RCTシャシー研究室・M分会
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Re: サスセッティング [2004/10/19 (Tue) 23:10:55]
[投稿者: ふぇら〜り伊藤]

改造自体は現時点では特にお咎めないと思います。
外から一見して分かる改造でもないですし、社外品使ってるわけじゃないですからね。
ただ一般的な改造ではないので、チクられると問題出るかもです。「今後は禁止」とか。
でも繰り返しますが、純正パーツの改良なんですから堂々としてていいと思いますよ!

>跳ねなくなりましたがロールはすごいです、しかもロールした後少しの間傾いて走ります。
>スタビつければ改善します

これぞまさしく、私が書こうとして、でも試してないので書くのをためらった
「縮み側が速いダンパーのデメリット」です。やっぱりそうなるんですよね。
結局、クルマが傾いたまま走ると直進性が著しく悪化するので、
早く水平に戻したいということでパッツンダンパーなる「伸び側が速いダンパー」が
RCではもてはやされてるんだと思います。模型なのでスタビの精度が実車のようには
高精度に作れません。そうするとどうしても傾いたままになってしまいます。

どこのメーカーだか忘れましたが、過去に、ピストンに弁をつけて縮み側を速くする
アプローチはどこかのメーカーが手がけていたように思います。
また、ピストンロッドを回転させて減衰量をワンタッチで可変させるメカニズムも既に
存在します。しかし、いずれも標準的な機能として各メーカーが設計に取り入れるまでには
至っていないのが現実です。何か問題あるんでしょうねやっぱり。

走行条件を考えても、実車よりはるかにサーキットの総延長が短く、
コーナーとコーナーの間の直線がほとんどなく、コーナーのRがキツく、さらに
グリップレベルも高いので横Gが格段に大きい(たぶん実車でRCと同じ動きしたら
戦闘機用のGスーツ着てなきゃ横Gでドライバー死ぬでしょ)わけです。
サーキットの路面追従性を取ってみても、RCカーではスケールスピードも速いし、
路面の起伏がマシンサイズに比げてやたら大きいので、路面の起伏は飛び越えたほうが早く、
いちいち生真面目に追従するサスがどこまで必要なのか? 結構疑問です。
RCツーリングカーが走っている路面状態を現実のスケールに引きなおしたら、まるで
ハイグリップのオフロードをDTMレースカーが時速400〜500km/hで走るようなもんですからね。

だから、縁石に弱いとか路面追従性が悪化する、というデメリットを覚悟してでも、
コーナリングのキビキビ感とか、直進安定性を重視して伸び側を速くしているのかな、
と思います。

実は、昔はタミヤのダンパーエンドには空気抜き穴があったんですよ。
CVAダンパーとかそうでしたよね。アルミでも、バギー用のハイキャップダンパーとかは
確かダンパーエンドに穴があいていたはず。
ダイヤフラムの空気室の反発力を積極的にバネの補助として利用するようになったのは
ヨコモ広坂選手の「パッツンダンパー」が有名になった1997〜8年頃からの話で
タミヤでは2000年発売のTRFダンパーで初めてオーソライズされました。
あれからもう4年ですか。早いですねぇ。
でも、RCの歴史のなかではまだまだ短い話なんですよね。
だから、これからもっともっと進化していくと思いますよ。