領の理想と現実
  2006/10/27 (金) 14:18:25 - - No.1161791756
富山県立高岡南高校の「地理歴史」履修不足問題を端緒として、
高校教育における「地理歴史」の履修状況が教育指導要領とかけ離れた状況に
ある実態が明らかになりつつあります。既に、最初にこのコメントをアップした
10/25深夜の時点で、富山県だけでなく、福島、岩手にも飛び火したのを見て、
全国的な問題として表面化するのも時間の問題と書いていましたが、
やっぱりそうなっています。まさしく「パンドラの箱」を開いちゃった状態です。

ちなみに、この履修不足問題、本来は「地理歴史」として世界史、日本史、地理を
選択して計2科目を履修、というのが「規定」になっているところを
1科目で済ませてしまっていた、というもので、
そのままでは当然、「レギュレーション違反(単位不足)」ということで
卒業できないわけです。で、レギュ違反が「発覚」した学校では慌てて追加授業を
行なうそうな。受験に向けて追い込み体制に入りつつあった生徒諸君には
いい迷惑です。可哀そうに・・・。

最初、このニュースを目にしたときは、あまりに情報が端的だったため、
理解に苦しみました。ただでさえ、自分たちの頃よりも学習指導要領の「改悪」で
履修内容が3割だか減っていたハズなのに、このうえさらに手抜きかよー? と。
だいたい、文系の生徒なら、3科目履修したって良さげなのに、
何で1科目だけなんだよー?と。

ところが、「会津若松市の会津高校のケース」として、
「3年生の理系コースの生徒が「地理歴史」を1科目しか履修しておらず」という
説明があったので、あぁ〜ナルホド、逆か!・・・と合点が行きました。

要するに、実情(ニーズ)と制度がまるっきりズレちゃってる結果の悲劇なんです。
理系の学生が社会科なんて勉強したって、意味ないじゃん!それならもっと
理系の勉強させてヨ!!・・・という生徒の声を汲んで、学校側が協力したと。

さらに言うと、同じことは文系の生徒にも言えて、実は文系と言っても
歴史や地理が受験科目になってるケースがいまの大学入試でどこまであるのか?
「センター試験」の対象内容さえクリアしてれば、あとは英語と国語に注力すれば
受かっちゃうような大学も多いのではないかと。そうすると結局、文系の生徒も
「地理歴史なんて要らんやん」となってるのではないかと。
(さすがに最難関クラスはダメでしょうけど)
かつてのバブル期に横バイで推移していた大学進学率が平成大不景気でH15年には
41%までハネ上がるなか、「進学指導」が高校にとって最大のテーマであることは
疑いなく、そのためには学校側も相当の便宜を図っていたのではないでしょうか。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/gijiroku/001/03090201/003/00
2.pdf

既に私が高校生だった25年前から、いやもっと前からだと思いますが、
自分の進学に無関係な授業や「この先生じゃダメだ」と見切らざる得ないクラスが
あれば、生徒は内職しまくっちゃって、思いっきり授業は空洞化してましたよね。
高校時代は3年しかなく、ダメな先生につき合ってるだけ時間の浪費なんで、
授業を受ける先生を自分で選べないことに強い憤りを感じていましたね、自分は。

そういった生徒の気持ちが行きつくところは、「授業ボイコット」とか「内職」
とかになっちゃうわけで、そこまでされるくらいなら、先生のほうだって
「自分の判断で勝手に勉強して」と放り投げたほうが、お互いに満足度高いわけで。
「合理的な選択」の結果、今の実情があるのではないかと察します。
それで良いか悪いかは議論の余地がありますが、勉強するのは生徒ですからー!
勉強しない人から何言われようとカンケーないじゃん!うるせーよ、ってことでしょ。
むしろ現実的な対応を受け入れた先生方の英断に私は驚きましたよ。
そこまで追い詰められてたのかなぁ〜、って。私が高校生の頃なら、あり得なかった
事態ですからね。現実に即して虚偽の報告をしてまでカリキュラム変えるなんて。
もはやそこまで行っちゃってる時代に、
「お上」が何をどう対応しようと、実情にマッチしなければ、
生徒は即座に行動を起こして実情に即した対応をするでしょうよ。
マスコミが騒ぐ問題じゃないです。早く静かにさせたほうがいい。

この問題が東北地方に端を発しているのが象徴的です。
そもそも、都会の進学校では、こんな問題は出ないのかも知れません。
都会の進学校では、学習指導要領の内容は2年生までに終わらせるよう、
すさまじいペースで授業を展開するからです。3年生になったら受験勉強に集中
できるよう、さっさと「規定」をクリアしてしまおう、というわけです。
地方でも、進学校の私立なら同じことですから問題になり得ません。
生徒のレベルが低くて圧縮授業が成立出来ないようなところなら問題が出そうですが。

もちろんこうした圧縮授業は生徒には大きな負担です。しかし、生徒だって
「進学校」に行くからには最初から覚悟して来ますし(そもそも厳しい受験をくぐった
「選ばれた人」が来てる)、それでもついて来られない人は退学しますし。

