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. 放電について KATSU 09/21火12:41[59]選択
. 目的意識を持てば自ずと結論が出てくると思います ふぇら〜り伊藤 09/22水16:28[61]選択
. なるほど KATSU 09/22水21:10[63]選択


上の選択記事
. 放電について返信  
放電について教えください。
いろんなパターンがあるようですが、現状は、サーキット走行後のメンテナンスや保管の意味合いです。
現在月に3〜4回走行、走行毎に1パックづつ約8パック弱使います。手持ちのバッテリー(全てストレートパック)を大体一通り使います。
充電器(ABCのAC・DCエキスパートチャージャー使用)に併設の放電器を使用しています。放電電流は取説通りとしています。放電はサーキット走行が終わり、帰宅して睡眠前に行っているので、実際使用してから6〜10数時間後に行っています。
バッテリー残量は大体100mAあるかないか(ディスプレイによる)程度になっています。
現在はこの程度のメンテ状況ですが、これで(バッテリーの性能を保つという意味で)問題ないでしょうか?
いろいろ放電専用機があり、それとの違いは何でしょうか?そういう機器を活用するほうが次回充電後のパワーが違ったりするのでしょうか?
よろしくお願いします。
KATSU mailあり 2004/09/21火12:41 [59]
. 目的意識を持てば自ずと結論が出てくると思います返信  
こんにちは。

これまでに旧「バッテリー研究室BBS」などであれこれ語られてはいますが、
ここでもう一度、放電についての考え方をおさらいしておきましょう。

(1)基本は完全放電
残量がある状態で電池を充電すると、そこに不導性の界面が残り、
これが内部抵抗の増加(=電圧低下や最大電流の低下)につながります。
これを究極的になくすには、0Vまで放電してしまうことに尽きますが
単セル放電なら可能ですけどパックバッテリーでは不可能です。
理由はこちら
http://www.rct.jp/cgi-bin/lab/battery/bbs.cgi?read=1&refer=00001444

パックバッテリーでは単セル平均0.9V=6セル5.4Vくらいで止めておくのが
セルに優しく、性能的劣化を防ぐちょうど良い値です。

このように、完全放電が理想とはいいながら、
それを効率的かつ効果的に行うためにはいろいろと方法があるわけです。
そこで通常は「大電流放電」と「小電流放電」を組み合わせて目的と状況に適した使い分けをしています。


(2)大電流と小電流のメリット・デメリット
<10A以上の大電流放電のメリット>
・単純に作業が早いです
・電圧をモニターしていればパンチ力や起電力が判断できます。
 もちろん同じ放電電流値であれば電圧が高いほうがいいです。
 大電流放電は危険なので、高級機種でないとできません。
 高級機種では、いちいちモニターしてなくても記録機能が最初から盛り込まれてたりします。

<デメリット>
・短時間に急激に電圧降下させるため、セル間の電圧バランスが崩れやすくなります。
 (セル間の電圧を均衡させているヒマがないため)
・猛烈に加熱します。2400以上ではファンなどで冷やさないとセルが加熱して劣化してしまいます。

 試しにタミヤ3300HVパックをファンなし気温25度前後で20A放電したら
 80度を越えてしまったことがあります。
 ちなみにニッケル水素電池の水素吸蔵合金は50〜60度を越えると急激に劣化するようですから、
 こんな放電はわざわざセルをダメにするようなものです。
 20A以上の放電レートだと、やけどやコード・コネクタの溶融・ショートの危険性もあって危ないです。
 実際私は35A放電でTurbo35の充電器標準装備のコネクタを溶かしてしまったことがあります。
 危うくバッテリーをショートさせてしまうところでした。
 というわけで10A以上の放電は十分な知識のもとでしっかり管理されてなければなりません。

 一般の放電器は危なすぎるので10A以上放電できないものが多いです。
 10A以上の放電ができる機種はおしなべて高価なはずです。
 「そういうものをあえて買う人」ということで買う側も売る側も一定の合意があるものと
 暗黙に承知されているわけです。トラブっても使う人の責任よ、ということで。
 でなければ誰もこんな危なっかしい商品、作ってくれませんよね。
 RC用の放電器なんて、世間の一般常識から見れば欠陥だらけです。
 でも安全装備をきちんとやろうとしたら、誰も買えない値段になってしまうでしょう。
 趣味なんだからそこんとこよろしく、というわけです。

<1A未満の小電流放電のメリット>
・安全です
・放電器が安価です
・セル間の電圧均衡を保ちながら、徐々に電圧を下げていくので、
 転極を防ぎながら追い込んだ完全放電が可能です。
 (いわゆるコンディショニング効果)

 だた実際には1Aは結構大きい値です。理想的には100mAくらいで
 気長にチョロチョロとやるのがいいでしょう。
 ちなみにタミヤのオートディスチャージャーは400mAです。
 私はコレにABCホビーの7.2Vパックを並列つなぎできる変換コネクターや
 自作の同様のコネクターをかまして、10A放電処理後のパックを2〜3本、並列接続して
 そうすると1パックあたり133〜200mAのレートになるんですが
 そうやって微小放電をかけてコンディショニングしています。
 
 ちなみにタミヤやスクエアのオートディスチャージャーでは過放電にくれぐれも注意してください。
 あれは単純な構造で電圧降下すると回路の通電が「極端に減る」という回路になっているだけで
 電圧が一定より下がると「回路を遮断する」というものではありません。
 つなげている限りパックが死ぬまでひたすら放電を続けます。
 ランプが消えたらただちに外すようにしましょう。
 「どこまでならOK」という目安はありません。
 過放電してしまっても充電ができさえすればOKですが、
 セルが1つでも完全に転極してしまうと、パックですから6セル全部が使えなくなってしまいます。

<デメリット>
・単純に時間がひたすらかかります。定格容量を放電レートで割って計算してみれば分かるでしょう。


以上だらだらと書きましたが、要するに、

「急ぐなら大放電、時間に余裕があるなら小放電」
「カネがないと大放電できる放電器は買えません」
「完全放電するには小放電が絶対に必要です」

という制約のなかで、どこまでの量をどのレートで、何Vまで放電するのかを
各自の置かれた状況を加味して考えるべきだ、というわけです。

まぁ実用上は、1〜5A程度の放電レートでカットオフ5.4Vくらいで
放電終了させれば問題ないと思いますから、そのような仕様の商品が
一般に広く出回っているわけです。
あとは上記の原則論に基づいて各自がどのように考え、取り組むか次第です。
ふぇら〜り伊藤 メール 2004/09/22水16:28 [61]
. なるほど返信  
伊藤さん、毎度ながらありがとうございます。ある程度体系的に理解できたので助かります。これで放電については当分考えずによさそうです。
これまでどおりの放電を継続してみるつもりです。
KATSU メール 2004/09/22水21:10 [63]



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