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Re: 根本的に・・・ [2005/09/03 (Sat) 02:42:35]
[投稿者: しょきち]

樹脂部品を介在して、マシンネジで締結(雌ネジが金属等)する場合は
樹脂の弾性変形分を考慮しないと、塑性状態になり必ず浮き等が発生します
ネジが緩むのは、樹脂が変形した後です
ネジロック剤等を用いても、樹脂の塑性変形分以降の加重は累積で入力されるので
結果的に「ガタ」が発生し、あまり意味がありません

ネジロック剤を使って、繰り返し使用してもネジが緩まなくなった場合は
樹脂の変形が塑性領域を超えて極端に変形しなくなる、破断領域に入っている
可能性があります。緩む度に増し締めすると、このような状態になり易くなります
弾性領域で使われている場合は、緩みは発生しません

樹脂を介在して高トルクの繰り返し入力を行う場合は
一般的に金属のカラー等を入れて、締結時に塑性変形領域に入れない様にしてます

どんな製品でも荷重が集中部分(予想も含む)は強固に作られています。
F1のカーボンモノコックでもロッドの付け根は、アルミですからね

ローエンドシャシーの場合はそこまで考えてないと思いますが・・

この場合のベストな方法は、ワッシャー等を用いてトルクが掛かる面積を
大きくする事ではないでしょうか?

ネジ締結は一見簡単そうに見えますが、溶接とかロウ付けよりも
幅が広く、見落とす部分が沢山あるので、ベストな締結を探すのも良いかもしれません