都会では「受け皿」がいくらでもあるから可能なのです。
しかし、そんな扱いは地方の学校ではあり得ません。
高校で「退学」なんてしようものなら、町を歩くこともできなくなりそうな大事、と
いうのが「田舎の高校生」の置かれている状況なのです。少なくとも私が高校生だった
25年くらい前の時代はそうでした。今でもその本質が変わっているとは思えません。
親の経済力に乏しく、大学進学はストレートが大前提、浪人なんてしようものなら
親不幸者のそしりを免れない、という。

農業補助金のカットや公共事業の縮小で地方経済は大打撃を受けています。
特に東北はひどい。だからこそ、県立高校の名門が力を保ち、そこから有名大学に
羽ばたこうと日夜勉強に明け暮れている生徒が多いのだろうと察します。
そういう状況にある生徒に対して、「レギュ違反だから今から70コマ追加授業!」
というのは、まさに生徒たちの将来に取り返しのつかない甚大なハンデを課すもので、
生徒達にとっては本当に「余計なお世話」だと思います。もっとも、みんな内職に専念
して授業なんて全然無視、なんでしょうけど・・・。形式だけ取り繕う授業なんて、
いったい、誰のため? こんな不毛な問題を「発掘」したバカは一体誰なんだー!?

都会のような進学塾が少なく、あっても親に経済力があるとは限らない環境の中で、
都会の専門的な塾に通っている浪人生などに対抗して「良い大学」に進学していく
ために、生徒もそうですが学校側だって必死でお膳立てに取り組んでいるわけ
ですよね、地方では。いまどき県立の高校学校なんて、進学実績が上がらなければ
生徒の質が下がる悪循環に陥ってしまいます。小子化なんで、行く末には「廃校」の
2文字もチラツクご時世です。だからこそ、例えば先の会津高校のような
「地元の名門校」と目されているような学校が、こぞって「指導要領違反」に
手を染めてしまっていたわけです。生徒が幸せになる良い結果を出すための
「違反」なら喜んで濡れ衣を着てやるよ! と先生方がハラをくくってたかどうかは
知りませんが、このような「判断」に至った先生方の本音はそんな感じではないかと。
さすがに、メディアの前ではしおらしく、「判断が甘かった」とか言わざるを得ない
のでしょうが、先生方には、こんなことにめげず、生徒の幸せを第一に、
信念を持って、「実情に即した指導」を続けていただきたいと思います。
かつて競争率が最も厳しかった時代に地方の県立高校でひたすら
つまんない授業を聴かされながら内職に励んでいた世代の人間として、
痛切に願います。

ありがとうマイケル
  2006/10/25 (水) 17:06:54 - - No.1161749641
先週末のF1最終戦ブラジルGPは、終わってみれば
母国ドライバーで来期もフェラーリに残るマッサの優勝、
アロンソ&ルノーのダブルタイトル獲得、
ミシュランのタイトル獲得貢献、という結果で、
ブラジルのファンやアロンソ&ルノーファンには大変嬉しい結果だったことでしょう。
今シーズンのアロンソの走りは驚異的で、2年連続チャンプにふさわしいものだったと
誰もが思っていることでしょう。

誰かが勝てば、誰かが負けるのは勝負事ですから仕方がないのですが、
個人的には、やはりキャリア最後のレースはシューマッハ勝利で終わって欲しかった
ところでした。Q3が始まる時点までは、圧倒的な速さを見せていたシューマッハへの
「逆風」を誰が予想したでしょうか。けれどもレースはやっぱり
「やってみなければ分からない」ものだ、ということが改めて冷徹に示されました。
2レース1エンジン制になり、クルマの信頼性が飛躍的に上がったシーズンの
最後のレースで、あのようなエンジントラブルが出るなんて・・・。
それでも決勝では、すぐに6位まで上がって優勝の可能性が見えていたのに、
タイヤのパンクでドン尻まで後退させられるなんて・・・。

いくらシューマッハでも、いくら1レースだけエンジンが持てば良い
フレッシュエンジン+最終戦という条件だといっても、
さすがに過去のF1の歴史で最後尾から優勝した人なんていないわけで、
キャリア最終戦を飾るにはいささかハンデが重すぎましたよね(苦笑)。
それでも表彰台に上がってくれたら、いい絵になるだろうに・・・と期待してたら、
またぞろ燃圧ダウンだかシフトトラブルだかが出てタイムロスしてましたし。
アレがなかったらバトンを食って3位も夢じゃなかったでしょうに・・・。
(ホンダファン的にはいい迷惑でしょうが)
ホトホト、ツイてない時は徹底的にツキがないものですね。

ただ、今回の「マイケル的レース展開」、
何だか以前にも同じようなレースを見たなぁと思った人も多かったのでは?
そう、エンジンストールで最後尾スタートになってタイヤバーストでリタイヤした
1998年の鈴鹿。
あの時も1コーナーでバーストでした。今回も・・・。
どうしていつも、一番肝心な場面で同じような偶然が巡ってくるのか?
ここまで巡り合わせがデキ過ぎていると、何だか宗教的な思いに駆られてしまいます。
神様が「まだまだだね〜」とダメ出ししたのかも知れないなぁ〜、とかネ。

今回はクルマに目だったダメージもなくピットまで辿りつけただけでも
本当にラッキーでした。おかげで、その後のレース展開は非常に
エキサイティングになりましたよね! プロスポーツとしては最高に面白い展開
だったかも知れません。フェラーリ関係者にしてみれば、
「なんでここまで面倒な展開になっちゃったんだ?」と頭を抱えていたでしょう
けど・・・。

ともあれ、2006年シーズンとともに「MSの時代」が遂に終わりました。
F1界のみならず、プロスポーツ界にとっても大きなものを失うことになり、
大変惜しいですが、仕方ありません。フェラーリで10年も走ったなんて、
それだけでもトンでもない「偉業」ですけど、パトレーゼの最多出場記録以外、
ほとんどの記録を塗り替えての引退、というのは疑いなく稀有な業績であり、
ただただ「すごい」というしかありません。
その時代をリアルタイムに共有できた私達は実に幸せだと思います。

時に物議も醸した「常に全力投球」という彼の仕事のスタイルや、仕事仲間への
驚くほどの気配りに、TVや活字を通じてもう触れられなくなるのかと思うと、
ちょっと寂しいですね。もっとも、亡くなったわけじゃないんで、これからも
フェラーリのチーム運営に関わっていくような観測も流れていますから、
彼のスピリットはこれからもF1の中で違った形で生き続けていくんでしょうね。
「伝説」じゃなくて「実存」として、これからもますます
F1界やプロスポーツ界に貢献していって欲しいです。
とりあえず、現役生活お疲れさまでした。

              * * *

ところで、このコラムをご覧の方のなかには、
マイケル引退で来期以降のワタクシはど〜するんだろう? なんてなご心配を
されている向きもおありかも知れませんが、もともと無関係なんで全然影響なし!です

以前から「What's RCT?」にて述べているとおり、自分が社会人になってRC活動を
再開するにあたって、パーソナルカラーとして、
RCレースボディとしては人気のなかった「赤」を選び、分かりやすいモチーフと
して「フェラーリ」を選んだ、というだけのことであって、特定の人物の好き嫌いには
もともと無関係だったのです。確かにシューマッハ時代のフェラーリは輝いていたし、
自分も大いに感銘し、学ぶところがありましたけれど、それは「後からついて来た」
ボーナスみたいな話でした。自分自身は1992年からずっとフェラーリカラー
でしたからね。当時も強豪でしたけど、チーム運営自体は混乱し悩ましい時代でした。

むしろ目下の悩みのタネは、来期からフェラーリのメインスポンサーが変わるとか
いう話ですよね。早くカラーリング発表して欲しいです。
ボディ新調しなくっちゃ・・・メンドウだな〜(苦笑)。

凱旋門賞まであと5日でディープが一番人気に!
  2006/9/27 (水) 19:10:19 - - No.1159351820
いまやRCカーのネーミングにまで影響を及ぼしている牡4歳馬、ディープインパクト。
いよいよ競馬の本場・欧州で世界No.1サラブレッドを決定する「凱旋門賞」
(10/1開催)まであと5日を残して、イギリスのブックメーカー、ウィリアムヒル社の
オッズで「ハリケーンラン」と並ぶ3.5倍で1番人気に浮上したとか。

凱旋門賞では、過去85年間ずっと、欧州調教馬しか勝っていないのだそうですが、
その歴史を、アラブを差し置いて日本産の馬が、しかも日本のジョッキー(=武豊)の
手で打ち破ることがあるとすれば、日本の競馬界のみならず、世界の競馬界においても
エポックメイキングな出来事になるはずです。
ワタクシは別に馬券を買ったりはしませんけど、楽しみですね〜。
果たして、ディープ&武豊コンビは「世界」を制することができるのかー?!

「最後の有人戦闘機」F-35
  2006/9/21 (木) 23:17:32 - - No.1158848252
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タミヤHPを見ると、今日付けで「ブルーエンジェルスのDVD」なるものが
紹介されていました。まぁ自分も「コンバット世代」のシッポのあたりに位置するので
もともと昔から興味あったし、社会人になってからも仕事の関係で90年代半ば頃までは
アメリカの防衛産業をウォッチしていたんですけど、ここ10年、ほとんど
離れていたので、自分のなかではまだF-22が初飛行したあたりで時間が止まってたり
してたんですよね・・・。

そう思って、誘導されたタミヤショップのページをみたら、
http://tamiyashop.jp/shop/default.php?cPath=21_102
ブルーエンジェルスも面白そうなんですが、それよりも目を引いたのが

 「DVD 世界最強兵器開発!チャイナレイク&VX-9の全て(WAC-D567) 」

というヤツ。んん〜、まさに最新鋭ウェポン情報テンコ盛り!っぽいですものね。
F-22はもちろんのこと、F-35まで・・・ナニ、F-35? 何じゃそりゃ??
・・・と思ってすかさずググると、いろいろ出てきました。
おすすめのページはこちら↓
http://www.f5.dion.ne.jp/~mirage/hypams06/jsf.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/F-35_(%E6%88%A6%E9%97%98%E6%A9%9F)

90年代から、「JSF(Joint Strike Fighter)」という呼称で米英共同開発してきた
(といっても垂直上昇用ファン以外はほとんど米国製だけど)
ヤツですが、いつまでたっても「話」ばかりだったので、どーなってるのかな〜、と
思ってたら、もう初飛行まで済んで2008年にはいよいよ納入開始だとか。
愛称も、06年7月7日のお披露目会で「ライトニングII」と正式に命名されたそうで。

冷戦時代の旧ソ連でライバルVTOL戦闘機のために開発された偏向ノズルの技術を
導入して作られたP&W F135エンジンの話とか、垂直離着陸時のエンジン排気による
滑走路・甲板やクルーのダメージを避けるためにシャフト駆動の垂直上昇専用ファンで
上昇推力の65%を負担する設計になってるとか、
資料を熟読していくとキリがないほどのウンチクが山積ですが、
そんな話にはまったく興味のない方も、ぜひこちらのビデオは見ると面白いかも。
(ジェーン年鑑のサイトで提供されている開発元の広報用ビデオらしい)
http://www.janes.com:8080/ramgen/janescom/jsf_x_35b.rm(要RealPlayer)

それにしても「時代」を感じてしまうのは、
このF-35が「最後の有人戦闘機」と目されている、という話。

その昔、ロッキードF-104スターファイターがそう呼ばれましたが、
まぁ、まだプロペラ機がフツーに飛んでた時代に「あんな形」を突然見ちゃったら
そりゃぁ、ビックリするでしょうし、Gスーツがないと血が偏って失神しちゃうから
操縦できないなんて、今でこそ当たり前ですが当時は想像もできなかったわけで。

自動車のF1でも90年代あたりからは、横Gや減速Gが最大4〜5Gになるとかいう時代に
なってきて、ろっ骨が疲労骨折で折れちゃうとか、首が外に持ってかれちゃうとか
ブレーキングで目玉が飛び出そうになるとか、コーナリング中に血が偏っちゃうとか、
いろいろ健康面での問題が出てきているわけですが、
いまの航空技術では、30〜40Gなんていう、とてつもない横Gを発しながら曲がれる
機体が作れるそうな。ただ、そこに人間を乗せちゃうと、「生きて帰れない」ので、
空戦性能が「人間という荷物の物理的限界」で制約されているんだと。
つまり現代の戦闘機は、極論すると、空戦性能の優劣は、機体性能じゃなく
「パイロットの体力」で決まってしまってるわけです。
ヘンな話、ついうっかり操縦幹をラフに操作して、突然の横Gで失神・墜落とか。
敵と戦う前に、まず自分の道具をちゃんと御せてないとダメってか・・・。

まぁそんな話自体はF-4ファントムの頃からありましたが、遠隔操作の技術が進歩して、
「遠隔操作で空戦」が現実的になってきたので、もはや人を乗せてたら圧倒的に不利で
軍事用航空機の将来は、必然的に「無人化」に進むんだと。全部じゃないですが。
無人なら、捕虜になるリスクも回避できるので政治家にとっても都合がいいから、
予算さえリーズナブルなら(実はコレが問題)誰も文句言わないようです。

・・・しかし、無人の航空機とミサイルが地上戦の「露払い」をする軍事行動って、
あまりにも一方的過ぎて、もはや「戦争」とは呼びにくいような気がするのは
私だけでしょうか・・・。
あまりにも力の差がありすぎて「戦い」になりませんよね・・・。
確かに大量破壊兵器ではないけれど、「圧倒的に一方的な攻撃」という意味では
大量破壊兵器以上に非人道的な気がするんですけど・・・。すごい矛盾・・・。
そもそも軍事行動に人道性なんてあるわけないと割り切れればいいんですけど・・・。
それならそれで、捕虜虐待も大量殺戮も何でもアリになっちゃいますが・・・。

21世紀に入ったというのに、まだ民衆が軍部と王様を担いで「革命」なんて起こしてる
タイという「奥ゆかしい国」を見ちゃったばかりなので、
「無人兵器」の現状をみて、とてつもない時代感覚のギャップを感じてしまいました。

写真提供:Lockeed Martin社
http://www.lockheedmartin.com/wms/findPage.do?
dsp=fec&ci=15965&rsbci=11173&fti=0&ti=0&sc=400

佐藤琢磨選手のF3時代のDVDを観た!
  2006/9/14 (木) 20:56:20 - - No.1158174043
(添付1) 1158174043.1.01
実はいま、ちょっと仕事が立て込んでいるのですが、そういう時に限って
「誘惑」があるもので、
最近、ひょんなことでゲットしていた、佐藤琢磨選手のF3時代(2000-01年)の
記録DVDを、昨日今日と2日がかりで観てました。
何しろ2層DVDで120分近くあるもんですから・・・。

琢磨選手については、それこそ何万というモータースポーツファンが
語り出したら明けても暮れても語ってそうなくらい、いろんな感じ方が
あるのだと思いますが、私は、DVDが出るはるか以前から、琢磨選手が
マカオF3とマルボロ・マスターズで共に勝ったという話を聞いて以来ずっと、
その実力を信じていた1人です。何しろ、持てる才能をそんなズバ抜けた「結果」に
結びつけたドライバーって、ほぼ皆無なんですから!
実際、今のF1には、当時イギリスF3で共に戦っていた選手がたくさん上がってきて
いますが、やっぱりその中で琢磨選手の力は抜きん出ていると思います。
昨年のBAR、今年のスーパーアグリはクルマがショボいから成績は全然ダメダメ
ですけど、その中でよくやっていると思います。
亜久里サンにはぜひ頑張ってもらって、来年はぜひコンスタントに8位圏内に
食い込めるチームに躍進してもらいたいですね!
そのためにも鈴鹿ではぜひ初のポイント獲得を!!

それはそれとして、DVDの感想なんですが、
いや〜凄いですねF3ってのは!(苦笑) ほとんどタミグラ状態ですわ(爆)。
実は、F3レースを見るのって初めてなんですが、多分、日本のF3じゃあ、あんな
ガシャガシャぶつかって、ぶつかって、またぶつかって、それでも走る、
クラッシュしたって当たった相手なんて放っておいてすぐさま走り出す、
おいおい、追突のペナルティは?・・・ああ全部「レーシングアクシデント」なのね、
失格受けない限りは出場停止処分なんて考えなくていい世界なのね、みたいな、
ハチャメチャなことは考えられないんじゃないでしょうか。
そのくらい、ガシガシとぶつかり合いながらガチンコ勝負してます。
何しろ、人生かかってますからねみんな。F1行けるか行けないかの。
基本的にF3ってのは1〜2年で卒業するもので、「また来年」ってのはナシですし。
いや〜凄い!

F3マシンって意外に丈夫なのかしら? F1だったら一発でアウトだろ、みたいな
ホイールの当たりっことか、コースアウトとかしても、平気で走ってるし。
琢磨選手も、リヤタイヤがスローパンクチャーした状態で1レース走り切ったり、
赤旗再スタート前に1輪だけタイヤ交換してタイヤ温度のバランスが崩れた状態で
トップ死守したり・・・。とか。そういう経験をいろいろ重ねるから、
F3上がりのドライバーって、昔からF1で強いんだよね〜、と良く言われてましたが、
実際の映像を見て、一段と強く感じた次第です。
その中で、知恵とガッツと強い精神力で逆境をねじ伏せて結果を出し続けた
琢磨選手の頑張りには、ただただ脱帽です。

2001年のマカオGPの映像も面白かったです。
本人のインタビュー映像を交えながらだったので、「駆け引き」についても
とても良く分かりました。
ジョーダンからのF1デビューが決まっていたので、
「マカオで負けたらいい恥さらしだ、やめたほうがいい」と周囲に言われたにも
関わらず、「やると決めていたからやるんだ」とマカオ参戦を決めたのは
いかにも彼らしいし、そういう心意気を持ちながら、裏では冷静な計算を働かせて
夢を実現に持っていく手腕は、自分もいつも大いに見習うべきだと感じています。
M.シューマッハ選手が今年限りでの現役引退を表明したいま、彼に勝るとも劣らぬ
「ファイター」と呼べるF1ドライバーは琢磨選手だけになってしまいました。
ぜひとも彼にはこれからもっともっと良い結果を出して欲しいです。

なお、今回観たDVDは、
 「Takuma Sato The British Formula Three Years
   〜最速へ・佐藤琢磨・英国F3制覇の記録」
というタイトルです。
念のためAmazonのリンクもご紹介しておきます。新品は値引きゼロ!です。
中古も出物が少ないです。琢磨ファンは皆、手元に残しているらしい・・・。
http://www.amazon.co.jp/gp/redirect.html?link_code=ur2&tag=rct-
22&camp=247&creative=1211&location=%2Fexec%2Fobidos%2FASIN%2FB000065BCT

秋田に行ってきました
  2006/9/8 (金) 00:31:47 - - No.1157643107
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(添付2) 1157643107.2.JPG
(添付3) 1157643107.3.JPG
自分が勤めている会社の主催で、8月下旬に
秋田の大曲(おおまがり)花火大会と秋田の名所巡りに行ってきました。
私は、東京生まれの広島育ちなので、これまでに行ったことがある日本の北限は
福島止まり(笑)。実はまだ北海道にも行ったことがありません。
(オーム模型さんに行きたいんですけどー)
というわけで、秋田、というとかな〜りの記録更新になります。

東北については日本人のくせにお恥ずかしながらかなり無知です。
「きりたんぽ?なまはげ?かくのだて?いぶりがっこ? 何じゃそりゃ??」
てなわけで、秋田の強度分化、じゃない郷土文化(特に食文化)の豊かさに
感銘しました。会津若松もなかなかでしたけど、秋田はやっぱり大きいだけに
さらに深いな〜、と。

ところで今回のツアーのハイライトだった「大曲花火大会」というのは、
日本を代表する(というか、事実上の最高峰)花火大会で、今年は実に
75万人の観客を集めたそうです。
http://www.obako.or.jp/kaigisho/01_hanabi/01_hanabi.htm

75万人って、どうやって数えてるかって?
もちろん概算ですけど、桟敷(さじき)席は定員が決まっていて前売り制ですし、
バスツアーとかでも前売りしますから、何台バスが来て、何台電車が走って・・・と
定員を数えれば、だいたい分かるんでしょうね。JR大曲駅でも、駅員さんが
改札でカウンターをしきりにカシャカシャやって人数数えてました・・・。
そうしないと、帰りの電車の乗客数がコントロール不能になって終電にアブれちゃう
客が出てきちゃうので。
(←帰りの大曲駅前の状況はこんな感じ)

花火そのものは、NHKのBS-1で生中継もあったり、DVDも出るそうなので
目にする(した)方も多いと思いますが、とにかく凄い!
日本を代表する全国の花火会社30社、800人の花火師が一同に会し、
昼花火・夜花火合わせて3時間半(夕食休憩入れると5時間近く)のプログラムを
流れるように進めていく様は、それだけでも素晴らしいですが、
イベントの目的が「総理大臣杯を賭けた花火会社の競技会」つまり全日本選手権な
わけで、ということはつまり事実上の「世界王者決定戦」なわけで、
それはそれは、各社ともアイデアのいっぱい詰まった、最高の花火を見せてくれるわけ
です。
しかも、東京の花火大会では危険で打ち上げられない「10号花火(一尺球)」が
バンバンと打ち上げられる。しだれ落ちる残り火が川の水面近くまで落ちてくる。
もちろん音も超特大。桟敷席の床がビリビリと震えます。
それでいながら、位置とタイミングを計算し尽くした打ち上げのおかげで、
ニューヨークの独立記念日の花火みたいに花火が煙で見えなくなるようなダサいことは
一切なく、すべての花火が煙の合間を縫ってクリアに見える。
日本が誇れる花火芸術の粋を見た思いでした。
「花火ってのは、ちゃんとやればこれくらいスゴいんだぞ!」と外国人に知らしめる
にはうってつけの大会かなぁと。もちろん日本人にも自国文化を再発見する
いい素材になるでしょう。だからわずか5年あまりで来場者数が40万人→75万人にも
膨れ上がったのでしょうが・・・。

この花火大会の模様の一部はビデオに収めて来ましたので、用意ができたら
そのうちサワリをご紹介しますね。

そうそう、ついで話ですが、
以前ご紹介した「おばこ娘」の絵がデカデカと描かれていることで有名?な
「JA秋田ライスセンター」もシッカリと見て来ましたよ!(冒頭の写真です)
ツアーの一行も「アレがウワサの建物か〜」としっかりチェックしてたようです
(観点は「娘」ではなくて、仕事サイドの話ですが・・・)

ちなみにこの周辺では、コメ減反の対応として大豆生産への転換を図っている
農家がおり、田んぼのところどころに緑の濃い場所が点在していました。
コレが大豆畑なんですが、「田んぼで大豆」なんて、
自分の実家周辺(も昔は田んぼだらけだった)では考えてもみなかった光景だったので
複雑な心境でした。
実は、大豆も昨年あたりから農産物自由化のあおりで補助金カットの対象になり、
国内生産が一段と難しくなってきているそうです。何しろ国産大豆の販売価格は
北米産の50倍! もするのですから、およそ経済合理性を考えると
生産が成り立ちません。実は「JA秋田ライスセンター」というのは、その経済合理性に
少しでもマッチさせていこうという目的で建設されたもので、中身は
ハイテク満載の高品質精米プラント&定温定湿倉庫なのです。
また大豆への作付け転換を念頭に大豆選別・保管倉庫も併設されています。
まさに「あきたこまち」の品質管理の要を担っている施設だそうで。
農産物自由化時代の「戦艦大和」になりそうなんで大変なんですが・・・。
(それを何とかするお手伝いをしよう、って会社の、さらにそのお手伝いをしよう、
 ってのが我々の仕事のひとつなんですが・・・。)

新潮よ、オマエもか・・・
  2006/9/7 (木) 23:28:36 - - No.1157639316
田中真紀子長女のプライバシー侵害報道に関連して、当コラムに
「いいかげんにしろ文春!」をアップしたのは2004年4月17日のことでしたが、
文春より多少はマトモかと思っていた「週刊新潮」も、
昨今の販売部数減少に耐え切れなかったのでしょうか、
マスコミとして絶対にやってはいけない違法行為に手を染めてしまいました。

各種報道によれば、例の山口県周南市・徳山高専の中谷歩さん殺害事件の犯人として
指名手配中の同級生の男子学生(19)について、
本日7日発売(と言いながら早刷りは昨日から出てるのかな?)の「週刊新潮」に、
実名と顔写真を掲載したと。なんじゃそりゃ〜!!

 「凶悪犯が逃亡しているのに実名も顔写真も公開されないのはおかしい」

というのが編集部のコメントだそうです。
「文春」の時にも似たようなもっともらしいコメントがありましたよねぇ・・・。
行きずりの通行人を殺害したのと、顔見知りの異性を殺害したのとじゃあ、
「凶悪」の意味が全然違うんですけど・・・。
コジつけがましい言い訳なんてするな!
未成年犯罪の報道ルールくらい、守れ!
それがイヤならまずは関連法令改正の運動をするのが先だろう?

「マスコミ」というと、いかにも「公共の器」と日本では考えられがちですが、
とんでもない、単なる企業体の1業種に過ぎません。
レッキとした「私人(法人格の)」です。赤字が続けば倒産=死にます。
日本の法律も含め、およそ世界の近代法では「私的制裁」はご法度です。
マスコミだろうと私人である限り、調子に乗って、
裁判も終わっていない個人の私的制裁に乗り出していいわけがありません。
それを違法行為と言わずして何という?

世の中に良識とルールを周知させる立場のマスコミが、率先してルールを破るなんて、
どこの世界で許される? あり得ません。
こんな会社、即刻、潰してしまえ!
検察も、中谷歩さん事件の犯人を立件する前に、新潮社を立件すべきです。
同時に、編集部の謀略に唆され、「名前と写真」見たさに「週刊新潮」を買った人も、
自らの愚かさを深く恥じるべきです。絶対に買ってはいけない。
全国の図書館は、すべて定期購読を打ち切るべきだ。

こういう問題が起き、叩かれるたびに、マスコミは
「弾圧だー」と声高に叫びがちですが、果たしてそうでしょうか?
重大なルール違反を犯して、反省しないとしたら、ますますおかしくないか?
自らを厳しく律する心のない不良な出版社なんて、あるだけ迷惑です。
自滅のタネを播いたんだから、消えていけばいい。

そもそも、業界団体は何をやっているんだ?
04年の文春事件の反省が全然活きてないじゃないですか。
今夜のTV報道でも、それなりに厳しいコメントは出るとは思いますが、結局は、
来週も「週刊新潮」を買い続ける人がいる限り、問題解決にはならないでしょう。
1誌くらい、不買運動で消える雑誌が出なければ、
このテの雑誌編集者が本気で衿を正すとは思えません。

泡沫サイトの、さらに末端のコラムで何を書こうと、
大出版社には屁の突っ張りにもならないかも知れませんが、
果たして、それでいいのでしょうか?

事件の犯人が早く見つかることも願っていますが、
もう2度と、このような情けない「2次災害」が起きないことを強く願います・・・。

バトンがついに優勝
  2006/8/8 (火) 00:48:49 -   - No.1154965729
F1第13戦ハンガリーGPで、J.バトン&第3期ホンダが初優勝を決めましたね。
ここまで長い道程でしたが、やっとひとつの結果が出て、大変良かったですね。
おめでとうございます! これからももっとF1中継で「君が代」を聞けるよう頑張
れ!!
来年はタミヤからもホンダボディでF104シャシー発売だ!(というのは単なる希望です
けど・・・)

福井総裁の受難
  2006/6/17 (土) 04:35:15 -   - No.1150486515
今週は、村上ファンド(村上F)問題「第2波」が来るだろうとは思っていましたが、
まさかその標的が福井俊彦・日銀総裁になろうとは誰が考えたでしょうか。
「超サプライズ」なこの騒動、しかし実際のところ、マーケットからは
「アホか政治家は」と相手にされませんでした。
総動が勃発した初日こそ、相場の乱高下を招きましたが、2日目からは既に
「福井さん辞める必要なし」と判断されてしまい、相場は落ち着いてしまいました。
村上Fネタは思うことが多過ぎてあまり触れたくないですが、世の中の反応、
特にマスコミや政治家の論調があまりにバカげているので、
異論を提起しておこうと思います。

福井総裁の当初の会見コメントによれば、村上Fに出資したのは、1999年の秋と
いいます。これは村上容疑者が通産省(当時)を退職し、ファンド設立準備を進めて
いた時期です。村上容疑者は当時から非常に精力的で、・・と言えば聞こえはいい
ですが悪く言えば所構わず・・・いろんな人や企業に日参して金融界への「面通し」
とファンド資金集めに奔走していたようです。実は当時、彼は私達の会社にもやって
来ました。当時は日本でプライベートエクイティやベンチャー投資が本格化する以前の
時代で、ウチの会社もまだ資金調達力に乏しく、本当にちっぽけな独立系ベンチャー
キャピタルでした。そんなところにまで飛び込んで来たわけです。今から考えると、
たぶん当時親しかったオリックスからの紹介だったのかなと思いますけど。私自身は
当時、彼と直接会ったわけではありませんが、随分と立派な志を語っていたようです。
「考えは立派だけど、通産官僚上がりの「お役人」がどこまでやり切れるのかな〜」と
いうのが当時の印象だった、と村上Fが有名になった後で聞いた覚えがあります。
(先週発売の「東洋経済」によれば、当初集まった資金は38億円。ファンド運営会社の
母体組織は、ベンチャー支援に熱心なオリックス宮内会長のお膳立てで同社が保有して
いた休眠会社を活用することで用意されたとか)

ただ、村上容疑者がファンド設立を発起した1998〜99年という時代背景を考えると、
確かに、彼が当時標榜していた「日本の企業カルチャーを変える」というのは、
間違いなく社会的ニーズに合致していましたし、「正論」だったわけです。相次ぐ
金融機関の破綻や景気悪化の末期的症状を見るにつけ、「日本は変わらなければ
ならない」と誰もが思っていたわけで、そこに、これまであまりにも軽視され過ぎて
いた「株主」の地位向上と、国際的に見てもあまりにもお粗末過ぎる日本企業の利益率
の低さに対してプレッシャーをかける、という意味で、村上Fが設立当初に標榜した
趣旨は間違ってなかったし、経済人の琴線にもビビッドに響いたわけです。
当時、富士通総研の理事という、日本経済のあり方を考える民間人という立場だった
福井総裁が「設立当初の趣旨に賛同して応援の意味で仲間といっしょに1人1000万円
ずつ出した」というのも、金額の多い少ないの是非はともかくとして、気持ちとしては
非常に理解できます。というか、当時の社会情勢を鑑みたとき、愛国心あるマトモな
経済人であれば、こうした心情が理解できないほうがおかしいと思います。
とにかく当時は、日本全体が絶望感と閉塞感に満ち溢れていたわけですから。
そのなかで、企業の再生なくして日本経済の復活はあり得ない、というのは、
至極まっとうな考え方だったわけで。「世直し」に名乗りを上げた気鋭の若手を応援
するのは当たり前じゃないかと。当時はまだベンチャー投資の環境が未整備でしたか
ら、投資対象が「企業再生」に向いていったのも至極当然な成り行きでした。

村上Fの過ちは、当初の崇高な魂を悪魔に売って、単なる株買占め→発行会社への高値
買い取り要求をするだけのいわゆる「グリーンメーラー」と呼ばれる金融界で最も
忌み嫌われる「株転がし屋」に変質してしまったことにあります。これは2001〜02年頃
の「東京スタイル」のTOBが上手く行かず(8%程度しか買えなかった)、投資利益が
ほとんど上がらなかったことを受けて、ファンド出資者から「哲学にコダわっていた
ら儲かるわけがない。ファンドは利益をあげてナンボのものだろう?」というような
ことを言われたのがきっかけになった、と報じられています。つまりニッポン放送や
TBS株を買い始めた2003年頃からです。

実はこの事実、先の福井総裁問題にもつながる重要な点なのですが、2001〜03年頃まで
の村上Fは、投資哲学(=理想論)が先走り、「資産運用」としては稚拙で、
「あまり(ほとんど)儲かっていなかった」のが真相のようなのです。この間、
資産規模が増えたのは、あくまで「東京スタイル」などで名前が売れ、新規資金が
流入したからであって、投資成果(利益)で資産規模が増えたわけではなかったと。

つまり、福井総裁を追及する民主党や一部マスコミの議論はとんだ的外れなわけです。
確かに、2005年に関しては、村上Fは55%の投資成果を上げているそうなので、1000万
出していれば単純にいえば550万儲かったわけで、「年によっては数百万の利益も出て
いることがあった」という説明はそのとおり。でも、逆に言えば、マトモに儲かった
のは05年と06年だけ。しかも、2005年という年は、投資パフォーマンスの基準となる
インデックス(日経平均)自体が40%も値上がりした「異常な年」だったことを
忘れてはいけません。05年に株を投資した人は、単純に日経平均
(インデックスファンド等)に投資して、「何もしないで寝て待ってた」だけでも
40%儲かったわけです。いくら「株で儲けた」とか言っても、それが年率35%とか
20%とかだったら、「何もしなかったほうがむしろ良かった=運用者としては
無能じゃん」と判断された年だったわけです。村上Fが市場に対して獲得した
超過収益は、55%−40%、つまり15%しかありませんでした。株買占めとか株主総会
での株主提案とかいった派手なパフォーマンスをやった割には、それによる超過収益は
知れたものだった、という評価こそ、「金融のプロ」からみた妥当な評価なわけです。

期中の「投資環境」を無視して「利益の絶対額」だけをウンヌンするのは投資成果の
評価方法としては歪んでいるのに、民主党にはそういう認識もない。ただ単に福井
総裁をヤリ玉にあげて、金融システムや政治の混乱を招いているだけ。おかげで
重要法案の多くも会期切れで先送りとなってしまいました。国益を損ねているとか
社会を混乱させている責任とかいったことを全然考えず、ただ鬼の首を取ったように
「弱い者イジメ」に熱心な今の小沢民主党は、かつての土井たか子社会党を彷彿と
させます。16日にはついに、福井総裁が約束している詳細資料の提出を待たずに、
福井総裁を「悪人」と決め付け、辞職要求を決議したそうな。相手の説明に聞く耳を
持たず、出来レースの「審判」を下すというこの横暴ぶりって、一体ナニ? まるで田
中康夫・長野県知事にワケもわからずことごとく反対を唱えてムチャクチャな動議を
次々と打ち出す長野県議会や、それに同調する三流全国紙と同じじゃないか。
これじゃ「駆け引き」じゃなくってただの嫌がらせですって。

                    * * *

先日6月15日(現地時間)、マイクロソフトのビル・ゲイツ会長が2008年6月限りでの
代表者引退を表明。本日16日、通常国会の閉会とともに小泉政権による国会運営が
終了。これも時代の変わり目か。

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